抹茶コーチのFOOTBALLあそびLIFE

サッカー・メンタルコーチとして「教えない指導」を実践中!毎日の試行錯誤をお届けします。

「全員出場」と「平等」について考える

2019年09月26日 20時17分00秒 | 講習会
9月26日木曜日
今月は、指導者が集まる2つの講習会に参加しました。
それぞれ、主催団体や対象、テーマも違いましたが、講師がサッカー関係者ということで共通する部分を感じました。

タイトル通り、共通項は「平等」。

一つは「フェアプレー」とは?「リスペクト」とは?
でのディスカッションからの意見の中に出てきた「平等」という言葉。

この「リスペクト」についても後日考察したいと思ってますが…、今日は「平等」について。

この時のディスカッションでも「平等」を少し掘り下げて意見が出てきました。
意見をまとめると
・試合に出してあげたいが、平等には難しい
・頑張ってる子と、そうで無い子とは平等には出来ない
・そもそも世の中は平等では無い

この3つにまとめられるものでした。
皆さん子ども達を試合に出してあげたい的な感じで意見を述べていました。

自分としては、出したいと思うなら出せば良い。
躊躇する要素はどこにあるのか?
たしかに出場時間までを分単位で平等にすることは難しいでしょう。
世の中平等では無い事も、そうでしょう。
この2つなら、細かい事考えずに大体の時間出場する事で子どもがある程度納得することができるでしょう。

ここで気になったのは、
頑張ってる子と、そうで無い子とは平等には出来ない、という点。

頑張ってる、頑張っていない、とは誰が決めるのでしょうか?
その基準はなんでしょうか?
24時間ずっと一緒にいるわけではない指導者が頑張ってるかどうかの判断が出来るでしょうか?

推測ですが、その基準は、上手いか?下手か?
なんじゃないですか?

頑張ったから上手くなる。
頑張ってないから下手だ。

本当に、そうでしょうか??

この年代では様々な要素が成長に関わってきます。
心の問題や身体の成長スピードも違います。
本人が頑張っても上手くならないと悩んでいるかもしれません。
対して、それほど頑張っていなくても、どんどん上手くなる子もいるでしょう。
そもそも『頑張ってる』ってなんですか?

一人で黙々とリフティングするとこですか?
一人で延々とコーンドリブルすることですか?

みんな、その子なりに頑張っているんです!!
サッカーしたいから練習もしに来るし、試合会場にも来るわけだし。
もし、練習は来ないけど試合だけ来る子がいたら、それは練習がつまらないからたど思った方が良いでしょう。サッカーで一番楽しいのは試合だから。
大人が勝手な判断で、頑張ってるとか、頑張って無いとか、決めつけないでほしいです。

時間までは難しいとは思いますから、必ず試合に出場することを平等とするのはどうですか?

自分のクラブでは、全員出場をクラブ理念であり、JFAグラスルーツパートナー宣言「みんなPLAY」も掲げています。

どんな試合でも、1人当たり最大試合出場時間の選手の半分は出場することを実行しています。
例えば20分ハーフであれば試合時間40分。8人制ですから16人の選手なら前半ベンチにいた選手は全員交代出場。全員が20分出場。
これが12人だったら、4人を後半から投入して、再交代を利用して疲れが出たり、選手のタイプや状況に応じて交代させたりすれば、流れも変わるし、出場時間も増えます。
中心選手はフル出場となるでしょうから、40分の半分の20分は最低出場できます。

この流れを変える交代とか、状況に応じた交代ってのは最近考えてる人どのくらいいるのかな?
って疑問に思うほど交代しないチーム多いように感じます。

地方の末端レベルの話なので、全国トップレベルではそんなこと無いのかもしれませんが。

もう一つの「平等」はデンマークサッカー協会です。
デンマークでは、12歳以下の子ども達の体格の差の分布と平均値、それとサッカーを辞めてしまう子ども達の因果関係をグラフにし、見える化して、この年代での子ども達をセレクト(選抜)することをやめたそうです。そして、協会発信で全員試合に平等に出場させるルールをつくったそうです。

ネット検索すると、
http://www.ssf.or.jp/Portals/0/resources/encourage/grant/pdf/research13_6-01.pdf
こんなレポートが見つかります。ご参考までに。

デンマークは現在FIFAランキング14位、日本は31位。人口は圧倒的に日本の方が上です。

こういった国々を真似るのではなく、日本独自で全員出場での選手育成を本気で考えないといけません。

全員出場が当たり前になっている自分にとっては、本当にわからないので、このしつもんを皆さんに。

どうしたら、全員出場できますか?


では、また。

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積極性について考える

2019年09月17日 21時53分09秒 | トレーニング
9月17日火曜日
子どものやる気を引き出すフットサルスクール かぶと塚会場

4月から5ヶ月が経ち、子ども達にはだいぶ積極性が出てきたんじゃないかなぁ〜。

自分は元々、子ども達みんなに「積極的になってほしい」とは思っていません。十人十色、みんな違ってみんな良いと思ってるから。
でも、無いよりもあった方が良い場面もあるので、ここぞの場面で積極的になれればいいかな、くらいに考えてます。
やる気を引き出すといっても、子ども一人一人違います。見るからにやる気みなぎる子から、そうでもないように見えて、実は内に秘めたやる気が凄いこともありますし。

このスクールでは、子ども達集まったら、
「今日は何しよっか?」
と聞くことが多く、やりたいことがどんどん出てきます。
最近多いのは、

園児...「おにごっこやりたい!」「おにやりたい!」「しあいしたい!」

小学低学年...「ドッヂボールしたい!」「キーパーやりたい!」「試合したい!」

小学高学年...「全部試合したい…」

じゃあ、全部ゲーム!!

毎回必ず願いが叶うわけではありませんが、極力リクエストに応えます。
とにかく楽しみたいのでね。
やはり、子ども達は活き活きして、楽しそうです。

私のしつもんの師匠 藤代圭一氏のしつもんメンタルトレーニングHPに関連した記事があったのでリンクしておきます。

子どもの「積極性」を奪う5つの不安 | しつもんメンタルトレーニング

5つの不安とは、
〈不安1〉失敗すると怒られてしまう
〈不安2〉いちいち、評価されてしまう
〈不安3〉笑われたり、からかわれる
〈不安4〉みんなから注目される
〈不安5〉うまくいかないから嫌だ

どうでしょう、結構あるあるなんじゃないですか?
それぞれの内容は、記事を読んでみてください。

この不安5つはスクールでも注意して、この逆になるようにしています。
例えば、失敗しても怒りません。
これ、もう当たり前。ww
いちいち評価しないし、からかうような事は許しません。笑うのは、むしろOK!笑い飛ばすまで笑います。
失敗も笑い飛ばす!!
みんなから注目されるのは、実際に練習や試合で見られるんです。過去にも1対1のような練習で他人に見られてる状況が苦手な子がいました。
そんな時は、みんな一斉にプレーするトレーニングばかりにしました。その方がみんなボール触れるし。
うまくいかない、そんなの当たり前、だからみんな練習してるんだよねって事で、不安を無くして、信頼されるコーチになるように心掛けています。

子ども達に愛されるコーチ。そんなコーチになりたい。



そんな楽しいスクールでは、新規会員募集中!!
無料体験は随時開催してますので、是非お越しください!!

NPO法人スポーツコミュニティ磐田・ポーラスター


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適応力をあげよう!

2019年09月16日 14時55分30秒 | 試合
9月15日日曜日
第49回ブルーウイングHondaCUP開会式

Honda都田サッカー場で行われました。

ここ数年は雨にたたられ、久しぶりの盛大な開会式となり、しかも猛烈な暑さで子ども達も体調不良が数人いました。
中には倒れてしまう子もいたようで、試合だけでなく、こういった大人都合のイベント的なものも考えていかないといけないと感じました。

開会式終了後に移動してトレーニングマッチしました。

都田サッカー場から15分程北へ向かって、井伊谷小学校グラウンドでの試合。
会場提供いただいた西尾さん、本当にありがとうございました!

暑さも気にしながら、15分ハーフ3試合。
ウォーターブレイクも設けて行いました。

うちは全部で19人、もちろん1試合で全員出場するので、1試合最長で15分の試合時間、3試合やっても45分なんで、丁度良い感じでした。

お相手していただいた北浜サッカークラブさん、ありがとうございました!!


試合は、1△1、1△1、3◯1、と内容もなかなか良く、充分な成長を感じました。

会場のグラウンドはいつも試合をしているところよりもやや狭く、土のグラウンド。
いつも試合は天然芝グラウンドなので、1試合目は違いに戸惑いがある感じでした。
ロングボールや縦のスルーパスがすぐにGKまで到達してしまい、チャンスをつくれませんでした。
特にこちらからのアドバイスが無くても、子ども達同士で話をし、徐々に環境に適応していきました。
3試合目には、細かいショートパスやドリブルを駆使し、いつもよりもテンポアップしたボール回しで相手を崩れせるようになってきました。

うちは子ども達には自由が多いです。
アップも全体では最初だけで試合の合間はボール蹴る子もいれば、日陰でしっかり休み子もいるし、お腹が空いたらおにぎり食べ出したり。ww
試合のメンバーも子ども達が決め、ポジションも決めていきます。ルールは「全員出場して勝利を目指す!」のみ。

相手チームはコーチがしっかり4人もいて、それぞれに子ども達にアドバイスしていました。
試合の合間もコーチ達が子ども達へしっかりミーティングしていました。
声掛けもポジティブなものばかりで、良い指導をしていると感じました。
少し物足りないとすれば、子ども達自身が相手を感じて自由に考えてプレーすること。適応力といいますか。
「あの人数一人でみてるの?」とびっくりされたようですが、だからこそ、子ども達に自由を与え、子ども達に任せて、信じることで子ども達自身の成長を促しています。
あっ、決して自分が楽しようしてるわけではないですよ。ww

うちの子達は、会場や相手の様子を感じて上手くいくようにちょっとずつ調整していました。
それは、大人が考えるほど精巧なものでは無く、感覚的なもの。
こういった適応力を引き出すためにトレーニングをし、その適応力がどの程度上がってきたかを試すのが、試合だと思っています。

今回の対戦相手の北浜さんが、良いチームであるからこそ、子ども達の成長を感じ取れました。
本当にありがとうございました。
また試合をお願いしたいチームでした。

この対戦には、しつもんメンタル仲間のいそべっちとの縁があり実現しています。
いそべっち、ありがとう!!

もっともっと子ども達の適応力を磨いて、もっともっと魅力あるクラブになりたい!!

実現するためのマネジメント頑張ります!!

HondaCUP予選リーグは来週日曜日から、公式戦の緊張感も子ども達の成長を加速させますからね。楽しみ楽しみ。

では、また。



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夢中で遊ぶと上手くなる!

2019年09月09日 11時25分00秒 | トレーニング
9月9日月曜日
今日は救急の日です。
あとは、栗きんとんの日だそうです。
ちょっと理由までは調べていません。w

さて、皆さん、皆さんはどちらのボールを選びますか?


先週のフットサルスクールで様々なボールを使うために、たくさんのボールを持って行きました。

写真の左が3号フットサルボール、普段使用しているボールです。右はスポンジボールで、当たっても痛くないです。大きさは4号で当然スポンジなのでやや軽いです。

子ども達は何も言わないと、右のスポンジボールを持って遊び出します。
これ100%でした。ww

どちらが楽しそうかの判断だと思われます。

こんな風に袋に入っていても、スポンジボール持って遊びます。

結局、スクールでもスポンジボールでのゲームや、「柔らかくて痛くない」という特性を活かしたゲームで楽しみました。
このボールだと、GKが楽しくて仕方なく、GKやりたくて大人気!!
スポンジなんで壁に当たっても平気で、ライン関係なく壁使うのもOKにすると、一人でも壁パス(ワンツー)出来て、喜んでました。ww

ワンツーの練習をわざわざしなくても、出来るんです。「パス出したら、走れ」って言わなくても、勝手に壁にパスして走ります。

楽しくて夢中になり、夢中なるから上手くなる!

そして、子ども達は楽しいとどんどんリクエストしてきます。
今日は「ドッヂボールしたい!」とか、「シュートしたい!」とか、「GKやりたい!!とか、この子ども達のやる気を引き出し、身体を上手く動かすように出来るようになるために、遊びは必須!!

遊びで心と身体を育もう!!

では、また。


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第14回たっけんカップ静岡県トレセン大会

2019年09月01日 21時57分51秒 | トレセン
9月1日日曜日
暑い1日でした。
今日は、藤枝総合運動公園にて「第14回たっけんカップ静岡県トレセン大会」が開催されました。
U12、U11、女子U12が同日開催するのは初の試み。また参加トレセンは浜松、中部、中西部、中東部、東部、そして天竜東の6地域トレセン。
3チーム2ブロックでの予選リーグから上位2チームによるトーナメントで上位2チームが東海大会に進みます。
天竜東技術委員長として、天竜東トレセンU12、U11の両方の試合観戦とあれこれ雑用係として忙しく動き回りました。

結果はU12が浜松と中部が、U11は浜松と中西部が東海大会へ進出しました。

天竜東U12は、浜松●0-2、中部●1-2と予選3位で敗者戦で中東部△2-2でした。最後はPK戦になったようですが、最後までは見てません。

天竜東U11は、中東部●3-4、東部○2-1、準決勝 浜松●0-2、という結果でした。

どちらもチームの雰囲気良く戦ってくれました。
選手、スタッフ一同、お疲れ様でした。


この経験を生かして、また成長しよう!!

では、また。


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