最近インターネットを利用した「口コミ」マーケティングの事例が沢山出てくるようになりました。
TVCMなどでは資金に乏しい中小企業にはなかなか手が出づらいものですが、ネットを利用することで大手と変わらないマーケティングができる時代になってきていますね。
本日の日経産業新聞に次のような記事がでていました。
「クチコミ増殖、ヒット生む」
・大手旅行サイト「じゃらんnet」の09年度売上高ランキングで初の東北地区ナンバーワンに輝いた人気の宿も、かつては旅行需要が団体から個人へとシフトする中で売上の減少に苦しんでいた。
・反転攻勢の足がかりとなったのはネットのクチコミ。
・クチコミ重視に転換し、一つ一つに目を通して返事を書き、クレームや要望があれば速やかに対応。この4月にも350万円をかけて全105室にシャープ製の最新空気清浄機を設置した。
・この数年のツイッターやSNSなどソーシャルメディアの普及でこうした取り組みの成果が一気に花開いた。
(引用:2010/07/28 日経産業新聞より)
とのことです。
こういった新しいメディアに注目している、経営者の方は多いと思いますが、自分で実行してみているかどうかがまず最初の成功の分かれ目です。
まずはなんでも自分ですぐにやってみることが重要です。
やってみたけれど期待したほどの効果はなかったという方もいらっしゃるでしょう。
しかし効果はなかったと言うまえに、やり方を成功事例に学ぶ必要があるのではないでしょうか。
単にこうしたネットやソーシャルメディアを利用してみた・・・だけで成功するなら誰も苦労はしないもの。効果を「期待する」だけではなく、クチコミやお客様の意見に「どう対応するのか」に地道に取り組んだ結果が、上記の企業のようにある時パッと花開いているものです。
そもそも、クチコミを投稿してくれたりするお客様は、自社にとってはコアなファンであり、見込み客でもあり、ターゲットとする人々です。自社がターゲットとする顧客層が、全国のどこにいるのか、こちらから探さなくても向こうから来ていただいたり、ネットワークのどこかにターゲットのコミュニティが存在したりしています。
全世界を結ぶインターネットというある意味マス媒体でありながら、ピンポイントのマーケティングや販促が可能となっています。
どうせ活用するなら徹底的に対応してみなくては、その効果はわからないでしょう。
大きな費用もかからず、コアな顧客層、関心のある顧客層とコミュニケーションが取れる環境があるのですから、地道な対応をしていけばその反応率や効果は大きいはず。
投げ出さないで、きちんと続けていくことが大切でしょう。
ちなみに、同記事によると、国内最大のレシピ投稿サイト「クックパッド」(30台の女性の45%が利用するという)を利用したパナソニックは年間販売台数2000台の、ある調理器具が一気に5万台超に跳ね上がった、とのこと。
まさに共通の関心事を持っているコミュニティに直接アプローチできることが、どれだけ効果的でパワーを生み出すかの好例でしょう。
さて、あなたのビジネスでは口コミを活用する努力を地道に続けていらっしゃいますか?