外来魚ひとりがたり

滋賀県立大学近江楽座学生団体
滋賀県大生き物研究会の活動あれこれ

バサーズ勉強会!! ~人工産卵床とは~

2011-12-16 21:11:57 | 活動記録
どうも、カナダです。

2011年12月16日に県大BASSER'S勉強会を行いました。

テーマは『駆除方法について』で、『人工産卵床』について私がプレゼンテーションを行いました。
授業の空きコマに行なったので、参加できないメンバーも多く、次からは昼休みや放課後にするべきかと…;
参加メンバーは、私・リーダー・つー・おかか・まい・まこ・山達の7人でした。

今回の形式のプレゼンテーションはほとんど初めての経験でした。
そんなわけで色々と不備がありましたが、それなりに満足のいった発表が出来たかと思います。今回指摘された点を踏まえて今後の機会に活かしていきたいという所存です。

さて、人工産卵床についてですが、今年の春に我々が行なった写真を交えて説明します。

↑人工産卵床(人工芝型)


↑人工産卵床(伊豆沼式)

これらが人工産卵床です。いくつか形のバリエーションがあります。

ブラックバスは産卵する際に、サケなどのように水底の泥を払って産卵床を作ります。

この産卵床はオスのバスが作り、作った産卵床にメスのバスを呼び込んで産卵します。
産卵後は、産み付けられた卵をオスのバスが守るため、卵はほかの魚に食べられることなく、多くの稚魚が生まれます。
これがブラックバスの繁殖力が強いといわれる所以です。

人工産卵床というのは、このオスのバス作る産卵床を人工的に用意し、そこにバスに産卵させて卵を駆除する手法です。

↑見えにくいですが、産卵床にオスのバス来ています。

この手法では、産み付けられた卵だけでなく、卵を守る大きな親バスも網などによって一緒に駆除できます。

↑これがブラックバスの卵です

人工産卵床による卵や親魚の駆除によってブラックバスの産卵抑制ができるので、効果的な駆除手法です。

↑石や人工芝にびっしりと卵が産み付けられています。

ブラックバスは水温が15℃になる頃(このあたりでは4月頃)から産卵行動を開始します。
そのため、冬の間に人工産卵床を製作し、用意しておきます。材料は苗入れ用のトレイ、(カバーをつけるなら)農業用シート、石ころ、ペットボトル(浮き)くらいです。簡単に作れます。

↑人工産卵床製作中…

我々は学内の調整池で来年度も行う予定なので、来春も成功させましょう。

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