felice-sakura の日々戯言

パチンコが大好きな理系人間。鉄道写真とプラレールの収集が趣味。あと、萌えも少々… そんなオタクな人間の日々の戯言。

危機的状況

2011-03-15 22:43:46 | 戯言
既にニュース等で報道されている通り福島第一原発で危機的状況が続いている。
政府や保安院、東京電力が会見で状況を説明してはいるが、これが要領を得ていないと言うかハッキリせず、また内容がバラバラなのだ。
唯一分かるのは、「現状では詳しい事は分からない」「調査中である」って事だけだ。

言葉を選んでいるのだろうが、「~の可能性が無い訳では無い」とか妙な言い回しで煙に巻こうとしている様にも見える。
「可能性が無い訳では無い」ではなく、「可能性がある」と何故言わないのか。
「爆発的事象が発生したと考えられる」等と表現せず、何故「爆発事故が起こった」と言わないのだ。
あんな会見を見ていると、逆に不信感や不安感が生まれてきてしまう。

良い知らせであれ悪い知らせであれ、国民は今起こっている事の正確な情報が欲しいのだ。
変に言葉を選んだ言い回し等ではなく、もっと具体的で分かりやすい説明をする気は無いのだろうか。

現在の放射線量が何マイクロシーベルトだとか、「炉心溶融が起こっている可能性が否定できない」など、既にニュースで報道されている事などどうでもいいのだ。
炉心溶融がこのまま進めばどうなるのか。また、格納容器が破損してしまった場合は?
その場合の我々はどうすれば良いのか。このまま避難所にいるだけで良いのか。
既に避難されている周辺住民は、そんな一歩踏み込んだ説明を求めているのだはないだろうか。

原発や放射線の危険性など具体的に理解している者なんてほんの一握りだ。
ほとんどの人が何となく危ない物だと認識している程度だろう。
放射線は目に見えないし、少量であれば浴びてもすぐに身体的異常は現れない。
そんな事から、放射線より杉花粉の方がよっぽど厄介だと思っている人もいるかも知れない。

下手に不安を煽るのはどうかとも思うが、後々チエルノブイリやスリーマイルの原発事故と比較され、語り継がれる規模の事故である事は間違い無いのだ。
もちろんこのまま事態が終息してくれるに越した事はないし、私もそれを願っている。
しかし、そろそろ最悪の事態に陥った場合の対処方法を説明しておくのも時期尚早ではないだろう。

今後の会見内容がどうであったとしても、当面予断を許さない状況である事は間違い無い。