ジョニーのメモリアルナイト

センチなジョニーの独り言

国が壊れるということ

2017-09-21 08:00:57 | 本と作家
日経の文化欄で池澤夏樹のエッセイ「国が壊れるということ」を読んだ。

今夏イギリスに行った折に、スーダン出身のタクシー運転手とのやりとりをとおして

スーダンという国の栄光と挫折を語っていた。

彼の文章を読むのは初めてだったが、余分なところがなく削ぎ落とされた文と

そこから伝わってくる明晰さに「なんかいいじゃん」。

他にどんなをかいているのかと早速「スティルライフ」をダウンロードして読んでみた。

「何をみている?」とぼくは聞いた。

「ひょっとしてチェレンコフ光が見えないかと思って」

「何?」

「チェレンコフ光。宇宙から降ってくる微粒子がこの水の原子核とうまく衝突すると

光が出る。それが見えないかなと思って」

こんな出だしに引き込まれて、あっという間に読了。

つぎはどんな作品を読もうかと物色中です。