事務局長の生活

一般社団法人島根県サッカー協会事務局長の日常業務を通し、取組み等、皆さんにお伝えします。

聞く と 聴く に関する会話力 ③

2008-02-22 14:02:37 | マネジメント

昨日、松江市立中央小学校1年生の体育授業に当協会常勤指導者のO君を派遣しました。
今回は、学校側からご要求を頂き、貢献できた事は感謝していますし、今後もご要求を頂ければ積極的に派遣したいと考えております。
保育所・幼稚園・小学校と指導者を派遣しますが、どうしても学校の先生と考え方で相違が出てきます。
立場・持ち場が違う為の相違です。
その中で、昨日先生から「今回の事業で一番心がけた点は何ですか」との質問に
O君は「子どもの自由を優先する事です」と答えていました。
下の写真は、今回の授業風景です。

例えば、フラフープをランダムに置いて子どもが自由に飛んだりして移動する運動をした場合に、子どもから見てチョッと遠くて飛べないなと思ったときに、フラフープを足で動かして近づけた場合などに、どのように対処しますか。
先生は注意するようです。「動かしちゃダメ」「ルール違反」などなど、前もって決めたルールが先生の中にあり、それ以外の行動は良くない行為となるようです。
しかし、子どもにとっては飛べない場合に、どうしようかと考えて、一番いい方法だと判断した内容が、動かすという行動となったと思います。
でも先生の頭の中には無いルールだった訳です。
O君は、当然自由な発想でルールを変える子ども達がいることを喜んでいました。
O君は「子ども達に自由な空間が必要で、発想豊かに出来る時間と場所が必要です。」とも言っていました。
子どもだけでなく、大人の社会でもルールの持っている意味の、はき違いが相手の発想を否定するだけの行為となる場合が多々あるようです。
「コンプライアンス」=「法令順守」だとばかり思っている人がほとんどだと思いますが、コンプライアンスの意味は、守るべき行為、間違わないようにする導きを、実施するにあたり法律が妨げとなるようであれば削除または変更するよう行なうことを意味しています。
法令を守るのではなく、目的を達成出来るように環境や時代等と合せ常に見直しなさい、将来を良くすることをいつも考えなさい。
と言う意味だと解釈しています。
どんな子どもになって欲しいのか考えたなら、どんな言葉を伝えるのか、どんな言葉が、子どもの耳(脳)に伝わるのかわかるような気がしませんか。
(続く)