春 夏 秋 冬

めぐり来る 春夏秋 麗しき 大和し護れ 民草いとえ 
          

ブログ休止のお知らせ

このブログの表題に入れた短歌の、春夏秋冬の中の冬の字が、誰かによって削られて、修正不能になって久しいのですが、昨日から編集画面までが、誰かにいじられたようで、出す事が出来なくなっています。 この記事作成画面も、何時使用不能になるかもしれない状況にありますので、 春夏秋冬はこの記事をもって、しばらく休ませていただく事にしました。(2010年3月) * * * * * * *  Fc2ブログに不祥事が起き、広告主が引き上げたそうです。 Fc2は何時終了になるか予断を許さない状況かと思い、 気になる過去記事を少しずつ、こちらのブログに写す事にしました。(2015・4・24)

「セクハラ疑惑だったら何をやってもいいんだよ。異論を唱える方がおかしいんじゃないの?」って言っているみたいな行動にも疑問

2018年04月23日 17時16分51秒 | Weblog

先日の財務省事務次官のセクハラ疑惑に対する態度を見ていると、
鳩山由紀夫総理を辞任に追い込んだ勢力に加担した元民主党議員達の法律に対する意識は余り変わっていない様な気がします。 

民主党政権の時には小沢幹事長が事務所が不正な会計処理をしていると言って、
何年にも渡って検察に追及され続けていましたが(結局無実という事が判明)、
民主党の閣僚達は小沢一郎氏に対し、
(何故事務所の会計が疑われているのか)小沢氏には説明責任があると言って、
権力によって不当に捜査されている小沢氏を、
党友である民主党議員達は党友を守るどころか、
反対に小沢氏を攻撃し続けていたものでした。
今回私はその酷い攻撃の仕方を思い出させられている所です。

当時小沢氏を批判する人達は、
小沢氏には説明責任があると言っていました。
小沢氏にそんな事を言うのは、
冤罪被害者に対し「何故冤罪を掛けられたか被害者には説明責任がある。」と言っている様なものでしょう。
しかし、当時それはオカシイと言う者があったら、その人は、
与野党・公人・民間人を問わず、小沢信者というレッテルを貼られていたものでした。

今回のセクハラ事件は財務省の福田事務次官が、或女性に対し、
聞くに堪えないセクハラ発言をしていたのは事実でしたが、
福田氏は「相手は記者ではなく、飲食店の女性である」と言って、
「言葉遊びでそんな事を言った事があるかもしれない」と言い、
相手は絶対に女性記者などではないと言い張っていたのでした。

結局朝日放送が自分の所の女性記者であると表明しましたので、
福田事務次官の言いわけは、嘘であった事が判明しましたが、
福田氏を糾弾する人たちは、それが判明する前から、
「セクハラを受けた者は、名乗り出よという要求をするとは怪しからぬ。」と、
被疑者の言を一顧だにしない姿勢を貫いていたのでした。

「あれだけ酷いセクハラ発言をしたのに、今更何を言う」と言って、
酒席で酔客の相手をする女性相手に言った事という言いわけを、
頭から否定している野党議員達の言い分は、
被疑者にも人権があるという事を、すっかり忘れた者の言い分のように私には聞えました。

こう私が言ったら「それでもやっぱり相手は女性記者だったじゃないの。」と言われるのでしょうが、
結果的にそうであったとしても、
それが証明されるまでは、それを検証せねばならない筈ではないでしょうか?

この大部分が、旧民主党員だった人達の態度、
冤罪を掛けられた小沢氏に対して「説明責任が有る」と言い続けた人達の態度とそっくりで、
憲法で国民に約束された公正・公平を無視しているものであると感じられます。

何時もは大抵同意する記事を書いておられる田中龍作ジャーナル「セクハラ財務省に野党議員が「#Me Too」」にも、今回はガッカリさせられるような記事が載っていました。

「安倍政権周辺であれば何をやってもいいんだよ。異論を唱える方がおかしいんじゃないの?」・・・最強官庁と官邸がそう言い放っているような光景だった。と、財務省の対応を批判していましたが、
これは「セクハラ疑惑だったら何をやってもいいんだよ。異論を唱える方がおかしいんじゃないの?」と、
そっくり、そのまま言い変える事が出来そうな言い草であると私は感じました。

「(女性記者は)名乗り出るのがそんなに苦痛か?」矢野官房長は国会(18日衆院財務金融委員会)でヌケヌケと答弁した御仁だ
という矢野官房長の言い草は野党に対する敵意がきつ過ぎて、褒められた言い草ではありませんが、
現職の事務次官を引責辞任させる為には、
証拠を示さねばならないくらい当然の事である筈でしょう?

録音テープだけで何所の誰が被害者かも示さず、
録音された男性に辞任を求める事が可能だとしたら、
将来国民の生活を守る為に働いている人物が、ファシスト勢力に狙われて、
嘘八百を並べ立てて陥れられた場合、
ターゲットにされた者は、その勢力にやりたい放題にされてしまう危険があると、
野党の議員達は思わないのでしょうか? 


安倍政権に犯人逮捕の寸前で逮捕を取りやめさせられた為、
伊藤詩織さんが顔出ししてレイプを訴えた事件がありましたが、
結局レイプ犯は、私達の大部分が知らない間に、
(恐らく権力の指示で)不起訴処分になっていたそうです。

あんな酷いセクシュアルハラスメントがあったのに、
今回の事件で大騒ぎしている女性議員達は、
この不当な判決に抗議行動を起こしたのでしょうか?
彼女達の関心はセクハラ被害者にあるのか、
政敵安倍政権を追いつめることにあるのか、甚だ疑わしいですね。

安倍政権の酷さを考えたらその気持ちは分からないでもありませんが、
それでも、公正・公平の原理に悖る行為を行っていては、
将来に禍根を残すことになると思います。

政敵を追いつめる為にセクハラを利用するという行為は、
私達99%がファシスト達に何度も遣られてきた事でした。
次に、ファシスト達が私達99%の期待の星に、セクハラを仕掛けてきた時に、
私達が今回のような態度を取っていたのでは私達は、
彼等のやり口を批判できなくなってしまうだけではないでしょうか?

日本でも世界でもファシストは何度となくセクハラ攻撃で、
邪魔な政治家を追い落としており、私達は辟易とさせられている筈です。
今回も、この財務省事務次官のセクハラ騒動がなかったら、
柏崎刈羽原発の再稼動を阻止すべく選ばれた脱原発の期待の星の新潟県知事を、
あんなに簡単に辞任に追い込むことはなかったのではないかと残念で仕方ありません。

セクハラ位でと言ったら語弊がありますが、
その実態が複雑怪奇なセクハラ事件で、
政治家や官僚を追い落とす習慣には、
いい加減にピリオッドを打って欲しいものだと思います。

尚、受け取り手によって判断が異なるセクハラ事件で告発するからには、
女性も顔出し名前だしの覚悟で行うのは当然の事ではないでしょうか?
告発した事が事実であるかどうかの検証さえ拒否する位に、
女性は庇われるのが当然という考え方は、男女平等の思想に反しはしないでしょうか?

(それが事実無根だった場合)不当に告発され、
社会的信用を傷つけられ、場合によっては職を失う恐れさえある告発が、
告発者の名前さえ伏せられるべきものとしたら、
男女平等とは言えないのではないでしょうか?

「それではセクハラ被害者には黙って我慢せよと言っているのも同じだ」
という批判が来るかも知れませんが、
誰かの社会的信用・生活を壊す恐れのある告発をするからには、
その位の覚悟をもってせよというのでなかったら、
平等の精神から言っても許されざることではないでしょうか?

私達は本当の意味での男女平等を求めて行かないといけないと思います。
男性の権利を圧迫してでも、セクハラ被害者は優遇されるべきという感覚でいる限り、
女性は男性の譲歩に甘えている存在になってしまい、
男性からの軽視を跳ね返す事は出来ないのではないかと危惧されます。

こんな事を男性が書いたら、それだけで顰蹙を買われる事だろうと思い、
婆ながら、一応女である私なら言えることだと思い、
今回の事件で感じた事を書いて見ました。

(この記事はdendrodiumに書いたものの複写です。)

 


財務省事務次官にセクハラを受けた記者が名乗り出た、これで一件落着でいいの?

2018年04月19日 13時02分33秒 | Weblog

テレ朝「音声でセクハラ確認」…女性記者が録音

<time>2018年04月19日 01時32分福田淳一財務次官のセクハラ疑惑を巡り、テレビ朝日は19日未明、緊急の記者会見を開き、同社の女性記者が福田氏からセクハラ被害を受けていたと発表した。</time>
<time>

 女性記者が録音していた音声データで事実関係が確認できたとして、近く財務省に抗議する。同社は女性記者が週刊新潮に音声データを提供したことも認め、「取材活動で得た情報を第三者に渡したことは報道機関として不適切な行為で遺憾」とした。

 テレビ朝日によると、女性記者は1年半ほど前から数回、取材目的で福田氏と2人で会食。そのたびにセクハラ発言があったことから録音を始め、今月4日の会食時も録音した。上司にセクハラの事実を報道すべきだと相談したが、上司は二次被害などを懸念して「報道は難しい」と話した。このため、記者は「次官という社会的に責任の重い立場にある人物による不適切な行為が表に出なければ、セクハラ被害が黙認され続けてしまう」と考え、音声データの一部を週刊新潮に提供したという。

昨夜福田事務次官が辞任を表明していましたが、
女性記者が名乗りを上げられたからだったのですね。
この事件に関し先日から私が疑問を呈していました件に付いては、
「やっぱり、女性記者だったではないか」と言われる加も知れませんね。

でも相手が何所の誰であるかも分からないうちから、週刊誌の言い分を全面的に信用して、
スキャンダルを書き立てられた者が反論しても、
反論する等怪しからぬと言って
証拠も示さず、一方的に攻め立てる手法は間違っていると私は今でも思っています。
世界的に見た時、
スキャンダル口撃でどれだけ大勢の、誠実な政治家が葬り去られた事でしょう。

新潟県知事も(これは疑いようのない売春行為だったようですが)昨日辞任を表明していましたね。
米山・新潟知事が辞職表明 女性問題「信頼裏切った」

東京電力柏崎刈羽原発(同県柏崎市刈羽村)の再稼働に慎重姿勢を示してきた知事の突然の辞職で、今後の原発を巡る議論に影響が出そうだ。そうです。
折角反原発知事が出てくれていたのに、こんな事で辞任させてしまうなんて残念ですね。
安倍総理の背任行為は国民の財産を着服する行為なのに、
安倍総理は足掛け2年叩かれても、辞任せずごまかしし続けていますが・・・・・

援助交際したという事が書きたてられたら、即辞任する知事、
この知事は柏崎刈羽原発の再稼動に待ったをかけるために選ばれた人だったと言うのに・・・・・
スキャンダルを書かれた公人は、辞めねばならならないなんて不合理ではないでしょうか?
スキャンダル相当の事をしていても、
書き立てられていないお陰で、普通に政治家を続けている政治家は五万といるという噂があるのに・・・・・
 
</time>

財務事務次官のセクハラ発言騒動で、日本のセクハラ問題を考えてみた

2018年04月18日 11時07分12秒 | Weblog

財務省、異例の要請 告発の女性記者に調査協力呼びかけ 識者「報道の鉄則、理解ない」

 「週刊新潮」で報道された財務省の福田淳一事務次官による女性記者へのセクハラ疑惑について、16日に文書で報道内容を否定した福田氏は、出版元の提訴も辞さない強気な姿勢だ。セクハラ発言とされる音声データについては「(普段から)お店の女性と言葉遊びを楽しむことはある」と、相手が女性記者だったことを否定。一方、同省は告発した女性記者に調査協力を呼びかけるなど異例の対応を取っている。

最高裁「拒絶できる」

 「福田事務次官との間で週刊誌報道に示されたようなやりとりをした女性記者の方がいれば、調査への協力をお願いしたい」

 財務省は16日、福田氏に対する聞き取り調査の結果を公表すると同時に、同省の記者クラブ加盟各社に対し、社内で女性記者本人に手を挙げることを呼びかけるよう文書で要請した。

 官民問わず、報道機関に対して独自の取材行為の内容が明らかになるような協力要請を行うことは「取材源の秘匿」の観点から極めて異例だ。

 平成18年には、民事裁判で取材源に関する証言をNHK記者が拒んだ問題で、最高裁が「報道関係者は原則として取材源に関わる証言を拒絶できる」との決定も出している。

週刊誌に不祥事を書かせさえすれば、
邪魔な公職者(政治家もしくは官僚)を排除できるという慣習が、
過去の日本で何度あった事でしょう?

ずっと昔の事ですが、セクハラをしたという事で総理大臣になったばかりの、
宇野宗佑氏を辞任させたこともありました。(
この場合宇野宗佑総理がどういう政治をしようとしていたかなど関係なく、
只、女性をお金で口説いたというだけで、総理失格という事にされたのでしたが、
これが国民にとって本当に良い事だったかどうかは疑問です。
私は以前「百年河清を待つ?」という記事を書いています。
この中の安倍政権は第一次安倍政権で、
この時は安倍総理はアメリカの意に反する事もやっていた様で、
閣僚がしばしば槍玉に挙げられていたものですが・・・・・

今の安倍総理は、
国民の財産である国有財産を自分の同志に大安売りさせたり、
自分の友人に地方自治体の36億円もする不動産を無料でプレゼントさせた上、
国と地方自治体の税金を補助金という形で、
獣医学部校舎建設にかかる費用を出させていたりしているという、
この濃厚な疑いで、
昨年から断続的に国会で審議されていますが、
マスコミの攻撃は、
鳩山総理が、ご母堂からの贈与を知らないまま、贈与税を納めなかった時に、
鳩山総理に対し連日、新聞一面で攻撃したのと比べたら雲泥の差です。

鳩山政権当時の新聞は「脱税総理では国民は税金を納める気がしない」と、口を極めて攻撃し続けていたのです。
それに比べて何倍も悪質な安倍総理の国家財産及び税金の私物化に対する攻撃を、
新聞は連日書くどころか、あまり書き立ててはいない様な気がします。
少なくとも「税金の私物化をする内閣では、税金を払う気がしない。」と
安倍政権を攻撃した記事見出しを見た記憶がありません。

安倍総理のために国会で嘘八百を言った褒賞として国税庁長官になった佐川氏に対し、
佐川氏を罷免すべしとデモまで起きても、
鳩山総理の贈与税不払い攻撃の時ほどの、新聞の攻撃的言辞を見た事がありませんでした。

安倍総理の不正行為に携わった迫田元理財局長を、
褒賞人事で国税庁長官にしたままだったり、
迫田氏の後継者佐川前理財局長に国会で嘘の答弁をさせた上、
答弁との整合性を合わせる為に、公文書の偽造までさせても、
マスコミが叩かなかった頃には
佐川氏を迫田氏同様の褒賞人事で国税庁長官にして、
野党がどんなに罷免すべしと言っても、頑として聞かず、佐川氏を庇い続けていました。

佐川氏が国税庁長官を辞めることになったのは、
朝日新聞が加計学園問題についての、
新しい証拠を見つけてきてからの事でした。

マスコミが書かない限り、公職者がなにをやっても無罪放免になるとしたら、
日本は民主主義国と言うより、
報(道)主主義国という事になってしまうではありませんか。

国民がマスコミの意のままに、公職者を追放する事を当然の事と許していたら、
日本は国民の利益よりも新聞や週刊誌の言い分を大事にする国となってしまいます。
これでは週刊誌・マスコミを動かしている陰のフィクサーの
思う壺という事になってしまうのではないでしょうか?

それに、今回の財務事務次官が女性記者にセクハラ発言をしたとして、
録音まで公開していますが、
福田財務省事務次官は「店の女性と言葉遊びはする事がある。」と言って、
この録音の相手の女性も、飲み屋に勤める女性であると言っています。
どうしても女性記者であると言い張るのだったら、
その女性記者が誰であるか名乗るべきであるという主張は、
そんなに間違った主張ではないと思えるのに、
テレビ等では事務次官が無理な注文を出しているという様な批判が主流のように見えます。

福田事務次官の主張が本当か嘘か五分五分であるとしても、
一方的に事務次官の言い分を否定し、

 平成18年には、民事裁判で取材源に関する証言をNHK記者が拒んだ問題で、最高裁が「報道関係者は原則として取材源に関わる証言を拒絶できる」等と言って、
取材源の秘匿を理由に福田事務次官の主張を葬り去ろうとしているのはオカシイのではないでしょうか?

週刊新潮が、あくまで録音の相手が女性記者であると主張するのであれば、
取材源の秘匿が理由であろうとも、
福田氏の言い分「女性記者とその様な会話をした事がない」という主張を、
覆すだけの証拠を示すのが筋というものではないでしょうか?

昨年、明らかな強姦をした御用記者山口某を警察が逮捕しようとした時、
寸前に、官邸が逮捕を取りやめるよう指示した為、
無罪放免になった山口某と、逮捕すべき者を強権で逮捕させなかった官邸の横車を告発するべく、
伊藤詩織さんは自らマスコミの前に顔を出して訴えたけれど、
マスコミはその時だけは報道しましたが、後は殆ど知らぬ顔で無視しているようです。
官邸御用記者山口敬之は後に、不起訴相当になったそうですが・・・・・
安倍御用記者・山口敬之レイプ疑惑がまさかの不起訴相当に! 官邸による逮捕もみ消しをうやむやで済ませるのか

麻生財務大臣は福田事務次官擁護に回っている振りをしています。
財務官僚の破廉恥事件を報道することによって、
安倍総理が指示してやったモリ・カケ疑惑を、
だらしない財務省官僚の所為にする為に、
この問題をテレビで論わせているという説を先日見かけたのですが、
もしかしたら、その説は当たらずと言えども遠からずではないかと感じています。

福田事務次官が女性記者に対し、
あのようなセクハラ発言をしたのが本当なのだったら、
その女性記者は顔出ししてでも訴えるべきだと言うのは、
それ程無理な注文ということでもないのではないでしょうか?
その位の証明もせず、
録音テープがあるから、事務次官は女性記者にセクハラ発言をしたのだ、
と一方的に断定して良いものでしょうか?
本当は酔客相手に言葉遊びをするのが商売の女性に対し言ったことなのに、
女性記者にセクハラ発言をしたと言って、財務省事務次官に辞任せよと迫るとしたら、
国家公務員はホステスのいる飲み屋には、
入ってはいけない事になりはしないでしょうか?

ホステスときわどい冗談など言ったら、
何時週刊誌に相手は女性記者であると嘘を書きたてられて、
証拠も示さず弾劾され辞任させられてしまう危険に常に曝され、
政府にとって邪魔な官僚が出たときには、
何時でも辞任にさせられる事が出来る事になるでしょう。

福田事務次官が国民の為に勇気を出して働いている、
有能な官僚であるかどうか私は全然知りませんが、
今後、こんな事で”政府の悪”に立ち向かっている有能な官僚を、
罷免させられる制度を創る手助けなど、
私達国民は厳に慎むべきだと思うのです。

尚セクハラ繋がりでもう一つ。
電車等でのセクハラ騒動が今男性陣を震え上がらせているらしいですね。
満員電車の中で普通に手を下ろしていただけなのに、
突然一人の女性に「セクハラを受けた」と手を掴まれ、
この手で触ったと申告されたら、
訴えられた男性がどんなに否定しても、現行犯として逮捕され、
やっていないセクハラをやったと言わない限り、
家にも返してもらえないという理不尽な対応が、
多数起きているという話を聞いた事があります。

逮捕された時セクハラ等やった憶えのない人程、
「やった」と言う気にはならないから、
無実の罪で長い間拘留され、世間的には有罪という目で見られて、
社会的に葬られた人が大勢あるのだそうですね。

セクハラのような恥ずかしい事をしたという烙印を押される事が、
世の紳士諸氏にとってどれ程重い事であるかを考えたら、
女性の立場にのみ立って、
一方的告発だけで男性を有罪扱いするのは、
男女平等の面から言っても、不公平極まりないと言えるのではないでしょうか?

普通の男性がやってもいないセクハラで告発され、
誇りを傷つけられ生活を壊されるのを、
理不尽と思わない程日本の女性は、
男性に対して、意地悪な気持ちを持っているわけではないと、私は思うのですが・・・・・


トランプ大統領シリアを軍事攻撃した事を発表

2018年04月14日 15時37分22秒 | Weblog

「シリアへ軍事攻撃に踏み切った」トランプ大統領 攻撃は完了

アメリカのトランプ大統領は、内戦が続くシリアでアサド政権によって化学兵器が使用され、多数の死傷者が出たと断定し、イギリスやフランスとともにアサド政権の化学兵器の関連施設に対して軍事攻撃に踏み切ったと発表しました。またマティス国防長官は、攻撃はすでに完了したことを明らかにしました。
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アメリカのトランプ大統領は日本時間の14日午前10時すぎ国民に向けて声明を発表し、対抗措置としてアサド政権の化学兵器の関連施設に対してアメリカ軍に軍事攻撃に踏み切るよう命じたと明らかにしました。

そのうえで、軍事攻撃にはイギリスとフランスも作戦に加わっていると述べました。

化学兵器の使用が疑われる攻撃についてアサド政権側は否定していますが、トランプ大統領は声明で「アサド政権が再び、罪のない市民を虐殺するため、化学兵器を使った」と述べて、アサド政権による化学兵器の使用と断定し、非難しました。

またマティス国防長官は日本時間の午前11時すぎ記者会見し、攻撃はすでに完了したことを明らかにしました。

内戦が続くシリアの東グータ地区では今月7日、呼吸困難に陥る人が相次ぎ、多数の死傷者が出ていて、反政府勢力は、アサド政権が化学兵器を使ったと主張しています。

トランプ政権は去年4月にも、アサド政権が市民に対し化学兵器を使用したと断定し、対抗措置として軍事施設を巡航ミサイルで攻撃していて、今回が2度目となります。

アメリカのトランプ大統領が、シリアの化学兵器の関連施設を空爆したと発表したそうである。
DEEPLY JAPAN「シリア空爆:侵略軍空爆の直前の動き」に、
昨13日は化学兵器禁止機関の専門家がそろそろベイルートにつく予定だったという事を書いておられる。
本当にシリアに化学兵器製造施設が有るのだったら、
爆撃等しないで化学兵器禁止機関の専門家達の到着を待って、
ちゃんと調べさせるのが常道であろう。
勿論ちゃんと調べているかどうかを米英仏が監視すれば済む筈である。

それなのに米英仏は、昨夜大急ぎでシリアの化学兵器施設を爆撃したのだそうである。
そうせねばならない理由と言えば
シリアが化学兵器製造設備等全然持っていない事が国際監視機関によって証明されたら、
米英仏が困る理由があるという事だろう。

シリアに化学兵器も化学兵器製造設備もない事が判明したら、
化学兵器を使ってシリア人を殺したのがシリア政府軍ではなかったとか、
又は
化学兵器で殺された人が大勢あったという事が、全くの嘘であったとかが判明してしまう。

化学兵器でシリア人を殺したのがシリア政府軍ではないという事が判明した場合には、
反抗を犯したのが誰であるかが問題となるだろうし、
化学兵器で殺された者がいなかったという事が判明した場合には、
ホワイトヘルメットの写した映像は何所で写されたのかが問題となるだろう。

そして、これまで度々アメリカが「シリアのアサドが自国民を化学兵器で虐殺した」と非難してきた事の信憑性が、徹底的に疑われる事になり
アメリカ広報が嘘八百を吹聴してきた事が、白日の下に曝される事になるだろう。

それではアメリカの立場が無くなるという事で、
何が何でも、化学兵器禁止機関の専門家がベイルートに到着する前に、
シリアには化学兵器製造施設あったことに出来る唯一の方法として、
米軍がシリアの化学兵器施設を全部爆撃してしまったことにしようと、
キリスト教国の米英仏が昨夜は13日の金曜日であるにもかかわらず
急遽シリアの化学兵器施設の爆撃なるものを、断行する事にしたのではないだろうか?

米英仏の要人はこんな事で、世界を騙せると思っているのだろうか?

ロシアはロシア及びロシアの同盟国が攻撃を受けたら必ず報復すると表明していたが、
今のところ報復攻撃は起きていないようであるが、
それでロシアは第3次世界大戦に踏み込む事になる報復攻撃には慎重であると、
英米仏が嘗めて掛かってしまうと、
本当に世界大戦に発展してしまうのかも知れない。

所で、こんな時でもトランプ大統領は日本が奉る3兆円のために、
安倍晋三の来訪を受け入れるのだろうか?
せめてこれが安倍訪米取りやめの切っ掛けにでもなれば良いのだけれど・・・・・

続く安倍政権の国民裏切り行為

2015年11月07日 13時04分04秒 | Weblog
マスコミに載らない海外記事さんの話によると、
昨日11月3日文化の日に、
下記アメリカ人
①アーミテージ元米国務副長官(70)
②ラムズフェルド元米国防長官(83)
③ヘルマン・ファンロンパイ前欧州連合(EU)大統領(68)
それから下記日本人
①清原武彦(元産経新聞社社長)
②幕田圭一(元東北電力社
が旭日大綬章を授けられたそうである。

又、①ブレント・スコウクロフト(90)(元国家安全保障担当大統領補佐官)
   ②サミュエル・バーガー(70)(元国家安全保障担当大統領補佐官)
   ③ジェイムス・ベイカー3世(85)(元国務長官)
の米軍の司令官やアメリカの国務長官など、日本の占領に携わってきた米国の関係者たちに、日本最高の勲章が与えられたそうである。

安倍総理は日本をアメリカの完全な傀儡にすべく動いたアメリカ人や、
原発推進をしたり、日本人を米軍の走狗にする手伝いをした日本人に、
日本における最高の勲章「旭日大綬章」を与える様、
天皇陛下に強制したのである。
天皇陛下もこのような者たちへの叙勲を強制させられるのは、
さぞお辛かった事だろう。

太平洋戦争の直後にも、
東京大空襲や原爆投下に采配を振るい、
大勢の日本国民(大部分が非戦闘員)を焼き殺す事で実績をつんだカーチス・ルメイに、
当時の内閣は旭日大綬章を授けたそうであるが・・・・・

政治家と言っても只の人間。
生まれた時はみんな赤ん坊だった只の人間なのである。
剛毅な人間が政治家になるとは限らない。
気の弱い人間が行きがかり上、
政治家になどなって、運悪く総理大臣になってしまうと、
わが身を守りたい一心で、
このような恥ずかしい叙勲などを思いつくのかもしれない。
この叙勲は日本国民の心を逆なでするような、裏切り的な叙勲であると私には思える。

もう一つ政府が最近犯した国民裏切りに、
地方交付税の恣意による転用がある。
政府は原発再稼動を受け入れた自治体に、
最大で25億円の交付金を与えると決めたのだそうである。(続きを読むに当該記事)
東電福島第1原発の過酷事故を見た後でも、
地震国日本で原発を再稼動する等狂気の沙汰である。
住民の心配は只の杞憂などではないだろう。

原発の再稼動が立地地域の住民にとって、
気が気ではない、絶対に許されない事であるのは当然だろう。
日本は何時何処で巨大地震が起きるかもしれない地震国なのである。
東電福島第1原発で起きた様な原発の過酷事故が、
遠からぬ将来、自分たちの周辺で起きないとも限らない現実を無視するよう、
民主主義国の政府である安倍政権は、地方の首長たちに多額の交付金を見せびらかして、迫っているのである。

民主主義の唱道者アメリカの一の子分を自認する安倍晋三氏の総覧する政府は、
民主主義国国民・住民の代表である筈の自治体の首長達に、
住民の安全を売り渡せと迫っているのである。
住民(国民)にしたら自分たちの納めた税金で、
自分たちの安全が売り渡されようとしているのである。
民主主義の蹂躙もここに極まれりと言った感じである。

こんな政権を殆ど批判せず、過保護な位に守り続けるマスコミも異様であるが・・・・・

防衛予算1ドル支出は国民所得9.8ドル減少をまねく

2015年09月16日 16時14分36秒 | Weblog
街の弁護士日記「軍事では絶対に儲からない 武器輸出を国家戦略とすることを求める経団連提言は亡国への道」に、武器輸出「国家戦略として推進すべき」 経団連が提言したことについて書いておられる。
経済学の門外漢である、公衆衛生学者が統計学を用いてグローバリズムの誤りを告発する論文「Does investment in the health sector promote or inhibit economic growth?」に、公衆衛生学者が、1995年から2010年までのEU25カ国の経済統計に基づいて、景気後退側面における、政府支出が経済成長にどのような影響を与えるかが分析した結果、IMFの考えは間違いであることが証明された。
景気後退側面である2009年のEU各国の政府支出と国民所得の相関を分析したところ、政府支出1ドルは、平均して1.6ドル国民所得を押し上げるという結果が得られた。
差し引き0.6ドルのプラス効果が認められたのである。

興味深いのは、どの分野に対する政府支出が、国民所得をもたらすかである。
彼らの分析によれば、衛生部門に対する支出は、平均4.3倍、教育部門に対する政府支出は8.2倍の国民所得増となって返ってくる。
ところが、政府が防衛予算を1ドル支出すると、国民所得は9.8ドル減少するという。
今さら、武器市場に競争参入して、防衛予算の増大を穴埋めしようとするなど、ばかげているし、
米国に貢いだツケを世界中に武器をばらまくという究極のグローバリズムに乗ったら最後、この世界は行き着くところまでいくだろう。
一握りの軍需産業が儲かっても、国民全体は必ず貧窮化する。
経団連の提言する道はそういう道だ。
戦争したがる総理や、戦争待望論をぶつバカな経営者と違い、国民が戦争と経済を取引したりしないと確信しているが、
軍事産業で経済が潤うなどと間違っても思わないことだ。

と街ベンさんは言っておられる。

例え経済が潤う事になるとしても、
日本までもが戦争屋・死の商人になったのでは、悲しすぎる。

その上、防衛予算を増やす事によっては国は豊かにならず、
1ドルにつき9.8ドルと言う膨大な損失をこうむる事になるのだから、
軍事立国など日本は絶対にとってはならない政策であると思う。

遺伝子組み換え食品

2014年06月19日 13時08分04秒 | Weblog
芳ちゃんのブログ「遺伝子組み換え食品による著しい炎症反応 - 豚を使った試験で 」に、
業界の凄まじい妨害を乗り越えて、遺伝子組み換え製品の健康への影響を動物実験した、南オーストラリア州のフリンダース大学の准教授であり、健康と環境に関する研究所(IHER)の所長を務めておられるジュディー・カルマン博士の事や、遺伝子組み換え食品の問題点の数々を書いたものを翻訳して下さっている。(全文を続きを読むに複写させて頂く)

遺伝子組み換え食品を開発し、全世界に普及しようと全力を注いでいるアグリビジネス企業は、
モンサント、デユポン、シンジェンタなどが最大手らしいが、
世界第3位のアグリビジネス企業シンジェンタ社(英国・スイスの多国籍企業)が自社の製品で被害を負った農家に何をしたか、

シンジェンタ社のBt176 GMO(遺伝子組み換え作物)トウモロコシだけを乳牛に給餌し始めてから、乳牛が不妊の事例を初めて観察し、死亡した乳牛も何頭かあり、深刻な先天異常の子牛もあった。 
それで土壌やGMOトウモロコシのサンプルを持ち込んで、公的な検査を行って貰った。
何回も検査を行った検査結果は、致死的な影響の原因はGMOトウモロコシにあるということを示していた。
シンジェンタがノースカロライナの研究所で行った検査では「Bt毒性物質」を発見しなかったが、
同一のサンプルに関して同一の検査手法を用いて、ドイツの研究所で行った検査では、Bt毒性物質が8300 ng/㎎も検出されたのだった。
ドイツの研究所で行った検査によると、必須アミノ酸の量がトウモロコシ穀粒では重量比で24%も低く、サイレージ用トウモロコシでは8.8%も低下していた。この低下は乳牛用の餌としては致命的な問題である。
これらの結果から、EU委員会による認可の基礎となっていた従来の作物と「実質的に同等」あるいは等しいというのは嘘であることが判明した。 
損害賠償を求めたら、10分の1にも満たない金額しか提示せず、会社として反省(GMO製品からは毒性物質の問題を排除するという決意)のそぶりもなかったことから、
政府の高官や地方政府ならびに民間のグループに招かれ、ヨーロッパ中でシンジェンタBt176についての自分の体験談の話をして回った後、
この人は別の問題で、シンジェンタに酷い目に会わせられたのだった。

丁度離婚訴訟中だったこの農夫の妻に、シンジェンタが弁護士を世話したのだが、
婚姻中 、彼が妻に強姦を働いたという判決を出させたと言う。
それで彼は2年間の懲役刑を課せられたのだそうである。

GMO作物に敵対(その害を調べようとしたり、被害者が社会に訴える)するものに対する、
アグリビジネス企業の制裁の仕方は、シンジェンタだけでなくどの会社も徹底的で、
その告発者は告発後殆どの者が、その後の人生を狂わせられていると言う。

この冷酷なアグリビジネスの制裁をも覚悟して、GMO食物の実態を実験する科学者は、僅かしかないけれど、
その実験結果は乳腺腫瘍、腎臓や肝臓の損傷、早期死亡、等を含む深刻な健康障害が起こるなど、恐ろしいことを教えている。

アグリビジネス企業ははそういう事を承知の上で、GMO食品を店頭に並べる時、
商品の内容(遺伝子組み換え食品であるかどうか)を記載させないよう、各国政府に政治的圧力を掛けている。

現在日本では加工食品に、遺伝子組み換え食品が入っているとか、いないとかが記入できるけれど、
もし、TPPが締結されたら日本でもISD条項が楯に取られて、アメリカ並みに一切記載できない事になるだろうと言われている。

ミリタリー業者(戦争屋)たちだけでなく、
アグリビジネスでも多国籍企業は、
情け容赦なく、人類の命をちじめるとり組をやっている。

何もかもを、お金儲け優先にした為人類は衰退したと、
後世の人は思うのではないだろうか?







遺伝子組み換え食品による著しい炎症反応 - 豚を使った試験で
最近、「豚を使った大規模な研究によると、遺伝子組み換え食品によって著しい炎症反応が起こる」と題した記事 [注1] が目についた。

この研究を行った研究者は、遺伝子組み換え食品の安全性に関して研究を行う場合、遺伝子組み換え種子を生産する企業の思惑から完全に独立して研究を始めることが結構大変であると報告している。どうしてか?それは、遺伝子組み換え種子を入手することがそう簡単にはできないからだ。バイオテク産業は自衛のために、どちらかと言うと、外部に対しては非常に高度で巧妙な制御機構を設けており、これによって彼らの製品が独立した研究に供されることがないように備えている。

研究者の立場から彼女は下記のように言っている。

『農家の人たちが作付けのために必要な種子を購入する場合、購入者は「技術使用者合意書」に署名しなければなりません。購入した種子に関して購入者が何らかの研究をすることは許されず、研究のために他人へ譲ることも許されないのです。基本的には、何か別の合法的な方法を模索する必要があります。私たちはそうしました。でも、かなりの時間が必要となりました。種子の入手の進め方としては、業界へ出向いて、「種子を少し分けていただけませんか?」と依頼する必要があります。私たちもそうしてみました。しかし、種子を入手したい私たちに提示された条件を見ると、ほとんどの場合、企業から公正に種子を入手できるような条件ではなかったのです。』

著者の言によると、「種子を入手するために企業側が私たちに提示した条件は、ほとんどの場合、企業から公正に種子を入手できるような条件ではなかった」という。著者は「公正に」と表現しているが、これは実際には何を意味するのかと言うと、「種子を生産する企業から独立した研究を行い、それをは発表する」ことが著者の最大の目標であることを考えると、研究結果を専門誌上で報告する段階で企業側から何らかの干渉があるかも知れないということだ。たとえば、遺伝子組み換え(GE)種子の企業にとって不都合な結果が出た場合、科学的な試験結果さえもが改ざんされる懸念がつきまとう… 著者は、そういった状況を避けながら研究用の種子を入手することは現実にはなかなか困難だと言っているのだ。


♞   ♞   ♞

多国籍企業を相手にして、この研究者は頑張って研究を継続した。彼女の努力に関してその詳細を読むと、われわれのような部外者にとってはまさに目を見張るばかりである。この記事はこの研究者の体験や意見をふんだんに紹介している。

それでは、この記事を仮訳して、読者の皆さんと共有したいと思う。現在の種子産業を取り巻く現状を学んでみようではないか。



<引用開始>

もしあなたが私と同様の立場にあったならば、多分、あなたも友人や親戚の人たちから「どうしてGE食品は安全ではないと考えるのか?」と度々質問されているのではないだろうか。ジュデイ・カルマン博士はこいった質問を注意深く、そして、独立した立場で評価を行った、世界でも非常に数少ない研究者のひとりである。あなたの友人や親戚の人たちに対して返事をする際、彼女の報告は大きな手助けになることだろう。 

カルマン博士は疫学と医学のふたつの分野で学位を持ち、特に栄養学的な生化学や代謝調節と癌との関連性を専門としている。GE食品に関する彼女の研究によると、自分自身の健康を重要視し、子供さんたちの健康を守りたいとするならば、GE食品を避けることが非常に重要だ。そのことを示す証拠が見つかったのだ。

彼女の専門的な背景には癌の研究が含まれ、オーストラリア政府では上級疫学者として勤務し、伝染病の発生に関する調査にも携わった。現在、彼女は南オーストラリア州のフリンダース大学の准教授であり、健康と環境に関する研究所(IHER)の所長を務めている。

遺伝子組み換え生物(GMO)に関して独立した研究を行おうとする研究者には数多くの難題が…

GMOの影響を研究する研究者のひとりとして、カルマン博士はこの種の研究にまつわる数多くの難題について、「我関せず」として自分を素通りさせてしまうことはできなかった。バイオテク産業は自衛のために、どちらかと言うと、外部に対して非常に高度で巧妙な制御機構を設けて、これによって彼らの製品が独立した研究にさらされることがないようにしている。

「その通りです。研究をしようとする人にとってはさまざまな困難がつきまといます」と彼女は言う。「通常は、研究を実施するための資金の確保に集中します。でも、試験の対象である材料を確保しなければなりません。この場合は、遺伝子組み換え種子となりますが、試験用のGE種子を入手すること自体が結構難しいのです。」 

『農家の人たちが作付けのために必要な種子を購入したい場合、「技術使用者合意書」に署名しなければなりません。購入した種子に関して署名者が何らかの研究をすることは許されず、研究のために他人へ譲ることも許されないのです。』 

『基本的には、何か別の合法的な方法を模索する必要があります。私たちはそうしましたが、かなりの時間が必要となりました。他の手法としては、業界へ出向いて、「種子を少し分けていただけませんか?」と依頼する必要があります。私たちもそうしてみました。しかし、種子を入手するために私たちに提示された条件は、ほとんどの場合、企業から公正に種子を入手できるような条件ではありませんでした。』

研究対象のGE種子は特許法によって固く守られていることからハードルが非常に高いことに加えて、GMOの研究を目指す研究者はその研究領域で個人的、ならびに、専門的にさらされるかも知れない信用の失墜や嫌がらせに対して十分に備えておかなければならない。 

偽りなく、この種の研究を行う人は聖人に近いに違いないと思う。と言うのは、GMOについて否定的な研究結果を公表することは、現実には、自分たちの研究結果にわざと「汚名を着せる」ようなものだ。 ほとんどの場合、研究者は個人攻撃や中傷に耐えなければならなくなる。また、このような過程で自分の専門的職業をはく奪された研究者が多く存在する。

たとえば、カルマン博士は、過去6年間に、大学での地位をはく奪されそうになったことが6回もあるという。このインタビュウで彼女が後に述べているように、彼女はこの研究ではこういったことが起こるかも知れないということを知っていたからこそ、自分の身を守ることができたのだ。彼女は給料を貰うことを辞退し、その研究に対して助成金を受けることを辞退したほどだ。

研究のための資金を得ることは大きな難題だ。これらの研究を行う農業大学の多くはよりによって種子を生産する企業から研究資金を得ている。大学側にとっては産業界との間にある資金を潤沢に入手できるこの関係を台無しにしてしまうような研究にはおよそ興味が沸いてはこない。カルマン博士の場合、幸せなことには、彼女のチームには南オーストラリア州政府から研究資金を取得することができた。

どうして業界の安全性評価では本当のことを見出すことができないのか?

米国の養豚場で育てられている豚は、今日、多くの場合はGE飼料が給餌される。典型的には、GE大豆とGEトウモロコシの混合物である。この研究論文の共著者であるハワード・ヴリージャーはGE飼料で育てられた豚には、非GE飼料で育てられた豚と比べて、違いがあることを認めていた。こうして、彼はこの研究を熱心に推奨するひとりとなった。カルマン博士はどうしてこの研究を始めることになったのかを下記のように説明している。 

「彼はふたつのことを発見していました。GE飼料を給餌された豚は腸に問題を引き起こします。特に、胃にひどい炎症を引き起こしていました。また、腸管の壁が薄くなって、大腸からの出血を起こして15分程度で失血してしまうのです。

彼のもうひとつの発見はGE飼料を給餌された雌豚は受胎率が低下し、流産の率が増加するという点です。今でも雌豚にイノシシを交雑させている米国の養豚産業の地域においては生まれてくる子豚の数が減少していることを彼は発見していたのです。」

彼らはこうした現象についてもっと詳しく観察することにした。カルマン博士はGE食品の安全性に関してGE 食品業界が行う試験方法については卓越した批評家でもあることから、彼女は自分が行う試験の方法も非常に慎重に扱った。

一般的に、業界が行う安全性試験はふたつのグル-プに大別される。

1.  カルマン博士によると、業界が言うところの「安全性の評価」とは家畜の生産性を研究するだけであって、それ以上のものではない。かなり多くの家畜を用いて、彼らはひとつのグループにはGE飼料を給餌し、他のグループには非GE飼料を給餌する。

しかし、業界の研究者が求めようとする試験の結果は典型的には人の健康とは無関係である。これらの研究は、基本的に、このGE飼料を家畜に給餌した場合家畜を市場へ送り出すまでの長い期間を家畜が生存し、立派な成果を上げるということを畜産農家のために立証しようとするものだ。

2.  2番目のタイプの研究は畜産物製品が人の健康に悪影響をあたえるかどうかを見る動物試験である。GMO業界においてはこの種の研究が行われることは非常に稀である。通常、この種の研究に供される家畜の数は少なく、GE飼料が給餌される。時には、研究対象であるGE飼料を給餌しないこともある。その代わりに、「有効成分」が用いられる。そのような場合には、そのGE飼料に組み込まれている特定のタンパク質が用いられる。

たとえば、少数の動物にGEタンパク質が与えられ、一回の投与によって7日間とか14日間の間にどのような影響が生じるかを記録する。その動物(通常はネズミ)が死亡しない場合はすべて良しとする。これでは余りにもひどいと思うかも知れないが、時にはこういった手法が業界が実施する安全性評価の試験であったりする。さらに驚くべきことがある。試験に供されるたんぱく質は実際のGE作物から得たものではなく、同たんぱく質を生産するバクテリアから得たものであったりする。カルマン博士が特記しているように、このような試験では何年にもわたって、あるいは、生涯にわたってGE作物を摂取した場合の長期的な健康影響を見出すことは不可能だ。

統計的な有意性を求めて

カルマン博士のチームはネズミの代わりに豚を用いることにした。GE飼料を給餌された豚にはすでに悪影響が認められていた。そして、豚の消化器系は人の消化器系と非常によく似ているのだ。実際に悪影響があるとすればそれらが見つかるようにと十分に長い期間にわたって給餌することにした。子豚が乳離れした時点から、子豚を無差別にふたつのグループに分けた。ひとつのグループにはGE飼料が給餌され、他のグループには非GE飼料が給餌された。これらの豚には同一の飼料が商業的な寿命期間(約5か月)の間ずっと給餌された。

豚がすっかり成長し切った時点で、業界基準にしたがって食肉処理された。本研究に従事する人たちは、最後の段階で解剖を行う獣医も含めて、全員が目隠し処理を受けた。つまり、どの豚がどちらの飼料を給餌されたのかは誰にも分からない様にして、すべての作業が進められた。2年前に、全寿命期間にわたってGEトウモロコシ飼料を給餌するこの動物試験が実施されたが、それによると、乳腺腫瘍、腎臓や肝臓の損傷、早期死亡、等を含む深刻な健康障害が起こることが判明した。


ギレス・エリック・セラリーニによって率いられた例の研究はグリホサートの影響を分離して抽出しようとした。そうするために、ひとつのグループのネズミにはグリホサートを噴霧してはいないGEトウモロコシを与え、他のグループにはグリホサートを噴霧したGEトウモロコシを与えた。そして、もうひとつのグループにはグリホサートの水溶液を与え、GE飼料は与えなかった。すべてのグループに深刻な健康障害が発生したが、グリホサートとGEトウモロコシとの組み合わせが最悪の結果を示した。


「私の考えでは、統計的な有意性を見い出すためには彼はもっと多くの動物を使うべきでした。」と、カルマン博士は言う。「その点こそが私たちの豚の研究で実行したことなんです。数多くの豚を使えるように私たちは手配しました。もし生物学的に有意な何らかの事象が起こった場合、その事象を統計学的に抽出できるようにしたのです。全部で168頭の乳離れしたばかりの子豚を準備しました。それらの子豚をふたつのグループに分け、ひとつのグループにはGE飼料を給餌し、他のグループには非GE飼料を給餌しました。各グループは84頭です。これによって、大きな違いが現れました。より複雑な統計処理を実施することが可能となったのです。事実、われわれが使った統計処理の枠内でいくつかの仮定をさらに掘り下げることができた次第です。」

消化器系の炎症が有意に生じることが豚を使った動物試験によって判明

嘆かわしいことには、現実に豚に給餌されるGE飼料は一種類だけではない。すでに述べたように、典型的にはGE大豆とGEトウモロコシの組み合わせである。カルマン博士は、ふたつの互いに違うGEトウモロコシの他に、ラウンドアップ耐性大豆(ラウンドアップという除草剤に耐性を持つGE大豆。これを作付すると、除草剤は周囲の雑草のみを退治し、このGE大豆には影響を与えない)を飼料として準備した。「私たちは3種類のGE遺伝子を給餌し、それらのたんぱく質を含む飼料を同時に与えたことになります。」と、彼女は説明した。

この組み合わせは、伝統的な養豚場では何種類かのGE飼料が用いられていることから、一種類だけのGE飼料を用いるのではなく、米国で通常用いられている給餌法をモデル化するためのものでもあった。GE飼料としては「ラウンドアップ耐性」や「Bt(バチルス・チューリンゲンシス)」といったそれぞれ異なる種類があることに加えて、米国ではGE飼料の37%は「二種類以上の遺伝子」が同時に組み込まれている。これらにはラウンドアップの耐性だけではなく、さらにもうひとつ、あるいは、ふたつのBt遺伝子が組み込まれている。つまり、米国における典型的な飼料においては、2種類あるいは3種類の遺伝子が組み込まれた飼料を給餌することは極めて当たり前のことだ。

「これらの豚はラウンドアップ耐性遺伝子とそのタンパク質製品、および、2種類のバチルス・チューリンゲンシス遺伝子とそれらのたんぱく質製品を食べたのです。後者は殺虫効果を持ったたんぱく質を生産することを目的としたものです。強度な消化器系の炎症が生じることを発見しましたが、これはこれらの動物が食べたタンパク質の間に生じた相互作用のせいではないかと考えています」と、彼女は述べた。 

本研究の結果、カルマン博士のチームはGE飼料を給餌された豚の胃には深刻な炎症が有意に増加することを発見した。全体としては、GE飼料を給餌された豚では炎症の発生が2.6倍も高まり、雄豚は雌豚よりも炎症の発生率がより高かった。雌豚の場合はGE飼料を与えると深刻な胃の炎症は2.2倍となり、雄豚の場合は胃の炎症は4倍にもなった。

『私が「深刻な」という言葉を使う場合、この言葉は、胃が腫れあがって、胃の表面全体がサクランボのように真っ赤になった状態を指しています。このような胃の状態は私にとっても、あなたにとっても、決して望むべきものではありません』と、彼女は言う。

ご自分でこの研究結果を詳しく覗いてみたい方はGMOJudyCarman.orgへアクセスして欲しい。GE飼料を給餌された雌豚の子宮は25%も重量が増加していた。これらのふたつの発見事項はそれぞれが生物学的にも統計学的にも有意である。カルマン博士らは論文中でこの種の子宮の肥大が示唆する病状に関して論じている。


「私たちが注目していたふたつの事項がここに報告されています。また、ハワード・ヴリージャーが問題として提起した家畜に関するふたつの事柄は、特に、豚に関してですが、統計的には有意であることが分かりました。(1)消化器系の問題、特に胃の炎症、ならびに、(2)生殖能力に関してです。今回の研究では、子宮の肥大が観察されました」と、彼女は言う。


一旦商業化されたGE作物はもう中止することができないのか?


人々がGE食品を長期にわたって摂取した場合、健康障害が劇的に増加するのではないかと私は思う。私自身が努力して達成したいことは何としてでも被害者の数を減少させることだ。私が推奨したいことは明白である。GE食品を避けることに尽きる。GE食品のラベル表示が行われてはいない国では、GE食品を避けるためには証明書付きのオーガニック食品を購入することだ。ラベル表示がない国では、あなたの選択肢として残されているのはそうすることだけで、他にはない。


カルマン博士が記述しているように、化学業界はGE製品を食品として供給する前に安全性に関して十分に立派な仕事をして来たとはとても言えない。不幸なことには、何億人もの人たちがすでにリスクにさらされている。また、そのリスクを認識することもなく、安全性に関しては非常に疑わしいGE食品を毎日のように子供たちに与えているのが現状だ。多分、すでに何年にもなっている。


米国では、慢性疾患の増加に対して、特に、子供たちの慢性疾患の増加に対してGE食品が貢献しているのではないだろうか?業界は「ノー」と言うが、さまざまな証拠を見ると、それらはまったく別のことを語っている。人の寿命は約80年だ。GE食品というこの巨大な実験が始まったのは20年前のことである。GE作物が加工食品にふんだんに使用されるようになった時期から数え始めるとこの期間はもっと短くなる。被害者の数を表にして掲げることができるようになるまでには今後何十年も必要となるだろう。このことこそが安全性の評価のためには長期にわたる動物試験を是非とも行なわなければならない理由である。人の寿命に比べて、ネズミや豚の寿命ははるかに短い。


科学的な反論を否定


セラリーニ博士ならびにカルマン博士の研究は、われわれは予防原則を実践し、GE食品を避けなければならないことを示唆している。言うまでもなく、これらの作物を開発した化学会社はビジネスを保護し拡大しようとしており、自主的に自分たちのビジネスを閉鎖しようとはしない。利益を守るためには彼らはどんな苦労も惜しまないということがすでに証明済みだ。一介の研究者の名声や生計を破壊することなどはモンサントのような多国籍企業にとっては巨大な計画を実行する上で何の苦痛にもならない。


「コルベット・リポート」は、産業界が自分たちの決定に対して異論を唱える科学者を黙らせようとして用いるいくつかの不名誉な手法を論じている。特に業界があらかじめ考えた内容と合致しない研究を行った科学者がその対象だ。業界の利益に損害を与えるような研究を発表した研究者は産業界の犠牲となり、そのリストはすでに結構長く、今後もさらに長くなるばかりだろう。

上述したように、セラリーニが試験動物の生涯にわたって給餌を行った研究から得た知見は論文審査が行われているエルゼビア社の専門誌、「Food and Chemical Toxicology」に発表された。これは驚くべき内容であった。この研究はGE食品の毒性を示す強力な証拠であった。また、今でもそうである。セラリーニの研究でもっとも重要な点は実験開始から13ヶ月目になってからさまざまな病気に見舞われるということを発見したことだ。一方、業界が資金を提供した研究では、あまりにも短かい期間での研究であることから問題が表面化することはなかったのだ。次のことを考えて貰いたい。ネズミの寿命は24ヶ月である。これをあなたのお子さんの寿命である80年と比べてみよう。ネズミの13ヶ月はあなたのお子さんの40歳代の始めから中頃に相当する。

業界は直ちに反撃に出た。厄介な研究結果は排除するという意味では、最後の砦とも言える状況が出現した。出版者であるエルゼビア社が論文を撤回したのだ。セラリーニの研究で得られた知見は「決定的ではない」との理由だけだった。知見が決定的ではないというだけでは論文の撤回の理由としては有効ではない。エルゼビア社の行動は大きな反発を引き起こし、「招かれざる」研究結果に対しては検閲をかけるという現実は、少数とは言え、識者の目を見張らせるには十分だった。国立衛生研究所さえもがその「決定的ではない知見:それらを見たが、もう見ることができない!」と題する社説でエルゼビア社を叱りつけた程だ。

嫌がらせ、良くあること

特定の研究者が正常な心の動きを維持できるぎりぎりの限界まで嫌がらせを受けた好例はタイロン・ヘイスでなないだろうか。彼が行ったアトラジンの研究は彼の人生を被害妄想の悪夢に変えてしまった。レイチェル・エイヴィヴが2月10日発行のニューヨーカー誌の記事で彼の悪夢について報告した。1990年代の後半、ヘイスはある除草剤に関してそのメーカーであるシンジェンタ社のために実験を行った。

エイヴィヴの報告によるとこうだ。

アトラジンはカエルの性的発達を損なうかも知れないということをヘイスが発見した時、彼のシンジェンタとの付き合いはぎくしゃくしたものに変わって行った。2000年の11月、彼は同社との関係を断った。ヘイスは独自にアトラジンの研究を続けた。間もなく、ヘイスはシンジェンタの代理人が国際会議に出席しようとする彼を世界中何処でも追跡していると確信するに至った。自分の名声を破壊しようと同社が行動を起こしたのではないかとして、彼はひどく心配した。

今から2年前、アトラジンに関する彼の研究はシンジェンタ社に対して米国の23の地方自治体が起こしたふたつの集団訴訟において科学的な根拠として採用された。これらの訴訟は同社が「アトラジンが持つ危険性を隠匿した」ことによって飲料水が汚染されたとして訴えを起こしたのである。これらの訴訟手続きの間に、ヘイスが抱いていた心配は事実であることが関連文書によって判明した。確かに、同社の有毒な除草剤を過去15年間にわたって真剣に研究していたヘイスについて、シンジェンタ社も負けず劣らず彼のことをあれこれと調査していたのである。

その後、事態は誰にも耐えることができないような、身の毛がよだつような状況にさえ達した。広く使われている除草剤に関してひとりの科学者が研究を行い、そこで得られた真の情報を皆と共有しようとしていた。何と言っても、この除草剤は強力で、われわれの誰に対してでも、また、生態系に対しても影響を与え得るのだ。

エイヴィヴの報告はこう述べている。

シンジェンタの対外宣伝チームは四つの目標を書き留めていた。まず最初の目標は「ヘイスの信用を崩すこと。シンジェンタの対外報道担当のシェリー・フォードのスパイラルノートに書き留められている内容によると、彼女はヘイスのことを彼のイニシャル(TH)だけで引用し、「彼は信用できないのでTHのデータが参照されることは阻止する」と記している。シンジェンタは「ヘイスの失敗や問題点を悪用する」手立てを探ろうとした。「THが何らかのスキャンダルを起した場合は、世間は彼を見捨てる」とフォードが書いている。ヘイスはノースカロライナで育っているので、「ノースカロライナは彼を受け入れることはないだろう」、「誇大な賞賛が必要」、「眠れない」、「生涯にわたる疵」、等が彼女の記録の中に見られる。「一体何が彼にやる気を起こさせているのか? - これが基本的な問いだ」とも記している。

あなたは誰の言葉を聞くべきか? 大企業?それとも、企業からは独立して自由に研究を行っている研究者が言うこと?

自分の同僚からは疎外され、個人的あるいは職業的な名声に泥を塗るような、あるいは、ことによると将来の家計さえもが破壊されるかも知れない研究であるのに、研究者にとっては一体何が研究に駆り立てているのであろうか?カルマン博士の場合は、それは真実を見出そうとする情熱だ。そして、人間同士に対する深い思いやりだ。これにはあなたご自身の子供たちやまだ目にしたこともない孫たちも含まれる。彼女は自分の収入の道を閉ざし、職場での嫌がらせに耐え、真実を追求した。まさに彼女はわれわれ全員にとって立派な手本となるような存在だ。

そうした研究を行うことにはリスクが付きまとうことを彼女は十分に心得ていた。この専門分野の研究者たちは否定的な知見を公表することになった場合、仕事から追放されることがあることを彼女は認識していた。こういった科学者たちは世間では恥を忍び、失職し、将来の研究からは排除されかねない。この種の可能性を回避するために、カルマン博士は前向きに対処し、何らかの反発があってもそれが彼女の仕事を中断することがないように備えたのである。

「当初は資金がまったく集まらいことは明白でした。この分野では研究を開始するために資金援助をする団体へ出向き、必要な資金を入手することはまず不可能です。人の健康に悪影響を与える可能性があることから、私はそれを心配していました。しかし、どうしてもじっくりと観察する必要があると決心しました。動物に悪影響が認められた場合、そのような知見が人に対しても適用できるかどうかを見極めることが可能な動物実験を実施することが必要でした。」

「それを実現するには給料を貰える雇用関係からは離脱しなければならないと自覚しました。事実、この研究では外部からは資金の提供は受けてはいません。45歳になっており、私には十分な投資利益があり、基本的には無料でこの研究を続けたのです。経費も僅かでした。数年間は貧乏暮らしを続けました。でも、研究は不可避でした。遺伝子組み換え作物は食用に供することができるのかという火急の課題を私は抱いていたのです。

多くの人たちは研究を継続するよりも、むしろ、自分の家族の面倒を見ることを選択することでしょう。この研究を実施するための資金を得ることは困難であるばかりではなく、研究の後にやって来る嫌がらせ対して生き延び、将来の生計に対する脅威に打ち勝たなければならないのです。事実、この分野で研究をしている人たちの多くは賃金を得る雇用関係からは離脱しています。そうすることによって、生計に対する脅威を受けないようにするためです。」 

資金源を追う

約20年前にGE種子が導入されてからというもの、これらの化学品依存作物の市場は何十億ドルにも達する産業を生み出した。より多くのGE作物の開発のために必要な資金は主に民間の殺虫剤業界から流れて来た。この15年間、科学の領域における利害の衝突は指数的に増加している。現時点では、どのような研究を行うべきか、どのような情報を公表するべきか、どういった情報は公表しない、といったさまざまな点に関して利害の衝突が起こっており、それらが主役を演じている有様だ。

GE作物に関して実施された研究はすべてが産業界、あるいは、農業大学に対して直接あるいは間接的に与えられた資金によって支えられている科学者たちによって行われている。したがって、結果がどのようなものになるのかは予想可能だ。科学者としての適格性を十分に備え、かつ、「十字架を背負う」覚悟ができている人は現実には非常に少ない。でも、この現実はあなたが独立した研究者としてGE作物を研究する場合、今や、標準的なものであるとも言える。

科学に対する私の賞賛は是非ともカルマン博士にお送りしたい。ここに紹介した非常に重要な研究は彼女の個人的な犠牲を通じて初めて可能となった。この研究が行われなかった場合、これらのGE食品が長期的にはわれわれの健康にどのような影響を及ぼすのかに関してはまったく何も知らされずに、何の手掛かりもなしにGE食品が横行し続けることになる。誰も告げることのなかったこの大規模な人体実験の悪影響に関して、今や、われわれはこの研究成果に基づいて十分に根拠のある推測をすることが可能となった。また、GE食品を受け入れるのかどうかを自分で決定することも可能となった。私の側からのお勧め?もちろん、GE食品は出来るだけ避けたほうがいい。

毎日支払うお金を通じて自分たちの選択をしよう

下図 [訳注:図は割愛しています…] の左側の欄に列記されている食品関連の会社はカリフォルニアとワシントンの両州で行われた「食品ラベル表示」運動に反対して何百万ドルものお金を注ぎ込んだ企業である。つまり、あなた方の食品に何が含まれているのかをあなた方が知ることがないようにと彼らは目論んでそうしたのだ。 [訳注:図中に掲載されている主だった団体や企業を挙げると、アメリカ保存食品製造者協会(GMA)、モンサント、デユポン、バイエル、ダウ・アグロサイエンス、BASFプラントサイエンス、等。] 右側の欄に示す各種のブランドに乗り換えることによって、スコアを平坦にすることが可能だ。 [訳注:現状では、巨大企業側にスコアが偏ってしまっている。] 右側の欄に示す企業は「I-522知る権利」の運動に参画してくれた企業だ。個々の食事毎にあなたのお金を使う相手を選ぶことが重要だ。そうすれば、大きな違いがやがて現れてくる。GMAのメンバーであり反逆者でもあるブランドをボイコットすることによって、生活の場に存在するデコボコを平坦にし、自分たちが食べる食品に関する制御権を自分たちの手に取り戻すことができる。

遺伝子組み換え食品に関しては引き続き自己研鑚をするようお勧めしたい。ご自分が学んだ内容を家族や友人たちと共有して欲しい。あなたが手にする食品が証明書付きのオーガニック食品ではない限り、砂糖大根由来の砂糖が含まれていればその食品にはGE食品が含まれていると想定することが妥当だ。大豆やトウモロコシについても同様である。

<引用終了>


世界は、目下、遺伝子組み換え食品を受け入れるのか、受け入れないのかで大きく二分されている。世界中で約60か国が遺伝子組み換え食品にはラベル表示を義務付けている。中には、遺伝子組み換え食品を禁止している国もある。米国はその何れでもない。この米国の現実がここに引用した記事の著者に米国では「誰も告げることのなかった人体実験」が進行していると言わせた。

日本ではGE食品原料の記載が義務付けられている。しかしながら、産業界からの抵抗圧力が高くなる一方で、このままでは消費者の安全性が無視されてしまうのではないかとする懸念がいや増しに高まっている。

カルマン博士の献身的な研究によって、自分たちが食べるGE食品は長期的には健康障害を起こす可能性が高いことが初めて判明した。これは掛け値なしに画期的な研究であると言えよう。この研究を突破口として、第二、第三の研究が続いて欲しいと思う。

また、GE種子の業界が見せてきた商業的倫理は最悪だ。上述のように、今、その実態がカルマン博士や他の献身的な科学者によって明らかにされ、衆人の目にさらされつつある。

日本の大手メデイアでは報道されてはいないかも知れないが、この種の情報はインターネットで容易に入手できる。ただ情報源が英語であるので、翻訳が必要となる。毎日が日曜日である私の出番が回ってきたと自覚した次第だ。


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日本における遺伝子組み換え食品のラベル表示との関連性をここでちょっと考えてみたい。

環太平洋経済連携協定(TPP)が成立した暁には、米国の企業は下記のように主張するのではないだろうか。

「日本の食品表示に関する法律は米国の企業にとっては非関税障壁となっている。そのせいで自分たちはこれだけの経済的損害を被っている。ついては、TPP条約に規定されているISD条項に基づいて日本政府はこれだけの賠償を支払って欲しい…」といった訴訟が今後現れるかも知れない。

あるいは、日本の国内法規を変更して表示義務をなくすようにと米国は日本政府に圧力をかけてくるのかも知れない。

以前のブログで私の個人的な意見として「米国にとってはTPPとは日本の富を収奪するための手段である」と記した。

食品のラベル表示だけを取り上げても、米国がやろうと思えば何十億円、何百億円もの賠償金額を日本政府から奪い取れるのではないかと推測される。それはあなたや私が収める税金からだ。これで成功した暁には、味をしめて他の分野でもISD条項を適用することによって次々と富の収奪が繰り返されるのではないだろうか。そのような状況が起こることは米国、カナダ、メキシコによる北米自由貿易協定(NAFTA)で証明済みだ。


売国奴に愛国心教育等出来はしない

2014年02月19日 10時36分55秒 | Weblog


「郷土愛・愛国心育むため」 安倍内閣が識者会議設置へ
 郷土愛や愛国心を育もうと、安倍内閣が「ふるさと」をテーマにした有識者会議を来月中に立ち上げる。伝統や文化、自然を重視する内閣の姿勢をアピールする狙い。夏をめどに提言をまとめ、2014年度予算案への反映をめざす。

 「ふるさとづくり推進会議」(仮称)として、木村太郎首相補佐官(ふるさと担当)の下に設置する。メンバーは地域振興に取り組む民間人や自治体関係者。空き家を使った企業誘致で人口減少に歯止めをかけた徳島県神山町のNPO法人「グリーンバレー」の大南信也理事長も加わる。

 会議では、神山町などの事例をもとに話し合うほか、「ふるさとを理解することが、郷土愛や愛国心を醸成する」(政府関係者)として、小学校で地域の歴史や文化を学ぶ機会を増やすなど、教育も議論のテーマに取り上げる。

 安倍晋三首相は、「美しい国」を掲げた第1次内閣で、日本画家の平山郁夫氏を座長に「美しい国づくり」企画会議を設けた。また、「我が国と郷土を愛する態度を養う」とする改正教育基本法を成立させた。環太平洋経済連携協定(TPP)への交渉参加を表明した際には「息をのむほど美しい田園風景を断固として守る」と強調している。


美しい田園風景を断固として守ると言いながら、
平気で原発の再稼動を推し進めたり、
農家を壊滅させ田園風景を荒らしてしまう恐れのあるTPPを、積極的に推進したりしている安倍政権!

その上軍備拡張して軍事産業を潤す為に、外交努力を放棄して国際間に問題を醸成している安倍政権!

こんな愛国心等欠片もない売国政権に、愛国心教育等出来る訳がない。
彼らは国民の財産を売り渡しきった後で、売るものが無くなった時に、国民の生命を差し出しやすくするために、愛国心教育だと騙して国民を奴隷的精神の人間に変える為に、幼児から洗脳しようとしているのである。

昨今の売国政治家を見せ付けられていると、愛国心教育は必要だとは私も思うけれど、
売国奴どもに日本の子供の教育を任せたら、
愛国心と称して、売国奴どもに命を捧げたがる国民へと洗脳されてしまうだけだろう。

戦争屋と売国政治家達には絶対に愛国心教育をさせてはならない。

バンクーバーオリンピック閉会

2010年03月01日 12時22分00秒 | Weblog
今日から3月だけれど、カナダのバンクーバーはまだ2月28日で、
今冬季オリンピックの閉会式が行われている。
日本人選手のメダル獲得数は、銀メダル3と銅メダル2の合計5個であった。
それに比べて韓国選手は、金メダルだけで6個も獲っていると言うので、問題になっているらしい。
日本におけるスポーツに対する税金の掛け方が、諸外国に比べて非常に少ないという指摘があったが、日本の場合スポーツ全体としたら、国交省が2~3千億円使っているけれど、それは施設の整備費などに使われていて、選手に対しての援助が少ないと言うことであった。
韓国の場合強化選手が公営のスケート場を使う場合は、無料なのに対して、
日本の場合は一部負担と言うことで3分の1の料金は自己負担で賄わなければならないのだそうである。
スケート場の利用代金は、かなり高価であるはずであるから、3分の1の負担であっても、毎日稽古しようと思うと、個人負担の金額も可也のものとなるのではないだろうか?

利用代金の為に毎日練習する意志のある者であっても、経済的理由で出来ない事になるなら、ここで既に韓国選手と条件において負けてしまう。

それで思い出したのだけれど、大阪府知事の橋下徹は、府営のスケートリンクを赤字を理由に閉じると言っていた。

これからスケートリンクを新設するのだったら、莫大な費用がかかるから見合わせると言うのなら納得も行くけれど、
今回のオリンピックで銅メダルに輝いた高橋大輔選手も、子供の頃稽古場として愛用していた、スケーターを目指す子供にとって、かけがえの無いスケートリンクを、僅かな費用削減の為に閉じてしまうと言うような事で、日本のメダル獲得数が少ないと、選手にはっぱをかけるとしたら、行政は余りにつれな過ぎるのではないだろうか。

一方においてスポーツ設備を整える為と称してなら、何千億円もかけていると言うのに、直接選手の経済的支援に関することについては、極端に吝嗇である。

コンクリートから人へと言う考え方は、スポーツの世界にも大急ぎで及ぼす必要の有ることのようである。

銀メダルを獲って、泣いて悔しがる浅田真央

2010年02月26日 14時46分29秒 | Weblog

五輪:フィギュア女子で浅田真央が銀メダル、キム・ヨナが金
2010年 02月 26日 13:59 1
[25日 ロイター] バンクーバー冬季五輪は25日、フィギュアスケート女子のフリーを行い、ショートプログラム(SP)で2位につけていた浅田真央(19)が131.72点をマークし、合計得点205.50で、銀メダルに輝いた。

 フィギュア女子のメダル獲得は、1992年アルベールビル五輪での伊藤みどりの銀、前回トリノでの荒川静香の金に続く快挙。

 SPで首位に立っていたキム・ヨナ(韓国)が、フリーで150.06点、合計228.56点の世界最高得点を記録し、金メダル。SPで3位だったジョアニー・ロシェット (カナダ)が合計202.64で銅メダルを手にした。

 SP4位だった安藤美姫はフリーでは124.10点、合計188.86で5位に入賞した。

 SP11位の鈴木明子は合計181.44点で8位に入賞。日本人の両親を持つ長洲未来(米国)は190.15点で4位とした。

 今大会での日本のメダルは、スピードスケート男子500メートル2位の長島圭一郎、同3位の加藤条治、フィギュアスケート男子3位の高橋大輔に続いて4個目となった。


ついにフィギアスケート女子の結果が出た。
すごい大会だった。
キムヨナの演技はもう神の域に達していると言えそうなくらいのものだったし、
浅田真央のものも、小さな失敗はあったけれど、見事なものであった。
そのほかの選手もそれぞれ見事で、
相手がこんなに充実していなかったら、メダルが獲れたのではないかと思えるような選手が、次々と出場していた。
本当に見ごたえのある、女子フィギア スケートの決勝(フリー)であった。

浅田真央はキムヨナに大差をあけられて負けてしまった。
それでも銀メダルである。
しかし、演技後のインタビューで、浅田真央はくやし涙を止める事ができないようであった。
すごい負けん気なのだな~と感心させられた。

この負けん気が彼女の力の源なのかもしれない。
あれだけの演技が出来るまでに、練習を積むことが出来たのも、彼女の負けん気のお陰だったのだろう。
持ち前の負けん気で、お姉さんには勝ったけれど、
同い年のキムヨナには、まだ勝てなかった。

完璧に近い演技をしても、届かなかった悔しさを、抑える事が出来ないで、泣いている浅田真央を見ていたら、次のオリンピックが楽しみになってきた。

この負けじ魂があれば、きっと次のオリンピックでは、金メダルを獲る事ができるに違いない。
真央ちゃんはまだ19歳、4年後でも23歳で充分いける年齢なのだから・・・・・

オリンピック選手になるような人は違うんだなと思ったこと

2010年02月20日 10時42分11秒 | Weblog
昨日午後eoがトラブッたらしくてインターネットが、急に使えなくなって、一日遅れになってしまったけれど、載せさせて頂きます。

バンクーバー・オリンピック フィギアスケート男子の部で、高橋大輔が銅メダルを獲った。
金メダルはアメリカのライサチェック、前回のトリノ・オリンピック金メダリストのロシアのプルシェンコは銀メダルになってしまった。
一昨日のショートプログラムの出来では、プルシェンコの金メダルは間違いないだろうと思われていたのだけれど、今日のプルシェンコの演技は、4回転ジャンプを成功させはしたけれど、何処となく危なっかしい感じで、別人のようであった。
ライサチェックは4回転ジャンプはしなかったけれど、ほぼ完璧な演技という評価を得ていた。
確かに安心して見ていられる演技であった。
高橋大輔も4回転ジャンプに挑戦したのだけれど、失敗してしまった。
それでもその後は落ち着いて確りと演技したので、かろうじて3位にはいれたと言う感じであった。
織田信成選手もショートプログラム4位で、最終組(ショートプログラムで、上位の成績者の組)で演技したのだけれど、曲の中程でジャンプに失敗して転んでしまった時、シューズの紐が切れるというアクシデントが有った。
こんな事はオリンピック始まって以来らしいけれど、3分以内に再開すれば演技を完成させる事ができると言うことになっていて、大急ぎで靴紐を結んで、曲の止まった所から再び落ち着いて演技をやり遂げ7位に入賞した。
高橋選手がオリンピックに名の残るような演技がしたいといっていたけれど、
別の意味で織田選手の方が、オリンピックに名を残す事になった感じである。
しかしながらこんなアクシデントの中でも、落ち着いて処理して、最後までやり遂げると言うのは、さすがだなと感心させられた。

高橋選手は一昨年の大怪我で、昨年シーズンは手術とかリハビリとかで、スケートをする事もできない状態だったのを、昨年一年かけて元通りの状態まで回復させて、やっと今シーズンの復帰を果たしてのメダル獲得なのだから、大変な努力の人といえるだろう。
日本勢は小塚選手も8位に入賞となっている。
若手の小塚崇彦選手は4回転ジャンプにも成功したのだから、次のオリンピックでの活躍が期待できる。
明日から女子フィギアが始まるけれど、こちらも楽しみである。
私としたら真央ちゃんに金メダルを獲らせて上げたいのだけれど・・・・・

昨日のスノーボード・ハーフパイプの国母選手は、思い切った演技をしたのだけれど、
残念ながら終わり間際に、手を突いた為減点になってしまった。
それでも8位に入賞はまずまずと言えるのではないだろうか。
国保選手も難しい技に挑戦して失敗したのだそうである。
スノーボードで1位になったアメリカのショーン・ホワイト選手は、1回目の演技だけで既に金メダル獲得が決まっていたのだけれど、本人の意思で2回目の演技もやって見せた。
スノーボード・ハーフパイプは満点が50点だから、
40点以上出せたら、相当上位になれる。
1回目で46点台を出してトップだったショーン・ホワイト選手は、
2回目にはさらに難しい(危険な)演技をして、48点台を記録したのだった。
スノーボードを足につけて、斜面を滑りあがった挙句に空中で宙返りまでしてみせるのだから、間違って氷の上に逆様に落ちたりしたら、命の危険さえあるかもしれない。
見ているだけでも冷や冷やさせられるような競技なのである。
そんな危険をものともせずに、選手たちは次々と勇ましく滑り降り滑り上がる。

国保選手がカナダに着いた時、オリンピック選手の制服を普通の着方をしないで、
ぶっ飛んだ着方をしていたと言うことで、非難ごうごうとなっていたけれど、
スノーボードの競技を見た時、これは余程ぶっ飛んだ人でなかったら、やる気になる競技ではないだろうから、ある意味仕方なかったのかもしれないと思った。
普通の神経の人だったら、ここまで出来る様にはならないだろうし、
初めからやってみようと言う気にさえならないだろうと思えるような、
危険極まりない競技であった。

金メダルが決まっていたら、もう危険な演技をしなくても良いのに、
更に難しい技をやって見せた彼にとっては、メダルは勿論重要ではあるけれど、
メダルさえもらえたら、「もうこんな危険な事はやりたくない」と思うようなものではなく、
パフォーマンスを見せるチャンスは、危険であろうとどうであろうと絶対逃したくないという気持ちだけだったのではないかと思った。
スノボーの様な危険な競技の達人達は、普通の人間だったら臆するような危険なことを、軽々とやって見せる事に、生きがいを感じている様な、命知らずの猛者ぞろいなのだろうと思った。

そんな若者達は、所謂お行儀の良い慎重居士とは、全然違う人種なのではないだろうか。
そんな者に普通の感覚の人間になれと強制したら、
角を矯めて牛を殺すと言うことになるのかもしれないと思ったのだった。

寒さ厳しい年の瀬に

2009年12月21日 16時32分40秒 | Weblog

欧州で厳しい寒波相次ぐ、36人死亡、高速鉄道ユーロスター無期限運行停止 
欧州各地では20日、大雪と厳しい寒波に見舞われ、EU全域で交通機関に運転休止などの混乱が生じた。ポーランドではマイナス20℃を記録するなど厳しい寒さが続き、寒波による死者はすでに36人に上っている。

 英国と欧州大陸を結ぶ高速鉄道ユーロスターは19日、5本が英仏海峡のトンネル内で立往生し、運行停止となっているなど混乱が生じている。21日にも全面停止になる可能性があり、クリスマス休暇を前に、5万人以上の足に影響が出ている。

 オーストリアやフランス、ドイツでも死者が出たいる模様。パリのシャルルドゴール空港など、ヨーロッパ各地の主要空港でも、欠航が相次いでいる。

 また米国東部の首都ワシントンやニューヨークなどでは18日から19日にかけて、30センチ-40センチの記録的な大雪に見舞われ、公共交通機関などの混乱が相次いだ。ワシントンでは大雪に対する非常事態宣言を出した。航空便の欠航や空港閉鎖などが相次ぎ、ニューヨークのジョン・F・ケネディ空港など三つの主要空港は20日に再開したが計約1,200便が欠航した。


今日も寒い一日であった。
ヨーロッパやアメリカ東部も酷い寒波に見舞われているそうである。
今日のお昼のワイドショーで、天気予報士の人がこの寒気のことについて説明していた。
この寒波はシベリア寒気団によるのだけれど、現在このシベリア寒気団が、ヨーロッパ・東部アメリカ・日本などに曲がりくねった形で伸びているから、これらの地域で寒波が厳しいけれど、
今年の冬は全体としては暖冬になるだろうと言う話であった。
暖冬(シベリア寒気団が日本から離れる)になっても太平洋地域は、曇り空の日が多くなるので、日照時間の関係で寒く感じるかもしれないと言う、
暖冬でも寒いかもしれない等と、変な解説をしていた。

現在のシベリア寒気団がよその地域に移ったら、日本もこの寒波から開放されると言うことらしいが、例年暖かい冬に慣れていたからか、
今年の冬の寒さは殊の外きつい様な気がする。

ポーランドでは路上生活を余儀なくされている人が、大勢凍死されたと言う。
日本ではホームレスの人が凍死と言うニュースをまだ聞かずに済んでいるが、
この寒さの中での路上生活は、どんなにか寒いことだろう。
今年はもう派遣切りと共に、宿舎追いたてのようなむごい事はせずに済むように、対策されているのだろうか?
民主党政権になっても同じだったと言うようなことの無いように、
頑張っておられる事とは思うけれど・・・・・

琵琶湖のヨット・デモ行進

2009年12月07日 16時50分09秒 | Weblog

琵琶湖でヨットが帆走デモ ハーバー売却案に反対訴え
2009年12月6日 16時47分
 滋賀県が琵琶湖にある県立柳が崎ヨットハーバー(大津市)の民間企業への売却などを検討していることに反対を訴え、クラブを利用する社会人や学生ら約300人が6日、湖上でヨット約150艇を連ねて帆走デモをした。

 「ヨットハーバー存続を」などと書かれたのぼりを付けたヨットは、大津市におの浜沖を約1時間にわたり周航した。

 ヨットハーバーはセーリングなどの競技ができる県内唯一の施設で、北京オリンピック代表の松永鉄也選手が所属していた琵琶湖ジュニアヨットクラブなど13団体のほか、大会などを通じて年間約2万人が利用する。

 これまで運営費のうち年約300万円の赤字を県が補てんしてきたが、県は先月、民間企業に移管・売却する計画案を発表した。

 参加した二井谷和平君(14)は「琵琶湖に吹く風は海の風などとは違う。レースを練習する環境として絶対に残してほしい」と話した。


今日は大雪とか。
国内外のニュースには、私などの判断できないような大問題が、
今日も山積しているようであるが、
今日は地元滋賀県の話題があったので・・・・・

大雪の今日は寒く、今にも降り出しそうな曇り空だけれど、
昨日はわりと晴れ間が広がっていた。
反対デモ行進にしても、昨日だったら青空の下でのパレードになっただろうから、
150隻の行進は、楽しい事でもあったのかもしれない。
滋賀県は300万円程度の赤字補填だけのために、
柳が崎ヨットハーバーを売却する事にしたのだろうか?
琵琶湖ではヨットやボートを楽しむ人で、夏などは特に賑わっているけれど、
民間に売却されたら、使用料が高くなるだろうから、
学生さんなどには使いにくくなるのかもしれないが・・・・・

滋賀県は栗東に新幹線の新駅を造ると言うことで、
前任の国松知事が、結局は国松知事の負けた選挙直前に、
JR西と工事についての契約をしたのだった。
対立候補の嘉田さんが、新幹線新駅を作る事に反対を表明しておられ、
国松知事が負けそうな情勢であったのが分っていて、
敢えて辞める直前(選挙直前)にJR西に損害保障金で儲けさせるのが目的みたいに、工事を依頼する契約をJR西と結んでいたのだった。

新知事は前知事の無責任な行動によって、JR西から巨額の賠償金を請求されているのである。
自民党も此れに類した事を色々していたようだけれど、こんな事をとりしまる方法は、全然無いのだろうか?
国民や県民に損害を与えると分っているような決定を、辞める直前にして、政敵を困らせるようなものを政治家に選んだ私達が悪いと言うことなのだろうか?

その他不景気の所為で財政状況も悪いのかもしれないが・・・・・
只滋賀県民として、嘉田由紀子知事が不正にヨットハーバーを、売り払おうとする人では無いと言うことだけは、信じられる気がしている。


ブッシュ大統領の始球式へのアクション

2009年11月02日 14時39分33秒 | Weblog

前米大統領:ブッシュ氏、民間招待で3日に来日
 ブッシュ前米大統領が3、4の両日に日本を訪問する。大統領退任後、初の訪日。日米関係筋によると民間団体の招待による非公式な訪問で、日本政府関係者との会談などは予定されていない。4日には民間団体の主催する非公開のセミナーにも出席。東京での野球観戦も予定しているという。先に政界を引退し、じっこんの仲だった小泉純一郎元首相との会談も計画しているとみられる。


アメリカ本国でさえ、イラク戦争は間違っていたと言う反省がなされている、あの間違った戦争を強引に推し進めた張本人であるブッシュ元大統領を、事もあろうにプロ野球日本シリーズの始球式で投げさせるらしいと言うニュースを耳にして、耳を疑っていたものだったが、
やっぱり本当に実行されるらしい。

このことに対し日本人の誰一人抗議する者がなかったら、世界に対して日本は恥の上塗りと言ったところであったけれど、
東京の有志の人達が反戦カレンダーと言う緊急アクションを予定されているそうである。

ブッシュ前大統領の始球式を止めさせる事がどうしてもできないなら、
せめてこのことに対する不快の念を表すことによってでも、
日本人の心有る人々の思いを大いに伝えて頂きたいと願われる。
私には遠い滋賀県から心を寄せている事しかできないけれど・・・・・

厳しい商売

2009年10月16日 16時16分16秒 | Weblog
先日のテレビでコンビニエンスストアーの、売れ行き不振について報道していた。
コンビ二も最近は、安売り商品しか買わないで帰る人が増え、
此れまでコンビニを利用していた人達が、遠くても値段の安いスーパーまで足を伸ばすようになっていると言う。
主婦だったら昔から、それが普通だったと思うけれど、
僅かでも節約しようという風潮が、現役の社会人の間にも浸透してきていると言うことなのだろうか。

テレビでコンビニの厳しい現実を語っていたコンビに店主は、
7~8年前までは大手銀行の支店長をしていたが、自主退職してコンビニを始めたと言う話だった。
大手銀行の支店長がどうして中途退職などされたのだろうと、一瞬不審に思ったけれど、
心のやさしい人だったら、当時の銀行の支店長など続ける気になれなかったのかもしれないという事に思い当たった。

人気漫画に「クロサギ」と言うのが有るが、国内にはびこっていた詐欺事件を面白く読ませてくれる漫画で、
銀行の法律違反はしていないけれど、業績を伸ばす為にかなりきわどい事をやっていたという話も色々描いてあった。
バブルの頃に横行していたもので、保険会社と銀行が手を組んでやった悪名高い「融資型変動保険」と言うのが有ったそうである。

保険会社が不動産を持っている人に、一時払いの保険を勧める。
銀行は一時払い保険用として、不動産を担保に大金を融資する。
満期になったら、保険会社から借りた金額よりも、ずっと多額の満期保険料を返してもらえるはずだったが、バブル崩壊に伴って保険の配当は予定をはるかに下回った。
成果払いであるという事を保険会社は、勧誘の時には詳しく加入者に知らせていなかったため、加入者には寝耳に水だった。
銀行から借りていた借金が返せなくなった被害者は、100万人とも言われ、
お年寄りの契約者の中には自殺して(保険金を受け取って)、銀行に返済する者が後を絶たなかったという、金融界の暗黒史とも言えるような事もあったそうである。
その他に貸し剥がしとか、様々な非人情極まる商売を銀行員はやらされていたらしい。(過剰融資、担保割れ融資、代物弁済etc)
支店長ともなると、それらの商売を中心的に進める役目なのだから、
普通の神経の人だったら、逃げ出したくなっても不思議ではなかったのかもしれないと思った。

金融破綻金融危機を受けて、銀行の商売はまともになってきているのだろうか?
亀井さんの改革は、銀行に不人気のようだけれど、
銀行員の精神衛生のためにも、銀行にはまともな商売に戻ってもらいたいものである。
(「亀井モラトリアム」が落着、明かす舞台裏)
[追記]
「厳しい商売」という題でこの項を書いてアップした時、
又してもかつぎ屋の私に新たなネタが、作られていた事に驚かされました。
16日16時16分16秒、と何と4回も16と言う数が並んでいたのです。
早速『「厳しい商売」は、いろいろいろいろ(色々色々)有るよ』との表示かななんて、深読みしてしまいました。
それにしても、この数列!偶然って有るんですね。
それとも私が、無意識のうちに時間を感知していて、その時間を狙ってクイックしたのでしょうか?
自分で知らない間にと言うことが有ればの話ですが・・・・・

やっぱ只の偶然ですよね。