春 夏 秋 冬

めぐり来る 春夏秋 麗しき 大和し護れ 民草いとえ 
          

ブログ休止のお知らせ

このブログの表題に入れた短歌の、春夏秋冬の中の冬の字が、誰かによって削られて、修正不能になって久しいのですが、昨日から編集画面までが、誰かにいじられたようで、出す事が出来なくなっています。 この記事作成画面も、何時使用不能になるかもしれない状況にありますので、 春夏秋冬はこの記事をもって、しばらく休ませていただく事にしました。(2010年3月) * * * * * * *  Fc2ブログに不祥事が起き、広告主が引き上げたそうです。 Fc2は何時終了になるか予断を許さない状況かと思い、 気になる過去記事を少しずつ、こちらのブログに写す事にしました。(2015・4・24)

臓器移植法改正案 衆議院通過に思う

2009年06月19日 17時58分05秒 | 国内情報

臓器移植法改正案:衆院可決 一歩前進、時期尚早 一人でも多くの子救って
 ◇提供側の苦悩知って
 臓器移植法改正案A案が18日衆院で可決され、現行では禁止されている15歳未満からの臓器提供へ向けて進み始めた。移植を待つ子を抱える家族や支援グループは「参院でも可決して」と期待を寄せるが「時期尚早」との声も出ており、A案可決は複雑な波紋を広げている。【内藤陽、金子淳、田中裕之】

 「長かったね」。NPO法人「日本移植支援協会」北海道支部長の斉野亮介さん(35)=札幌市豊平区在住=と妻の真由美さん(39)は長女朱里(あかり)ちゃんの遺影がある仏壇に手を合わせた。朱里ちゃんは生まれつき重度の心臓病などを抱えていた。国内で心肺同時移植ができないため渡米したものの「移植適応外」で移植できずに、00年2月に1歳で他界した。

 その後、道内で臓器移植のため、海外渡航した子どもは少なくともほかに2人いるといい、斉野さんは「海外渡航は本当の最後の手段。わが子を救うため、わらにもすがる気持ちです。(A案可決は)一歩前進。一人でも多くの子どもの命を助けてほしい」と期待する。

 十勝管内豊頃町出身の自衛官、山保幸己(さんぽこうき)さん(32)=横浜市在住=の長男一己(いっき)ちゃん(1)は5月23日、米カリフォルニア州の病院で心臓移植手術をした。手術費用の不足分は募金で集め、4月15日に渡米したが、手術までに時間がかかり、体力が低下したことなどから、術後の状態は安定していないという。

 豊頃町在住の祖父の登さん(57)は「国内で早く移植できれば、一己にも周りにもこんなに負担が増えることはなかった。いろいろな議論があると思うが、A案が通れば喜ばしい」と話す。

 一方「北海道交通事故被害者の会」代表の前田敏章さん(60)は「臓器の提供を受ける側の立場ばかりクローズアップされ、提供する側の苦しみが見逃されている」と批判する。

 A案では、本人が生前に拒否していない限り年齢にかかわらず家族の同意で臓器提供が可能とされるが、前田さんは「家族は、臓器提供に同意しても断っても『これで良かったのか』と悔やむ。臓器提供するか聞くこと自体が非情。もっと議論する必要がある。参院は良識の府として廃案にしてほしい」と訴えた.。


急な事故等で死亡してしまった家族を悼む間もないうちに、
「臓器提供して欲しい。」と、家族の死を待っていたかのような事を言われたら、悲しみの底にある事故被害者の家族は、どんなにつらい事だろう!
そして、その頼みを断ったために、誰かが死を迎えざるを得ないと聞かされたりしたら、どんなにパニクル事だろう!
「送り人」という日本映画が世界の話題になり、
古来よりの日本人の家族を送る時の、細やかな情緒が話題になったところだけれど、、
死んだばかりの家族の臓器を、見ず知らずの人に提供する為に、
切り取って良いかどうかを、一刻を争って決めねばならないというのが、
普通の人間の普通の家族の送り方になるかもしれないなんて、
ちょっと残酷過ぎるのではないだろうか!
脳死の段階では心臓はまだ動いているという。

その段階で、家族の体に麻酔もなしで、メスという刃物が入れられるのを、
可哀そうな人を助けると思って、容認してくださいと泣きつかれたら、
どちらを選んでも、選んだ家族は煩悶する事になるに違いない。

只でさえショックな家族に更なるストレスを与えて、
その家族が病気にならないという補償が、何処にあるというのだろう。

例え社会的不正義、不法行為(誘拐とか借金のかたに取られる)とかは、
警察がきっちり取り締まって、起こさずに済ます事が出来たとしても、
脳死した家族に臓器提供を迫る事を許す法改正は、やっぱりするべきではないと思う。

病人やその家族が、自分達の事しか見えなくなってしまうのは、仕方ない事かもしれないけれど、
此れを法律で許す事は、絶対にするべきでないのではないだろうか?