思うようにアイデアが出ない。
誰からも意見が出なくなる。
会議はいつも伝達事項のみ・・・
打ち合わせや会議がマンネリしてくることはどの会社でもあることでしょう。
昨日の日経新聞夕刊に、凸版印刷会長 足立直樹氏のお話がありました。
「喫茶店で戦略会議 部下とのコミュニケーションの場」
・かつての私ほど頻繁に喫茶店を利用した人間はいないと思う。
・そのころ私は営業部門の課長だったが「社内では会議を開かない」と決めていた。
・外回りの営業課員をわざわざ事務所に集めるのは非効率と思ったからだ。
・喫茶店のテーブルをはさんで面と向かうと、社内の会議ではきけないような本音の話やプライベートの話も飛び出してくる。仕事がうまくいかず悩んでいるようならそれとなく励ます。今度子供が小学校に上がることがわかればお祝いに鉛筆の1本もプレゼントする。
(引用:2010/07/30 日本経済新聞夕刊より)
とのことです。
もともと営業先の近くなど、外で打ち合わせをした方が効率的なので喫茶店で会議をしていたのが、やってみると副次的効果があったということでしょう。
場の雰囲気がかわるためか、ポロリと本音の話が聞けたり、いつもの会議室ではでないようなプライベートの話をきっかけに、コミュニケーションが促進する。
特に、皆でアイデアを出したり、新しいことを考えたりするときには、場の雰囲気を変えてみるのが効果的ではないでしょうか。
私もコンサルティングファーム勤務時代は、そもそも会社の中はフリーアドレスで自分の決まった席はなく、また、毎日会社へは行かないでほとんどクライアント先へ直行直帰のような仕事でしたから、打ち合わせといえば客先のミーティングスペースを借りたり、やはり喫茶店やカフェですることが多くありました。
もちろん、店の中ですので大きな声で話さないように注意したり、固有名称などは隠語をつかい、他人にわからないように十分注意をする必要がありますので、話す内容によって場所を選ぶ必要があります。
しかしながら、いつもいつも同じ会社の会議室に閉じこもって、会議やミーティングがマンネリしていると感じたならば、場所を変えてやってみるのもいいのではないでしょうか。
また、外であれば必然的に長時間は難しいので、自然と時間を切って、終わりの時間を意識して話をすることになります。
会議や打ち合わせをするにあたって、時間を決めておく、時間内に結論を出す、ようにすることは重要です。
外に出るのが無理で、どうしても社内でということであれば、短時間で全員立ったままやってみるとか、会議室ではなく、社員食堂を使ってみたり・・・などでも良いと思います。
さて、あなたの会社でも、いつもと違った場所で会議をしてみてはいかがでしょうか?