地底人100物語

相手にとって不足なし

塩の湯温泉「ふれあい館・サンセット中条」

2019年02月27日 | 新潟の地底人
塩の湯温泉「ふれあい館・サンセット中条」

こっち方面では毎度「西方の湯」に出撃するのもナンなので、今回は久しぶりに塩の湯温泉に行ってみた。
海岸沿いの国道113号を走り藤塚浜のあたりまで来ると、窓の外からあの独特の異臭が漂ってくる。
狂暴な地底人の秘密基地エリアに潜入したという緊張感に包まれる。

塩の湯温泉は3つの施設の集合体だ。

正面に向かって左から「中条町農林漁業者トレーニングセンター」「ふれあい館」「サンセット中条」が渡り廊下でつながっている。
日帰り入浴ができるのは「ふれあい館」と「サンセット中条」で、受付は中央の「ふれあい館」で行っている。


まずは「ふれあい館」から。
浴室へのガラス戸を開けると、湿気を帯びた熱気とシビレるような重化学工業系の臭いのワンツーパンチ。
いきなりの先制攻撃にエネルギーポイント10%ロスト。
ここって窓を閉め切っているから熱気や湿気や臭気が籠るのだ。
体勢を立て直し、ファイティングポーズをとって浴室内へ飛び込むと、そこには驚くべき光景がっ!

窓辺には丸太のように仰向けに伸び切った者。
洗い場では腰掛けに座ったまま微動だにせず、まるで白い灰になった者。
浴槽の縁では足だけ湯につけ、うつ向いている者。
タイル張りの床に座りこむ者。
死屍累々の民間人の姿だ。

地底人の液状兵器に対抗すべく、まずは洗い場で熱めのシャワーを頭からアビルマン。

続いて湯船から温泉をかけ湯20杯。

こうして気合バリアを2重に装着したら湯尻から入浴。
湯尻と言えどもけっこう熱い。
43℃くらいはありそうだ。
手足の指先がチリチリしてくる。
重く重量感のある湯はベタっと張り付くような肌触り。
熱さに耐えながら、ダルマさんが転んだ方式で、徐々に湯口方向に移動。
ちょっとずつ熱さが増してくるのと同時に、エネルギーポイントをロスト。
湯面から立ち上るヨード臭というかアンモニア臭が追い打ちをかける。
湯口直下にたどり着く頃には熱湯と臭気でハイな気分だ。

湯の鮮度によるものなのか、湯尻ではあまりなかったオイリーなスベスベ感が感じられるではないか。
さらに注がれる熱湯の塊が、マッサージ機の揉み玉のようにグイグイと攻めてくる。
これって、気持ちイィィィィ~、ブクブクブク…

昇天寸前に脱出し、続いて向かったのは「サンセット中条」
「ふれあい館」とは渡り廊下でつながっていて、食堂なんかもある。
追加料金を支払うことなくこちらの温泉も利用できる。

サウナと水風呂も併設されているのがうれしい。
が、同じ源泉を4人程度しか入れない湯船にガンガン投入しているので狂暴度はさらに増している。
気合バリアを2重に装着し入浴。
あぁ~っと唸りながら身を沈める。
激熱な湯の塊のグイグイ度、肌触りのオイリー度、いずれもこちらの方が上回っている。
重化学工業系の臭いの他に、燻したような臭いも感じられた。
源泉の素性により近い状態で温泉を味わえるのだろう。
我慢できなくなったら隣の水風呂へ。
一息ついたら掛け流しの激熱温泉へ。
我慢できなくなったらまた隣の水風呂へ。
一息ついたらまた掛け流しの激熱温泉へ。
~以下略~

浴室は狭いので、人が増えてきたら早めに撤収するのがよさそうだ。

ぐったりしながら帰宅したのだが、家に帰ってもムンムンとしたあの臭いが体から抜けない。
布団の中で臭いを感じながらニヤリとするのであった。

塩の湯温泉
① N24-4
ナトリウム-塩化物強塩温泉
74.0℃ pH7.8 成分総計34,410mg/Kg 分析年月日 平成20年12月9日
② N21-5
含鉄(Ⅱ)-ナトリウム-塩化物強塩温泉
76.2℃ pH7.5 成分総計35,910mg/Kg 分析年月日 平成26年6月24日
③ N21-6
ナトリウム-塩化物強塩温泉
62.0℃ pH7.1 成分総計35,990mg/Kg 分析年月日 平成26年6月24日
④ N21-7
含ヨウ素-ナトリウム-塩化物強塩温泉
73.4℃ pH7.44 成分総計36,930mg/Kg 分析年月日 平成26年7月17日



新潟県胎内市村松浜840-8
TEL 0254-45-3070(ふれあい館)
TEL 0254-45-3325(サンセット中条)

2019年1月の入浴メモより
画像は2016年6月のメモより

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2016年6月の某日、一番風呂を目指して塩の湯温泉に向かった。
受付では担当者が「ちょっと今は…入浴できないんです…」
と歯切れの悪い対応。
聞くところによると、「浴室内に燕が入り込んじゃって、スタッフが追い払っている最中なんです」とのこと。
珍しいのでカメラを持って浴室に入れてもらった。
これ幸いと浴室内の写真を数枚。
と、燕さんをパチリ。
結局追い出すことができず、皆さん燕と混浴とあいなった。
しかし、熱気と湿気とあの臭い。
人でもクラクラするのに、燕さんはあんな高い処ですからね、さらに強烈だったのでは。

窓の外に巣があったので、目測を誤って飛び込んできたのかな。

2016年6月のメモより

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