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外来魚ひとりがたり

滋賀県立大学近江楽座学生団体
滋賀県大生き物研究会の活動あれこれ

調査まとめ その1 ~体長組成~

2012-01-26 10:42:56 | 研究
技術担当者です。

バサーズが神上沼で活動を始めてからもうすぐ1年になります。
そろそろ、活動で得てきたデータをまとめようではないか

とりあえず、ボチボチっとデータをまとめてアップしていきます

まず、今回はデータまとめの基礎中の基礎!『体長組成』です。

体長組成とは、捕れた魚の体長(上あごの先端から脊椎骨の末端までの長さで尾びれは含まれない)を頻度ごとにまとめたものです。
つまり、どんな大きさの魚が多くいるのか、を示すものです。

「体長」ですので、普段釣り人が使っている「全長」より小さくなっています。
ちなみに、体長で380㎜というと、全長では450mmくらいです。


まずはオオクチバス(n=534)←この「n」というのは、データの基になった個体数のことです。つまり、オオクチバスは534尾からこの体長組成表が作られているっていうことです。
 


110~130mmの0~1歳魚が多くいます。
でも、350mmを超える大きな魚も捕れています


次に、ブルーギル(n=777)


70~90㎜の大きさのブルーギルが多いです
この大きさでも、卵を持っています。

調査をしてみると、一見しただけでは分からないことが分かってくるので楽しいです。
「神上沼にはそんな大きさの魚が多いんだなぁ~」って科学的に(?)分かります。

以上、体長組成でした。

解剖@ラボ ~耳石摘出~

2011-12-23 22:05:23 | 研究
 どもども、昨日に引き続きリーダーです☆

 今日は昨日採捕したオオクチバスの解剖を行いました。


昨日のうちに体長・体重は計測し、冷蔵庫に入れて保管しておいたものを解剖しました。

今日の作業ではまず、胃の内容物の調査を行い、何をバスが食べているか調べます。
内容物の重量も計測し、体重に占める内容物重量の割合「摂餌率」(被食物重量/捕食魚重量×100)を求めます

今日、解剖したオオクチバスは152尾でした

調査の結果、空胃個体(何も食べていない個体)は22%で、7割以上の個体が何かしらを捕食していました

主な胃の内容物は、トウヨシノボリで今年生まれたであろう体長20~30㎜の個体でした。
中には、スジエビやボテ(カネヒラかな?)の稚魚も出てきました

↑左:ボテの稚魚 右:スジエビ

胃の内容物調査の次は、耳石の摘出及び年齢査定です

バスを頭だけにしてレンジで湯がいて頭蓋骨のみ取り出します
この湯がく作業では、バスが煮えるので素晴らしい香りがラボに充満しました;
同じ研究室で分析していた大学院生にはご迷惑お掛けしました

取り出した頭蓋骨を半分割し、眼孔の少し後ろ(人でいう耳のあたり)にある耳石をピンセットを用いて取り出します
耳石は人の耳と同じように左右にあるので、1個体当たり2個の耳石を取り出します。

↑全長46センチのオオクチバスの耳石です。

この取り出した耳石をグリセリンに浸けて透明にした後、実体顕微鏡を用いて耳石に刻まれている年輪のような縞を観察します。

年輪の縞は一冬を越すと出来上がるため、縞が一つ見られればその魚は1歳ということになります。
小さいバスの耳石ならば薄いので実体顕微鏡で観察できますが、大きな個体の耳石となると厚くなるので鉱物のように削らなければうまく観察できません

とりあえず、今日は耳石を削る作業はできなかったので、サンプルを15個ほど作って保管して終わりました

いや~、ひたすらバスの腹を開くor頭をむしり取る作業でバス臭くなってしまいました

次回解剖をする時はもう少し写真をとろうかと思います

解剖にあたってご指導してくださったu先生、ありがとうございました