Jクラブの運営は、一般企業と同じく厳しい状況下で頑張っています。
運営側も最近やっと、マネジメントを本格的に学び、過去の運営の見直しから回復したクラブもあれば、未だ苦慮しているクラブもあります。
強くなる為の投資が先か、安定した運営基盤が先か、答えが見つからずクラブ内幹部でコントロールが出来ないクラブもある事でしょう。
現実として知って頂くために、2007年度の実績を紹介します。
〔当期純利益〕で黒字は、J1 18クラブ中13クラブ J2 13クラブ中10クラブ(利益0含む)ですが
〔繰越利益剰余金〕で黒字は、J1 18クラブ中5クラブ J2 13クラブ中3クラブ(利益0含む)です。
Jのチームであれば、最下位では無く、上位を目指さなければならないので、地方であってもJ2平均の経営を目指す必要がありますので、下記が目標となります。
(2007年度 J2平均)
広告料収入:447百万円
入場料収入:205百万円(平均入場者数6,521人)
その他収入:387百万円
(合計) :1,039百万円(Jリーグ配分金123百万円除く)
※出典は下記からです。
■■ 2007年度Jクラブ情報開示資料 ■■
こんな数字じゃ地方では無理だー と思われる方も多いと思いますが、島根県の場合、松江市を拠点とした場合には、いくつかの条件が必要となりますが無理な数字では無いと思います。
前回のスポーツマネジャーズカレッジでも話として出ましたが、年間10億円とはどの程度のお金かと言いますと。
2005年度県民一人当たりの医療費が、297千円で、人口742,223人として、約2,204億円でして、その0.45%が10億円となります。(出所 国民医療費(厚生労働省)、国税調査(総務省))
ですから、県民1人が年間で、1,337円 1家庭(4人家族)が1ヶ月間で446円を健康の為に支出してくれたなら10億円になるのです。
中海宍道湖圏域には、山陰の50%以上の人口が集中していますので、島根県の人口並みに圏域には可能性があります。
何かが出来そうな気がしませんか。
先に書きました、「いくつかの条件」については、機会があれば徐々にお話したいと思います。
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圏域を生かしたクラブが出来ればうれしいですね。
利権や、枠組みを作る際の妨げには、いつも感じていますけど。
観光資源の活用も、常にどの市町村も自分の所が良くなる事が優先となり、観光に来る人、住んでいる人の気持ちが後回しである現実も悲しく思っています。
スポーツには、それを越えさせる力が秘められています。
きっと、鳥取県西部の方々と夢について語れる日が来ることを楽しみにしていますので、今後とも宜しくお願いいたします。