こんにちは
抹茶コーチこと遊びの伝道師、永田です
今回は、5/17(土)磐田市小学生一斉観戦をテーマにスポーツの立ち位置を考えてみました。
磐田市小学生一斉観戦は、
今年で13回目となる
Jリーグ ジュビロ磐田の公式戦を
磐田市内の小学5,6年生がスタンドで観戦するという磐田市の予算で運営する行政事業です。
この行事に対しては
おおよそ好意的な意見が多いように感じています。
SNSでも、
「とても素晴らしい事業」
「子どもたちの応援のパワーがすごい」
など、とてもポジティブな意見です。
私は、まず学校とスポーツは切り離して考える方が良いという意見を持っているという前提で以下をご覧ください。
今年は3000人の子どもたちがスタンドで観戦しました。
これだけの小学生全員を無料招待してサッカー観戦するということはものすごいパワーだと思いますし、関係者の皆さんのご苦労は計り知れないものでしょう。
普段サッカー観戦をしたことのない子どもたちもサッカー観戦する機会があることはプラスになることもあるでしょう。
これをきっかけに
サッカー始めてみよう!
とか、
サッカーやりたいな〜
なんて思う子もいるでしょう。
しかし、このポジティブな考えも
氷山の一角であり
また違う側面から見たとき
その陰に隠れたネガティブな側面にも注目してみます。
この事業による私が見聞きしたことや感じたことからのマイナス面は、
・教員が休日出勤することになる。
・観戦は5,6年生のみでその他学年は学校公開日として授業を行う、そのためにサッカー観戦したい子が観戦できない。
・サッカーに興味のある子は楽しいが、興味ない子には苦痛である。
・磐田市民=ジュビロサポーターとは限らない。
・サッカー観戦はしたいけど、普段学校に行きづらい子は、この日だけ行くのは難しい。
・この日のために「応援練習」なるものがある。応援に練習が必要か?
そんな少数意見のこと気にしてたら
何にもできないよ!
そんな声も聞こえてきそうですが、まだまだ少数意見はたくさんあると思われます。
私は、この事業に対して
すぐにやめてくれ、というつもりもありません。
そんなに簡単なことでないことはわかりますし、ある一定の効果はあるのでしょうから。
ただいろんな意見に耳を傾けることは大切だと考えています。
市の予算を使っているので
ただの小学校時代の思い出としてだけでなく
何か良い未来につながってくれるといいなと思います。
学校というところで
一斉にみんなで行うってことは
なかなか逆らえるものではありません。
この事業に対しても
おそらく不参加という選択肢がある
ということも言われるでしょうが
それを行使するのは難しいことでしょう。
日本において、学校の授業にある【体育】と【スポーツ】が同義で使われていると考えられます。
最近でも、「国民体育大会」の名称が昨年から「国民スポーツ大会」に変更されました。
その前に「日本体育協会」は「日本スポーツ協会」に名称変更しています。
これも【体育】=【スポーツ】と捉えやすくなってしまう要因でしょう。
そもそも【体育】とは、
英語で「physical education」
身体教育ということになります。
デジタル大辞泉によると
知育・徳育に対して、適切な運動の実践を通して身体の健全な発達を促し、運動能力や健康な生活を営む態度などを養うことを目的とする教育。また、その教科。
とされています。
だから、学校で行う体育は、
どんな運動したら成長に良いのか?とかを考える学問ということ。
休み時間の過ごし方とか睡眠の大切さなんてことを学ぶ場なのかもしれない。
自分の頃は、そんなことは体育で学んではいませんが。
対して【スポーツ】は
語源はラテン語の「deportare」(デポルターレ)。運ぶ、運搬するという意味。ここから「気分転換」「元気の回復」「気晴らし」「遊び」「楽しみ」「休養」という意味に転じています。
やっぱり【体育】は学問であって
【スポーツ】とは違うものなんです。
学校では学問
気分転換は外で
というのが、しっくりきます。
学校で運動について学び
スポーツの入口を学び
そこから興味を持ったスポーツを
学校以外の場所で楽しんだら良いのではないでしょうか?
部活動地域展開についても、同じことだと考えています。
スポーツは強制されるものではなく
興味を持ったら自由に活動するものなんです。
まだまだ強制、矯正されてしまう場面が目につく日本のスポーツ界
もっともっと笑顔で自由に楽しむスポーツ文化が広がるような環境づくりをしていきます。
では,また。
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