株式会社エクセレントパートナーズは、6月1日(月)にフラナガン水素の取り扱い権利を取得し、商品開発を開始した。これを受けて、パートナーシップ記念のパトリック・フラナガン博士による講演会を開催した。
パトリック・フラナガン博士(Dr. Patrick Flanagan,1944年アメリカ生)は、数多くの革新的な発明で知られる。体内における水素発生の研究に関する第一人者として、水素イオンと代謝の仕組み、細胞レベルの若返りについての講演。美と健康の元、『若さの泉』を探る。
パトリック・フラナガン博士 講演会
私が17歳の時、ヘンリー・コアンダ博士と出会った。当時80歳の博士は、航空機の離陸時の気体誘導の流体力学を研究しており、ライフワークとして60年にわたり世界中の『若さの泉』を探していた。『若さの泉』の概念は、一見おとぎ話のようだが、ある種の真実が含まれている。そしてコアンダ博士は、ついに長年の研究で特殊な水を探し当てた。その水の構造に秘密がある。
ほとんどの人の体は食べ物ではなく、飲み物でできている。コアンダ博士は、平均寿命が100歳を超える世界の五つの地域(※1)を発見した。そのうちの一つがフンザの地で、住民の健康が非常に良い。
その地域の水で、平均寿命が予測できる。しかしコアンダ博士は、長寿の秘密がわからないでいた。そこで私に、いつかフンザの水を再現して欲しいと研究を託した。コアンダ博士は水質の特徴として、表面張力・粘度・沸点・氷点の研究データを渡してくれた。しかし私は、生命の秘密にたどり着くには至らなかった。
そのあと私は30日間、水だけで絶食をした。生の食べ物(ローフーズ)が健康にいいと思っていた。しかしその正体は何か、わからない。フンザの水は、高度の高い山岳地帯の氷河水が溶けて流出した太古の水である。水は、地中の圧力でミネラルが小さな粒子として豊富に含まれ、白濁しているので氷河のミルクと呼ばれている。ただし、すべての氷河水がそうとは限らない。
私はフンザの水を解析して、新種のシリカを発見した。シリカ(SiO2)は、珪素と酸素が結合して240種類あるが、241番目のシリカは高い電荷を帯びていた。そのシリカを水に混ぜると、表面張力・粘度・沸点・氷点の物理特性が変わる。私は1983年に、ミネラル分を通常の水に混ぜて、フンザの水の再現に成功した。
その当時、私は40歳近くで、過激な運動で体がボロボロになっていた。朝、目覚めると全身の関節が痛んでいた。ミネラルを主食として断食を始めたところ、六カ月間で飛躍的に体質が変わった。
37歳の時に私の毛髪を分析した。その結果、重金属が検出され、研究室から問い合わせがあった。
「この人は歩けるのか?」
人間の英知を超える水銀が毛髪から検出されたためだ。これは三歳のとき、母親が与えた水銀で遊んでいたことに由来する。おかげで成長が抑制され(ここに立っていても、会場の)皆さんと同じ目線でいられる。
クリスタルエナジー(※2)を六カ月飲んで、もう一度毛髪をテストしたら、驚くべきことに重金属が一切検出されなかった。そこでクリスタルエナジーを試作して、友人とそのまた友人に配ったところ、奇跡的な体験がたくさん寄せられた。体の不調がなくなったり、アルツハイマーが改善されたりと。アルツハイマーの原因は、脳内にアルミニウムが蓄積することによる。シリカの種類が正しければ、アルミニウムの吸収を防ぎ、体内の不要な重金属を排出する。
しかしその時点で私はフンザの研究を完結していなかった。健康業界の常識では、生の食品(ローフーズ)には酵素が含まれている。私は大量の酵素(エンザイム)を摂取したが、改善はなかった。クリスタルエナジーは、人体に対しても大きな効果がある。しかしまだ生命の奇跡とは呼べない。
私は科学に対してたくさん関心を持っており、そのうちのひとつがプラズマ物理学である。たとえばロケットが発射するとき、大気の電荷が結晶して空気が高速にイオン化される。
私が尊敬するアルバート・セントジェルジ博士は、代謝と生化学でノーベル賞を受賞した。その彼の言葉は、「水はすべての生命体の母なる存在である」。
すべての生命体の電位は1ボルトが基本で、これは水素と酸素の電位差である。私は命の奇跡となりうるものを探していた。大気をイオン化させるには高い電圧が必要である。プラズマ物理学で1ボルトの電位を持つのは、マイナス水素イオンだけだった。
インドのサンドラ・シカール博士(※3)は、太陽の周りにマイナス水素イオンが存在することを発見してノーベル賞を受賞した。プラズマ物理学と天体物理学のどちらでもマイナス水素イオンは重要な役割を持つ。
このマイナス水素イオンを、どのように測定するのか。気体を閉じ込めた空間に電圧を加えると、フォトンが分離する。すべての光は電荷を帯びている。そしてイオンが検出されると、電流が生じる。マイナス水素イオンが他の物体の中にあるなら、水の中にも存在する。
液体を入れてイオンを測定する。水素が検出できる光の波長は、遠赤外線である。特殊な箱をつくり、水を入れてマイナス水素イオンを発見したのが1985年である。わくわくした出来事だった。このような経緯からマイナス水素イオン・活性水素の研究が進んでいった。
通常水素は、ひとつの電子しか持っていない。一つの電子を放出するのには13の酸素電位が必要となる。このような13の電子ボルトは太陽光線に近い。強い光線を皮膚にさらすと、瞬く間に干からびてしまう。水素はさらに多くの電子を持てる。今までよりも結合の度合いが低い。
わずか1ボルトの電位しかないマイナス水素イオンが、すべての生命体の電子を作り出している。これが生命の奇跡と呼ばれるもの。すべての生命体の化学反応は、電子が必要である。そして生体反応を見る限り、1電子ボルトのみ。
このような電子はどこかわからないところから発生する。これを誰も明らかにしていない。電子はどこからともなく発生するのではなく、マイナス水素イオンから発生する。水素は生体内の伝達物質である。
シリカと水素の化合物が何を起こすか。科学の常識では、人体の細胞には限度がある。ヘイフリックリミットと呼ばれ、ほとんどの人は60歳までに作られ切ってしまう。60歳までにすべての細胞の寿命が尽きるということだ。だから私は60歳になるのがとてもいやだったが、今こうして65歳になっている。
マイナス水素イオンを加えると、ヘイフリックリミットを引き伸ばす。実験室でマウスの細胞寿命が4倍に引き伸ばせた。ある人にとっては悪夢かもしれない。親が4倍長生きしたら、相続するはずの遺産が来なくなってしまう。社会にインパクトを与える。
ひとつ知っていただきたい。活性酸素がDNA損傷を起こしている。人体の老化が進むのは、鉄がサビるプロセスと似ている。多くの老化は、酸化によって引き起こされるDNA損傷による。マイナス水素イオンは、体をさまざまな酸化から守る。マイナス水素イオンを摂取することで、一時的なDNA損傷を修復できる。
私たちは、DNA損傷ダメージから保護していかなければならない。そのひとつが先祖と同じような食生活である。理想的な食事は、自然食・生食・非加工のもので、特に生食(natural low foods)は、マイナス水素イオンが大量に含まれている。
フンザの水に含まれるマイナス水素イオンは高濃度で、世界の中でも一握りでしかない。私たちが健康を維持するのは、食生活でいかにより多くのマイナス水素イオンを摂取するかが大切で、その方法は自然の野菜・果物を摂ることだ。それ以外の方法は、通常の食事に加えて、マイナス水素イオンを補うこと。現実的にはサプリメントが理想的だ。
マイナス水素イオンを摂取していけば、長く充実した人生がおくれる。日本人は世界と比べて健康について先進的な国民である。自然食やマイナス水素イオンについて、いち早く取り組んでいる。
マイナス水素イオンイオン以外にも海水にあるミネラルが重要だ。最も重要な元素、体内には90種類近くの元素がある。私たちは太古に海水から生を受け、今も残っている。そして健康の均衡を保つには、海水のミネラルバランスが重要である。まもなく日本語で出版される私の著書に詳細が書かれている。
以上、清聴に感謝する。(終)
※1:チベット、ゲオルギエフスク、ビラカバンバス、ティティカカンス、フンザクーツ
※2:http://www.phisciences.com/crystal_energy.html
※3:マヘンドラ・ラル・シカールではないか?
参考文献:『エネルギー医学の原理その科学的根拠』著者:James L. Oschman 監修:帯津良一
主催:株式会社エクセレント・パートナーズ
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