フラナガン水素 長寿村フンザの水を再現

健康と美しさをいつまでも、水素と酵素で細胞を生き生きさせる還元の発想
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第2回分子状水素医学シンポジウムで放射線と水素について講演

2012年02月11日 | 学術発表

2012年2月11日、第2回分子状水素医学シンポジウムが北里大学白金キャンパスで開催された。

オーガナイズドシンポジウム
放射線障害の基礎と臨床 -水素分子の可能性を考える-
座長:大澤郁朗(東京都健康長寿医療センター), 伊藤雅史(東京都健康長寿医療センター)

OS-1 分子状水素による放射線障害抑制とその分子機構
 大澤郁朗1,寺崎泰弘2,村上弥生1
1東京都健康長寿医療センター・環境老化, 2日本医科大学・解析人体病理学

OS-2 放射線障害の概要
 小野哲也
 東北大学大学院医学系研究科ゲノム生物学分野

OS-3 放射線によって誘導される様々な細胞死とオートファジー
 清水重臣
 東京医科歯科大学難治疾患研究所病態細胞生物学

OS-4 放射線障害と甲状腺癌ーチェルノブイリ原発事故後の甲状腺癌検診の経験ー
 清水一雄
 日本医科大学外科学講座

SL-1 特定保健用食品制度の現状
 矢吹 昭 (日本健康栄養食品協会特定保健用食品部)

SL-2 急性心筋梗塞患者への経皮的冠動脈形成術後施行時における水素ガス吸入の 安全性の検討
 佐野元昭 (慶應義塾大学医学部循環器内科)

O-1 心筋虚血-再灌流障害に対する水素・一酸化窒素併用吸入の効果
 佐藤友理1,新保年弘2,畑石隆治3,小久保謙一1,2,廣瀬稔1,2,小林弘祐1,2,3
 1北里大学大学院医療系研究科,2北里大学医療衛生学部,3北里大学医学部呼吸器内科学

O-2 水素ガス吸入による高濃度酸素肺傷害軽減効果の検討
 川村知裕1,2,3,重村周文2,田中雄悟1,2,野田健太郎1,2,豊田吉哉2, 奥村明之進3,中尾篤典1,2
 1 トーマスEスターツル移植研究所,2ピッツバーグ大学胸部外科学講座,3大阪大学大学院医学系研究科 呼吸器外科

O-3 分子状水素の脳梗塞患者に対する臨床的使用に関する基礎的研究.水素ガス吸入の安全性と水素投与時の血液内及び脳組織内水素濃度の測定
 小野博久1,西島洋司1,安達直人1,坂本真幸1,工藤陽平1,竹下裕1,中澤淳1, 金子久美1,中尾篤典2
 1西島病院脳神経外科 2ピッツバーグ大学外科

O-4 水素水飲用をシミュレーションする水素ガス間欠投与は水素ガス持続投与よりもパーキンソンモデルラットに対して有効である
 伊藤美佳子1,市原正智2,伊藤雅史3,大野欽司1
1名古屋大学医学系研究科,2中部大学生命健康科学部,3東京都健康長寿医療センター研究所

O-5 視神経の虚血・再灌流モデルおよびパーキンソン病モデルにおける事前の水素水飲用の効果
 野田百美1,藤田慶大1,田中喜典2,城戸瑞穂3,中別府雄作4
 1九州大学薬学研究院病態生理学分野,2パナソニック電工株式会社電器R&Dセンター美容科学研究室,3九州大学歯学研究院分子口腔解剖学分野,4九州大学生体防御医学研究所脳機能制御学分野

O-6 腎臓における糖とその代謝物に由来する酸化ストレスに対する水素豊富水による抑制効果
 片倉賢紀,橋本道男,田邊洋子,紫藤治
 島根大学医学部環境生理学

O-7 実験的歯周炎に対する水素水摂取の予防効果の検証
 友藤孝明,粕山健太,江國大輔,入江浩一郎,遠藤康正,東 哲司,玉木直文, 森田 学
 岡山大学大学院医歯薬学総合研究科予防歯科学分野

O-8 水素ガスを抗酸化剤として含む水製品の健常者における飲用効果の検討
 平岡厚1,篠原厚子2,白尾美佳3
 1杏林大・保健,2清泉女子大,3実践女子短大

O-9 5 ppm高濃度水素水の飲用効果
 石橋徹1,長尾哲彦2
 1原土井病院リウマチ科整形外科,2みどりのクリニック

O-10 関節リウマチにおける 5 ppm高濃度水素水の飲用効果
 石橋徹1,長尾哲彦2
 1原土井病院リウマチ科整形外科,2みどりのクリニック

O-11 水素を発生する新素材投与の安全性と効果
 一宮治美,上村尚美,太田成男
 日本医科大学大学院 医学研究科 加齢科学系専攻物

O-12 分子状水素のマウス肝臓における遺伝子発現とシグナル伝達への影響
 祖父江沙矢加1,山井一晃2,望月利晃2,大桑哲男2,市原正智1
 1 中部大学・生命健康科学部・生命医科学科, 2名古屋工業大学大学院・工学研究科・物質工学専攻

O-13 分子状水素はシグナル伝達の抑制を介してLPS/IFN-γにより誘導されるNOの産生を抑制する
 伊藤雅史1,2,伊藤智広3,伊藤美佳子4,大野欽司4,野澤義則2,5
 1東京都健康長寿医療センター研究所老化機構研究チーム,2岐阜県国際バイオ研究所,3近畿大学農学部水産学科,4名古屋大学大学院神経遺伝情報学,5東海学院大学健康福祉学部

O-14 水素系入浴剤による皮膚に及ぼす効果について
 栗田繕彰,Pariya Thanatukusorn,大河内正一
 法政大学生命科学部

O-15 電解水素水を用いた血液透析システムの構築
 中山昌明1 1福島県立医科大学 腎臓高血圧内科,2東北大学先進統合腎臓科学コアセンター, 3トリム・メディカル・インステチュート

O-16 Hydrogen rich water bathを用いた新しい臓器保存法
 野田健太郎1,2,Sang Hyun Lim1,川村知裕1,田中雄悟1,重村周文1,小久保謙一2,小林弘祐2,中尾篤典1
 1ピッツバーグ大学胸部外科学講座,2北里大学大学院医療系研究科

O-17 水素豊富水による動脈化静脈グラフトの内膜肥厚の軽減
 川村知裕1,2,,Qiang Sun1,2,升谷耕介3,豊田吉哉2,中尾篤典1,2
 1 トーマスEスターツル移植研究所,2ピッツバーグ大学胸部外科学講座,3 ピッツバーグ大学移植病理学講座

最後に、太田成男教授 (日本医科大学大学院 医学研究科 加齢科学系専攻) が水素医学研究update として、大学関係で進行中の臨床試験を発表した。
(1)軽度認知障害に対する水素水による介入試験(筑波大学):水素水
(2)パーキンソン病(順天堂大学):水素水
(3)脳梗塞の水素治療(防衛医科大学):水素点滴液の点滴
(4)急性心筋梗塞患者への水素ガス吸入(慶應義塾大学):水素ガスの吸引
のほか、透析(水素透析液)、C型肝炎患者(水素水)間質性膀胱炎(水素水)への臨床試験も進行中という。

※プログラム・抄録集を閲覧したい方は相談ください。
flanagan_suiso@mail.goo.ne.jp


チェルノブイリ原発事故で最大の被害をもたらしたのは放射能ではない

2012年02月10日 | 日記

池田信夫氏の記事がニューズウィークジャパンに掲載されている。以下要約

 1986年に当時のソ連で起こったチェルノブイリ原発事故から、昨年で25年。ロシア政府は、25年間の調査をまとめた報告書を出した。

 事故で死亡したのは、原子炉の消火にあたって急性放射線障害になった作業員134人のうち28人。さらに22人が、2010年末までに死亡した。これをすべて含めても直接の死者は50人であり、これ以外に急性被曝による死者は確認されていない。

 ただ放射能に汚染された牛乳を飲んだ子供が5000人にのぼり、そのうち9人が死亡した。

 つまりチェルノブイリ事故の放射能による死者は、59人しか確認されていないのだ。

 ところが事故後、ロシアの平均寿命は1994年には事故前と比べて7歳も下がり、特に高齢者の死亡率が上がった。一部の人々はこれを放射能の影響だと主張するが、死亡率の上昇は原発からの距離に関係なく、むしろ現地のウクライナより遠いロシアのほうが上昇率が大きい。また放射線の影響は癌以外には出ないが、事故後に増えたのは心疾患などのストレス性の病気だった。

事故に続く25年の状況分析によって、放射能という要因と比較した場合、精神的ストレス、慣れ親しんだ生活様式の破壊、経済活動の制限、事故に関連した物質的損失といったチェルノブイリ事故による社会的・経済的影響のほうがはるかに大きな被害をもたらしていることが明らかになった。

 福島で起こっていることも同じである。放射線量はチェルノブイリよりはるかに低く、年間20ミリシーベルトを上回る地域はもうないのに、政府は住民の反発を恐れて避難民を帰宅させない。「除染してから帰宅させろ」という要望に応じる財源も要員もなく、除去した土を移動させる場所もないため、11万人以上が10ヶ月近く不安な避難生活を強いられている。

 ロシア政府は「チェルノブイリ事故の主な教訓の一つは、社会的・精神的要因の重要性が十分に評価されなかったことである」と指摘し、「この教訓は福島第一発電所の事故にとっても今日的なものだ」と述べている。事故対策の最終目的は放射能を減らすことではなく、人々の被害を減らすことである。微量の放射線にこだわって、これ以上彼らを隔離したままにすることは人道上ゆるされない。

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