春 夏 秋 冬

めぐり来る 春夏秋 麗しき 大和し護れ 民草いとえ 
          

ブログ休止のお知らせ

このブログの表題に入れた短歌の、春夏秋冬の中の冬の字が、誰かによって削られて、修正不能になって久しいのですが、昨日から編集画面までが、誰かにいじられたようで、出す事が出来なくなっています。 この記事作成画面も、何時使用不能になるかもしれない状況にありますので、 春夏秋冬はこの記事をもって、しばらく休ませていただく事にしました。(2010年3月) * * * * * * *  Fc2ブログに不祥事が起き、広告主が引き上げたそうです。 Fc2は何時終了になるか予断を許さない状況かと思い、 気になる過去記事を少しずつ、こちらのブログに写す事にしました。(2015・4・24)

日本は民主主義国ではなかったの?

2009年06月01日 13時21分16秒 | 思想信条
六月は雲ひとつ無い快晴の幕開けとなりました。
毎月一日に立木観音にお参りすることにしているので、今日も主人と二人でおまいりして来ました。
途中瀬田川のそばを通りかかった時、河川敷の駐車場には消防車が止められ、
河の上にはヘリコプターが旋回しているのが見えました。
昨日川原でバーベキューをしていた高校生たちの中の一人が、
河に入って遊んでいて、過って河に落ちて行方不明になっていると、今朝の新聞に載っていたと主人が言っていました。
その高校生の行方がまだ分からず、探索を続けているようでした。

瀬田川は流れがきついので、近辺の者はあまり近づかないのだと、
土地の人に聞いた事がありましたが、遠くから遊びに来た人は、のどかな風景につい気が緩んで河に入りたくなるのでしょう。
そこで石などで足を滑らせて、水に流されたりする事故が起きるようです。
これから暑い季節に向かい水で遊びたくなる季節ですが、一つ間違えると水は怖いですね。
六月になったばかりの今日、早くも水難者探索を見る羽目になってしまいました。

今朝の新聞(京都新聞)には、例の日米の密約の話も載っていました。
「60年安保 日米核持ち込み密約 外務次官ら組織的管理(経験者4人証言)」と言う見出しのスクープが、横の方ながら、朝刊の1面に載っていました。
「ほ~、こういうことも新聞が載せるようになったのだ!」と、ちょっと新聞を見直すような気がしていたのですが、
今朝のメルマガに天木さんが、この記事のことを書いておられました。
我が家と違って、何誌も読み比べておられる天木さんが言われるのには、
載せていたのは東京新聞だけで、朝日も読売も一行もこのことを書いていなかったそうです。(毎日はどうだったのかな?)

このスクープは共同通信が、80年代から90年代に外務事務次官を経験した4人のOBに、インタビューを行いその証言を配信したものだそうです。
天木さんの記事を引用します。

 これらの証言は、核兵器を積んだ米軍の艦船や航空機の日本立ち寄りを認める密約文書の存在をはっきり認めている。この目で見たと言っている。

 これらの証言は、その文書は歴代次官の引継ぎ事項であった事をはっきりと認ている。

 これらの証言は、その密約の存在を首相や外相に知らせる際に、人を見て選別していた事と言っている。
信用できる政治家、秘密を洩らさないだろう政治家を、官僚が値踏みし、選別して伝えていたというのだ。国家機密の取り扱いを、大臣ではなく役人が決めていたのだ。(引用終わり)

これらの事実はアメリカが既に公開した文書で、世に知られている事ではあったけれど、
今回、元事務次官だった人が4人も共同通信のインタビューに応じて、
核兵器を積んだ艦船を、事前協議なしで入国させると言う密約が有った事実を、
退職後とは言え、日本の政府関係者がメディアの質問に答えて、はっきりと認めたのです。
しかも総理大臣によっては、外務次官の裁量で教えない事に決めた事も有り、
これだけの事実を隠されたままで終わった総理大臣も、何人か有ったと言う事実まで認めたのです。

こんな民主主義にもとる事を、日本の国家公務員(官僚)がしてきていたと言うのに、日本のマスコミは何も感じないもののようです。
報道しているのは、東京新聞とか京都新聞というような一地方の小さな新聞社だけと言うのは、どうした事でしょう。
私たち国民が曲がりなりにも選挙で選んだ政治家が、決めたことであるならば、
ある意味仕方ないと諦めざるを得ないかも知れませんが、
反対しそうな政治家には、初めから密約の事実の存在そのものを教えなかったと言うのですから、
民主主義は官僚によって、完全に蹂躙されていたと言う事ではないでしょうか
あきれ返った所業であると言うのに、日本の新聞記者はこの事を、問題にもしないというのはどういうことでしょう。

国民が選挙で選んだ政治家に、国民の意思を代行してもらうのが民主主義であると、私たちは学校で習ってきていましたが、
日本が民主主義国であるというのは嘘だったのでしょうか?
国民の選任を受けたわけでもない国家公務員が、
勝手に国家の方針を決め、国民の代表である政治家を操っていて、どうして民主主義国家と言えるでしょう。
賢い官僚が愚かな国民に代わって、知恵を絞って考えに考え抜いて決めた政策なのだから、国民にとってもこの方が良いに決まっていると彼等は言いたいのでしょうが・・・・・

善良な者だけが、官僚になっていたら、その方がうまくいく事もあるかもしれないけれど、
ひとたび悪辣な者に権力を握られる事になったりしたら、国民は無法状態の中で権力者の意のままに、蹂躙される事になりかねません。
この世の中には、「悪貨は良貨を駆逐する」と言う諺があるくらいで、
熾烈な権力争いに勝って権力を握るのは、大抵悪辣な者になると相場は決まっています。
だからこそ、無駄が多いし、時として愚民政治に陥ってしまうかもしれないけれど、民主主義という政治形態を、庶民は苦労して獲得してきたのでしょう。

尤も、日本の場合はアメリカから押し付けられたと言う経緯はありましたが、
各国国民にとっては、血のにじむ苦労の末に獲得した制度だったはずでした。
そして日本人も、太平洋戦争後、民主主義を良いものとして受け入れ、
日本のの政治は自分たちが選んだ政治家がやっているものと信じてきていたのでした。

日本人はこれから本当の民主主義を獲得すべく、頑張らねばならないと言う事なのでしょうか?