3月13-15日にビッグサイトで開催された「健康博覧会2013」で、水素関連のセミナーが二件ありました。
もうひとつセミナーの紹介文に水素と書かれていないものの、水素に関するセミナーがありました。2013年3月13日に東京ビッグサイト会議棟6Fで開催された、(社)日本食物繊維学会理事長 奥恒行氏による「食物繊維の新しい視点~ルミナコイド研究の展望」では、食物繊維、オリゴ糖、糖アルコール、レジスタントプロテイン、難消化性デキストリン、希少糖などを包括する「ルミナコイド」についての解説です。
この中で、難消化吸収性の糖質が腸内の微生物によ発酵で、代謝産物のひとつとして水素ガスをあげ、これが抗酸化作用を発現している可能性を解説しました。ヒトがセルロースを食べると、14時間後に水素が呼気から排出される相関関係を図示しました。
また別の研究事例として、名寄市立大学の西村直道教授がラットにペクチンを与えたとき、酸化障害が軽減されることをグラフで紹介しました。
水素水の水素ガスは体内で30分程度しか発生できないのに対して、腸内発酵によって大腸内で発生した水素は、生体内で持続的に酸化ストレスを軽減できる点が大きく異なります。
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