マイクロクラスター(フラナガン水素)がヒトの皮膚にどのような効果があるか、県立広島大学の三羽信比古教授が検証した研究データを発表した。
■ヒト色素細胞におけるメラニン抑制効果に関する研究
ヒト色素細胞に紫外線A波照射して、マイクロクラスターのメラニン抑制効果を検証したところ、無投与で272%に対して、マイクロクラスター(フラナガン水素)投与では12.22%と、22倍の差があった。
「これは、メラニン増産のトリガー(引金)である紫外線由来の活性酸素がマイクロクラスターによって消去されたためと考えられる。」
■脂肪滴/セルライト抑制効果に関する研究
セルライト(皮膚表面と凹凸脂肪塊)とは、脂肪滴が過剰蓄積した細胞は、酸化ストレスのため死にやすく、細胞死に伴って脂肪滴が細胞外に放出され、脂質過酸化を受けて形成される状態をいう。
脂肪細胞OP9をインスリン・副腎皮質ホルモンなどで分解誘導させて、無投与とマイクロクラスター(フラナガン水素)投与を比較実験した結果、「マイクロクラスターが1500ppm存在すると脂肪滴が9割以上抑制された。マイクロクラスターは、細胞内部の酸化ストレスを消去する作用を介して、脂質燃焼を促進し、セルライト防御効果とともに、細胞死の防御効果をも示すと考えられる」。
■マイクロクラスターのコラーゲン構築効果の検証
ヒト皮膚線維芽細胞に紫外線A波を照射することによりコラーゲン構築を抑制。抑制下でのコラーゲン産生状況を検証したところ、「マイクロクラスターはヒト皮膚線維芽細胞での最も主要なコラーゲンI型を無投与の2.35倍、レチノールの1.39倍多く増加させている」。
細胞毒性が比較的強く投与量のさじ加減が難しいレチノールと違い、マイクロクラスターは投与量を増やしても細胞毒性を示さず、皮膚に優しい抗シワ剤として期待される。
日本水素医療美容科学会「マイクロクラスター(フラナガン水素)研究報告書」より
県立広島大学生命環境学部細胞死制御工学研究室 三羽信比古教授
※これらの結果は、マイクロクラスター(フラナガン水素)を検証したものであり、特定のメーカーの化粧品についての記述ではない。
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