好奇心旺盛なおばさんのワクワク日記

勉学優先のセン業主婦!
遠くに見える富士山を眺めつつ、ワクワクしながら学習などにいそしむ日々を書き綴っています

『ある歴史家の生い立ち 古史辨自序』(2)

2023-05-03 11:54:10 | 参考文献
 一 私の願いより抜粋 (p13)
 私は他人の著書を読むときにもっともうれしく思うのは、そこについている伝記風の性質を持った序や跋を読むことである。それを読むと、その書籍とその主張との由来を理解することができ、それによって歴史の上にそれらのものの占める地位を定めることができるからである。いまや私自身に主張があり、出版する書籍がある。私も当然そのようにして、読者に私というものをよく理解してもらい、私の主張の断面に面くらうことのないようにしたい。

 十三 まことの歴史を志すものより抜粋(p160)
 私は極めて好奇心に富むものであるあkら、一面では、もとより意志をふるいおこして、つとめて範囲を縮小し、深く掘り下げた研究をしようとしんながら、一面では、また新しい材料の眩惑にしんぼうできず、どうしても覗いて見る気になる。一目見ると、問題が起ってくる。一つの問題の研究を手がけている最中に、別の問題が矢つぎばやにつぎつぎと出来てくる。見にゆかねばなんとも気がすまぬし、行って見るとまた始末するすべのないことに苦しむ。これこそ実に私に何よりの苦痛を感じさせる事柄である。

 共感できることが多すぎて
 感じたことをありのままに表現できるほどの言葉や文章力を持っていないので、本文より抜粋して記しました。
 2か所しか挙げてないですが、何度でも読み直したいと思われる心に響く箇所、勉強するうえで覚えておきたいことなどがたくさんあります。

 久しぶりに読み応えのある本に出合えました。
 国会図書館のデジタル版でいつでも読めることに感謝!です。

 『古史辨』第7冊を図書館にリクエストしました。
 第7冊は顧頡剛編著、呂思勉・童書業著になっています。顧頡剛著じゃなくてちょっと残念
 届くのは連休明けになりそうです。

 『古典への道-吉川幸次郎対談集』(新訂中国古典選 別巻)が図書館に届いたので午後から行って来ます。
 読書三昧の連休です

 
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