岡崎直司の岡目八目

歩キ目デス・ウォッチャー岡崎が、足の向くまま気の向くまま、日々のつれづれをつづります。

四国鉄道文化館(仮称)

2007-01-16 22:53:06 | 建見楽学


西条市のJR西条駅前に建設中の「四国鉄道文化館」が、かなり立ち上って来た。

地元材である杉の大木(80~100年生)を、途中まで縦割りにスライスしてアーチ状に曲げ、最上部で両側をつなぐというアクロバティックな施工法が、見事に組み上がってきた。

石垣にもホレボレ。

2007-01-16 01:31:12 | 建見楽学


藤田氏もお気に入り。
この石積み曲線は、出そうと思ってもナカナカこうはいかない。
職人の技と、加えて年月と、石の肌合いとが醸す絶妙空間の演出なのでした。

地域性もあり、砥部焼きに使う石質と同じではないか、と丹念に見ているの図。

こんなのも捨て難い。

2007-01-16 01:26:53 | 建見楽学


蔵の妻壁には、お決まりの「水」が鏝細工で塗られており、火の用心を歌っているが、秀逸なのはその下の部分。
板押さえの折れ釘がアクセントになっているが、こりゃ驚いた。F1のフラッグがここで見られるとは!

モチロンそんなわきゃーないのだが、チョイトやってみたにしては、えらくお洒落な小技である。程よさ加減が、いつどこの職人さんだか、してやったりの表彰モンですなぁ。

和田家の窓。

2007-01-16 01:18:57 | 建見楽学


和田家の便所は、窓だってタンなる四角い平凡なものではない。

ハート型に丸竹を二本。ハートを射止めた矢の先は壁の中で見えないが、確実にこちらのハートはやられてしまった。

便所のモダニズム。

2007-01-16 01:08:47 | 建見楽学


浴室だけであるハズもなく、こうしたトイレだとてモダニズムの風は及んでいる。
まさに、匂う(臭う)が如き近代化の意匠。
いずれも、大正期頃かと見当を付けているが、やがて発刊の「月刊タイル」誌による専門的見解を待ちたい。

浴室タイルのモダニズム。

2007-01-16 01:02:59 | 建見楽学


この写真の通り、予め許可を取ってあるので、早速に浴室の飾りタイルを取材中。
あ、カメラを構えている御仁は、別府のカメラマン藤田洋三氏。

実は「月刊タイル」という業界誌があり、その連載原稿のための取材行である。話はそれるが、業界誌というのは色々あって、これはこれでモチロンそれなりにマニアックなのだが、はまると面白い場合がある。
氏は、「左官教室」というその名もズバリの左官業界誌にも執筆中。鏝絵や稲藁に光を当て、社会認知させてきた氏の功績は、知る人ゾ知る、タダモノではない。

もっとも、この浴室、以前は確かに五右衛門風呂だったハズで、途中でバスに改造されているから、かつてのタイルとの取り合わせとしては、凄みのあるモダニズムの臨場感だったに違いない。

庄屋和田家。

2007-01-16 00:51:02 | 建見楽学


こんな山のテッペンのような場所に、かつては一集落が形を成していて、庄屋さんのもと、里とのヒューマンスケールな物資交流で、ある意味豊かな生活があったのだろう。

この家に、ちょっと珍しい、モダニズムの意匠があるというので、珍しい友人(先生)が訪ねて来られた。

伊予市鵜ノ崎について。

2007-01-16 00:42:28 | 建見楽学


伊予市の山間部、R56号からそれて、美味しいビワで有名な唐川(からかわ)へ入ってゆくと、なおも奥へ。
ドンドン坂道を上がってゆくと、やがて鵜の崎(うのさき)という地名の小さな山間集落に行き着く。
集落に入る少し手前、鵜ノ崎峠を向こうに下ると、そこはもう隣町砥部町である。

この建物は、かつてこの鵜ノ崎地区の庄屋でもあった和田家の佇まい。

道路の無い、車社会になる前は、恐らくこの坂道をあえぎあえぎ上ってきて、この和田家をこうして見上げたことだろう。(現在は、家の背後、上に道路があり、そこから下りる様にアプローチする。)

常夜灯の続き。

2007-01-09 10:56:41 | 季節感


ここは、西予市宇和町内、伊賀上にある歯長寺の門前。

石垣に程よく納まった常夜灯の在りようが、名もなき石工の絶妙のセンスを伝えている。
因みに、県下三例の他の二物件は、八幡浜市保内町雨井にある慈眼庵の石垣と、愛南町中泊の石垣。まだ岡目八目が知らないだけで、他にもあるかも知れない。ご存知の方、ご一報を。

こんなのがありました。

2007-01-09 10:44:13 | 路上観察


正月のウォッチング物件としては、宇和町内でこんなのを見つけました。
「石垣の中の常夜灯」

実は、同じようなシチュエーションの石垣内臓タイプ常夜灯は、これで県下三例目。こうしたマニアックな発見に歓びを見出してもうどのくらいだろう。病はマスマス深くなるばかり。(笑)