抹茶コーチのFOOTBALLあそびLIFE

サッカー・メンタルコーチとして「教えない指導」を実践中!毎日の試行錯誤をお届けします。

子どもの能力を引き出す大人の行動

2023年11月28日 09時54分00秒 | 遊びがモノをいう
こんにちは
抹茶コーチこと遊びの伝道師、永田です。

先日は
久々に親子deボルビメイン指導
笑顔で身体を動かす家族の姿に
私も楽しくなりました!

参加された皆さん
ありがとうございました

終了後に
子どもの学習能力の高さに驚くエピソードがあったので、紹介します。

小さな子どもとお母さん
1〜2歳くらいの子でしょうか?

ボールが大好きそうで
常にボールが足下にある状態での移動している子でした。

しばらくすると
そのまま移動して
ジャングルジムへ

ジャングルジムは
ちょうどその子の頭に当たるような高さ

その子はボールに意識し過ぎて
ジャングルジムの鉄棒には気づかず

ゴチン!?

おでこをぶつけてしまい
ウェーンと大泣き

お母さんがすぐに抱き抱え
「痛かったね〜」
と慰めるという微笑ましい光景

その後
その子はすぐに泣き止み

またもやジャングルジムへ向かいます。

すると
今度は
足下のボールだけでなく
頭付近の鉄棒にも気を配り
見事にくぐって見せました。

その子のお母さんも
近くにいた他の子のお母さんも
「わぁ、すごい」
「できたね」

私も遠くから見ていて
子どもの学習能力の高さに感心しました。

子どもには
勝手に学習する機能があります。

いや
子どもだけでなく大人も

人間は
体験したことから
学習する機能が備わっています。

最近では
カラスの学習能力の高さも話題ですがww


この子どもの学習能力を高めるのには
ポイントがあります。

今回の例なら
お母さんの行動がポイントです。

お母さんの行動によって
子どもに【安心感】を与えていました。

【安心感】を与えたポイントは
二つあり

一つは
子どもが頭をぶつけて泣いた時
ギュッと抱きしめて「痛かったね」
と共感したこと

二つ目は
子どもが再度同じ状況になりそうな時に
止めずにやらせて見守っていたこと

案外
この二つ目が
出来ないのではないでしょうか?

今頭をぶつけて泣いた
またぶつけたらどうしよう?
心配

だから
ボールを取り上げたり
ボール蹴りながら遊具に近づいたらダメ
と止めたりしないでしょうか?

人は
体験から学びます

特に失敗からは
大きなことを学びます

なので
一度失敗したことを
もう一度チャレンジすること

ここが大事

そのチャレンジができる【安心感】
それこそが学びの時間です。

この子は
その後
得意気に
何度も何度も
鉄棒くぐりを披露しました。

くぐる事で
お母さんが笑顔になるので
楽しくなったのでしょう。

こんな風に
子ども達が成長していく姿を見守る
保護者の皆さんに本当に感謝しています。


私たちも
子ども達の成長を見守っていきます!!

皆さんも是非
子ども達の学習機会を奪わないように
注意しましょう!


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ビジネス講座をスポーツ指導に活かす

2023年11月21日 10時34分00秒 | 指導者
こんにちは
抹茶コーチこと遊びの伝道師、永田です。

先日は久々にビジネス講座へ参加しました。
講師は日頃からお世話になって
いろいろとご指導いただいている
未来化プロジェクト川端務夢氏です。

もはや肩書に何を使ったら良いかわからないほど
様々な方面でご活躍のコンサルタントです。

ソーシャルビジネスの入門講座
何度も聞いていることも多いのですが
改めて活動をふりかえることができました。

このようなビジネス講座では
教育やスポーツ指導に活かせることも
あるんですよ


マズローの欲求階層説

マネジメントやマーケティングに出てくる用語です。
人間性心理学の生みの親
アブラハム・マズローの唱えた説




人間の欲求を階層に表したもので
上の図の下から順に
欲求が段階的に高まっていく
というもの

①生理的欲求 本能的な欲求
②安全の欲求 危険を回避する欲求
③社会的欲求 集団に所属したり、仲間を得たい欲求
④承認欲求 他から認められたい欲求
⑤自己実現欲求 ①〜④まで満たされるとここに至る
自分らしく生きたい!

これを子ども達のサッカーで考えると

まずは①
「サッカーやってみたい!」
「ボール蹴ってみたい!」
という欲求が生まれ、
ボールを蹴ってみる

次に②
「でも、危なくないか?」
「痛い思いや辛い思いはヤダな〜」
と少し不安な気持ちも出てくる

安全に配慮し、
それを払拭すると
その次に③
「仲間と一緒にやりたいな〜」
「チームに入ってやったみようかな?」
とチームやスクールに入ってみる

そして次に④
周りの仲間から認められたいと
一生懸命プレーしてみる
もちろん大人からも認められたい

そして
自分のポテンシャルに気づき
自信をつかみ
サッカーに夢を持ち
その夢を叶えたい!
という気持ちが芽生える

こんな感じで階層を登ってきます。


しかし
子ども達をたくさん見てきた
私の経験上、
この階層を逆走することがあります。

チームに入りたくて入ったものの
④承認されないことで
不安を感じ
③チームの仲間としてやっていくことに
不安を感じ
②イヤだな〜って気持ちが起き
不安を感じ
①やりたい気持ちも
無くなってしまう

⑤まで達することなく
やめてしまうことがある。

意外にこんなことも多いのではないでしょうか?


さらに、
もう一つ気をつけたいのは
大人が無理に階層を上げようとすること

①で「やりたい」と言ったら
すぐに
③チームに入って
そこで
⑤大きな夢を語らせて
早く早く、もっとやれ

こんな風に
途中を省いてないですか?
無理に階層を上げようとしていませんか?
急かせていませんか?


スポーツは人の欲求です。
やりたいからやるんです。
他から指図されるものでは無いんです。

もっとスポーツを自由に
心の赴くままに
楽しめる環境を
みんなに提供したい!


では、また。

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泣いてもいいんだよ

2023年11月07日 08時52分00秒 | 遊びがモノをいう
こんにちは
抹茶コーチこと遊びの伝道師、永田です。

唐突ですが
【泣く】ことを悪いことだと思っていませんか?

子どもって
ちょっとしたことで
泣いてしまうことありますよね

私も
子ども頃は泣き虫と呼ばれてましたww
よく泣いていた記憶はあります。

通信簿にも
「泣グセを直したい」
と書かれて
クセでもなければ
直したいとも思っていない
と一人憤慨していたのを覚えています。

そんな泣き虫コーチのように
よく泣くGKが昔いました。

ある大会の予選リーグ
何回も対戦していて
勝負は五分五分の相手チーム

その試合も緊迫した展開で
結果はドローでした。

そんな試合で
このGKは
自分がゴールされて悔しくて泣き
仲間のゴールに感動して泣き
3-3のドロー
計6回も泣いていました。
仲間を鼓舞する声掛け
励ましの声掛け
プレーへのコーチング
熱い魂をもった
素晴らしい選手でした。

【泣く】ことは悪いことですか?

悪くないです!!

いや
わかってます
悪いことじゃないですよ

と言うでしょう。

でも
どうですか?

泣いてる子どもに
「いつまで泣いてるの?」とか
「男の子だから泣かないの!」とか

人前で泣くのは恥ずかしい
そんな事もありますよね

本人がそう思えば
我慢するものです

子どもの頃は
堪えられないものです。

人前でも恥ずかしいなんて思わないものです。


最近では
『泣き活』
『涙活』
なんて言って
泣くことを推奨している事もあります。

健康法として紹介しているサイトもありました。

涙を流して泣く行為は
感情を放出させることで
気持ちを和らげ
心を落ち着かせることができます。

サッカースクール中に
子どもが泣くことが良くあります。

ジャンケン負けたり
なりたいチームになれなかったり

そんな時は
しばらく一人で泣いていてもらいます。
ある程度泣くと
何事もなかったかのように
みんなの輪に戻ります。

泣いてる間に
他人に何か言われるのも
イヤでしょうから
そうしています。


子どもの【泣く】行為は
信頼できる人への
「受け止めてほしい」
「助けてほしい」
というアプローチです。
そのためには
「泣ける環境」あることが大切です。
(こそだてまっぷGAKKENより)

悪いことどころか
泣くことの方が
良い効果があるんですね。

これからも
子ども達の感受性を大切にし
泣きたい時は
十分に泣ける環境をつくってあげよう!


子ども達に「泣ける環境」つくっていますか?

これからも
「泣いてもいいんだよ」
って環境をつくりながら
子ども達と一緒に成長していきます!!


抹茶コーチの
サッカーあそびスクール
では会員募集中です
詳しくはHPで

活動の様子はYouTubeで
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水を注ぐより、器を大きく

2023年11月03日 20時01分00秒 | 遊びがモノをいう
こんにちは
抹茶コーチこと遊びの伝道師、永田です。

涼しくなりだして
体験の子も増えています。
みんな仲間になってくれるといいな〜

今年度入会した子たちも
半年たって
とっても成長してきました。

そんな子ども達の成長を
「スポンジのように吸収する」
なんて表現しますよね?

子ども達は
まだまだ余白がいっぱいなので
新しい事もどんどん吸収していきます。

でも実は
ここに
大人にとっての
危険な落とし穴があるんです!

小さな子は
教えたらすぐに吸収する事が多く
すぐに吸収していくから
大人が楽しくなって…

次から次へと
教え込んでいくと
いつの間にか
スポンジから水が溢れ出てきます。

そりゃそうです。
スポンジの大きさはそれぞれ

スポンジが小さかったら
吸収する水は少ない

スポンジが大きかったら
吸収する水は多い

これ簡単な理屈

でも
大抵の大人がやってます。

特に指導者の方には多いのでは?

自分はそうじゃないよ
ちょうど良く水を与えているよ

って方

本当にそうでしょうか?


私も
そうならないように意識しています。


まずは
スポンジを大きくしよう

(コップと水でもいいですよ)

水が入る器を大きくしたら
入る水も多くなる

だから
入れ過ぎない!
与え過ぎない!


私が良くやるのは
あえて水をあげない

ちょっと乾いた状態にしておく

すると
あまりにも渇き過ぎと気づいたら
自分から水を求めるようになる!

自らオアシスを見つける旅に出る!!

器を大きくせずに
水の与え過ぎは
成長も少ないし
主体性も育たない

こんな例があります。
高学年のスクール生に
とても足の速い子がいます。

まだ入会して2〜3ヶ月ですが
全員ぶっちぎれる程です。

そんな彼は
ゴールキックの時は
そのスピード活かして
全力疾走で相手のうらのスペース狙います

その時
全力疾走なんで
キッカーを見ていません。ww

なので私は
「速いな〜、でもそれだとボールがいつ来るかわからないな?どうする?」
と声掛けます。

まだまだなかなか理解出来ませんが
彼なりに工夫をします。
でも早くゴール前に行きたいので
常に全力です。

私も言うのはここまでにしています。

全力疾走を繰り返して欲しいからです。

小学生のこの時期は
瞬発力が伸びる時期

100%を繰り返すことで
100%が上昇していきます。
もっともっとスピードアップしてほしい

これをよくある光景で
「こうやって身体の向きをこうして
ちょっと外に膨らみながら
走ればボール見えるだろ」

なんて教え込みすると

明らかに
スピード落ちます

気にする事が増えるから

このやり方で上手くいかなければ
自分でやり方変えるでしょ

スピード落とさず
ボールを見るにはどうしたらいいんだろう?
そんなこと考えてたら
今まで誰も思いつかないやり方で
相手の裏取りするかもしれない。


そう
だから
小さな器に
教え込んで
たくさんの水割り注ぐよりも

まずは
器を大きくして
大きくなった器に
水をゆっくり注いていく

子ども達には
大きな器を持ってほしい

そのうち自分で水を見つけて
栄養たっぷりの水を
自分で注いでいく
そんな人間になるといいな


教え込まずに
子どもの器を大きくする

サッカーあそびスクールの様子は
YouTubeをご覧ください


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