彼岸の中日なので墓参りに行ってきました。
朝早く着いたので、母の手作りの朝食を食べました。
朝食は伝えてなかったので、前の晩の残り物などありあわせの惣菜でしたが、並べられたのを見てあることに気づきました。
いずれも食物繊維を含む食べ物ばかりです。
子供の頃食べたものばかりで、確かに昔の食生活は「ごちそう」と呼べるものではありませんでした。
しかし都会で今これらの惣菜を毎日食べていたら、食費はいくらか上がるでしょう。
日常の食材は、身近で手に入りやすいものが中心になります。
北海道の美深町住民44名を対象に調査したところ、農業従事者はほぼ全員が自家製野菜を摂取していることがわかりました。さらに非農業従事者群も、もらいものの自家製野菜を摂取していることが示されました。
「北海道農村地域住民における総野菜摂取量と自家製野菜摂取量との関連」
https://www.jstage.jst.go.jp/article/eiyogakuzashi/70/5/70_283/_pdf
農村では日常的に物々交換する習慣が、特に自家製野菜となるとわざわざ首都圏へ送らないので、食卓に上がる率は低くなると思われます。
実際、漁村部から少し離れた農村でも、生のヒジキが手に入るので、サクっとした食感が普通に味わえます。田舎では当たり前の食材が、都会では贅沢品になります。
もしかしたらカロリー計算された食事より、イモの煮っころがしを日常的にタップリ食べているほうが、少々甘みや塩分が多くても健康でいられるのは、食物繊維のおかげかも知れません。現代人は、有機野菜とか無農薬などより、もっと優先すべきことがあるのではないでしょうか。
2013年3月5日のNHKクローズアップ現代で、沖縄の「65歳以下の人は年齢が下がるほど死亡率が高くなることが問題」と指摘されていました。
戦後、沖縄は米軍の占領下で肉類の多い食事へと大きく様変わりしました。同時に食事全体から見た食物繊維の比率が、著しく減少したことがうかがえます。
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