岡崎直司の岡目八目

歩キ目デス・ウォッチャー岡崎が、足の向くまま気の向くまま、日々のつれづれをつづります。

日土小学校28

2008-09-06 03:52:38 | 建見楽学


黒板もゆるく曲面になっていて、どこの席からも文字が反射して見づらくないように配慮されている。

この校舎を見てゆくと、何度来てもその都度発見があり、そうした工夫や一ひねりも二ひねりもされた熟慮のプランによって出現していることに、今更ながら驚かされる。今から丁度50年前、昭和33年に完成した新玉の建築作品である。

日土小学校25

2008-09-06 03:32:07 | 建見楽学


階段は、このくらい緩やかな勾配。

これなら小さな一年生でも楽に上がれる。
こうした子供目線の簡単な工夫さえ、どこの小学校建築でもされている訳ではない。
通常は、学校の主役である子供の為よりも、階段スペースが余分に必要となるというコスト効率、言わば大人の見解で学校が建てられてはいないか。

日土小学校24

2008-09-06 03:22:56 | 建見楽学


ここもよく取り上げられる場所。

玄関を入って直ぐの所にある二階への緩やかな階段。
コーナーは、出会いがしらの視認性と、採光、空間の開放性などで隅切りとしている。

日土小学校22

2008-09-04 09:40:05 | 建見楽学


手摺りの曲げ方などは至難の業(わざ)。

どこかの町工場だろうか、鉄工職人も大変だったに違いない。
第二期工事の東校舎では、非常階段の作りも微妙に違っているとのこと。
松村正恒氏の建築には、必ずそうした工夫箇所の進歩が見られ、何らかの変更が加えられている。

日土小学校21

2008-09-04 09:15:03 | 建見楽学


中校舎側の非常階段。

昭和31年に竣工した第一期工事で、手計算による構造計算をして施工。
今のようにパソコンの無い時代に、一つ一つを慎重に手間をかけて、入念なプランに基づく施工を進めたことがよく分かる。