岡崎直司の岡目八目

歩キ目デス・ウォッチャー岡崎が、足の向くまま気の向くまま、日々のつれづれをつづります。

西条駅の給水塔。

2006-07-29 02:52:43 | 建見楽学


こちらが西条駅構内にある煉瓦の給水塔。

流石に水の都、今も現役使用されている。元々は、蒸気機関車の為の給水塔であり、SLとセットで置いて初めてビッタシくる、というのもうなづける。

給水塔。

2006-07-29 02:45:58 | 建見楽学


JR多度津駅構内にある煉瓦の給水塔。勿論戦前、それも明治期と思われる。

大きさは、西条駅構内にある給水塔の方が一回り大きいが、こちらの方が花崗岩を使用したアーチ窓など、意匠が凝っていて、大正期に開通した西条との違いを見せている。

木製トラス

2006-07-29 02:38:06 | 建見楽学


多度津工場で見かけた迫力の木製トラス。

ここの旧国鉄多度津工場のエリアは、奇跡的に空襲の被害があまり無かったのか、戦前期の建物が沢山残っていて、今も現役使用されている。
木製トラスで、これだけの力強い構成美を他に知らない。しばらく見とれていた。

十河信二像、そのニ。

2006-07-29 02:22:58 | 建見楽学


西条市鷹丸公園の一画。

向こうに見える建物は、旧西条市体育館で、今は使用されていないが、設計は坂倉準三。坂倉は世界的建築家ル・コルビュジェ事務所に学んだ数少ない日本人建築家。このRC造体育館などは、その大胆なフォルムが、コルビュジェの空気を伝えている。

0系新幹線と十河信二。

2006-07-29 02:07:11 | まちづくり


もう一つの今回の目玉、0系新幹線の前頭部。

つまりこれは、日本が高度経済成長をひた走ることとなった、東京オリンピックの頃、その直前に世界に向けて完成させた、旧国鉄技術陣の結晶。最初期の新幹線。当時の国鉄総裁十河信二が指揮を採り、島秀雄に代表される技術の成功の証。保存される時の輸送運搬の関係で、残念ながら12m分だけに切断されていて、どうやら鉄道ファンの間ではチョロQと呼ばれているらしいが。
現在、塗装関係の修復中。

十河信二は、新居浜市中萩村出身で、戦前は旧満鉄に身を置き、戦後一年だけ西条市長をした後、請われて国鉄総裁となる。戦後間もなくの当時、有名な未解決の下山事件やら、多数の犠牲者を出した紫雲丸事故やらで、国鉄総裁が3人も次々に替わる中、四度目の正直で登場した人物。政治力があり、戦後経済が躍進する象徴的シーンとなった新幹線構想を、体を張って推し進めた。
そんなことから、西条では名誉市民となっていて、根強いファンも居るわけだが、残念ながら今となっては、若年層には殆ど知名度が無いと思われる。

DF50ディーゼル機関車

2006-07-29 01:34:26 | まちづくり


今週の水曜日、香川県のJR多度津駅に行って来た。
何しに行ったかと言うと、この写真の機関車を見に。

では、何故見に行く必要があったかと言うと、実は、目下西条市で進行中のプロジェクト、「四国鉄道博物館」計画のための視察。
いやはや、まちづくりに関わっていると、色々な勉強をさせられることが多いのだが、今度は鉄道ファンの世界でにわか勉強。
この、少しくたびれかけた機関車は、ナンと知る人ゾ知る超レアなものらしい。一般的には、恐らく全く知られていない事として、四国は全国で最も早く無煙化した鉄道エリアであるらしい。つまり、SLからこうしたディーゼルに切り替わり、電化こそしなかったものの、全国では最初に全線無煙化に成功。従って、ディーゼル機関車の初期のものは、四国にこそあって、こういう栄えある一号機関車が、現役引退後も残されている。

この大きさで、しかしこの先頭車両は6つのモーターで発電し、ディーゼルを回す為の機械のみ。初期の段階は、そういうものだったらしい。3年ほど前までは、そのモーターも回っていたが、今では動かしていないそうだ。それでも、鉄道ファンには、どうやら堪らないシロモノであるらしい。ウーム、奥の深そうな世界に迷い込んでしまった。確かに、狭い内部に上がらせてもらい、汗だくで機械ばかりの内部空間に身を置いてみたが、とてもマニアックな感動体験ではあった。

鉄道模型専門店。

2006-07-25 01:36:15 | まちづくり
面白い店に行って来た。伊予市にある「しおかぜ堂本舗」。

伊予市と言っても、伊予・川内線の砥部町寄りに店はあるのだが、関西では知られた鉄道模型専門店らしい。
店内には、ご覧のようなジオラマも置かれていて、鉄道ファンには堪らないかも知れない。オーナーが、勿論のことではあるが色々とその方面に詳しいので、初対面ながらいくつか教えてもらった。
鉄道ファンとマニア(おたく)の違いとか、全国各地にある鉄道遺産活用の成功例、失敗例など。京都の梅小路機関区には、沢山のSLが動態保存されていることや、来年の秋には、埼玉県大宮にJR東日本が200億円をかけて鉄道博物館が開設されることなど。
こんなことは、鉄道ファン、あるいはマニアならとっくに周知の事実であるのだろうが、門外漢には新鮮な情報である。それぞれの専門領域があり、それなりの含蓄のある話は、結構聞いていて飽きない。

八幡浜の観光フェリー発着場のビル屋上にかつてあった、自衛隊のF86?ジェット機が、いつの間にか、もう二年前か、既に解体撤去されていたことも教えてもらった。城川町(現西予市)の土居にも確かグランドの横に、ジェット機が置かれてあったが、果たしてあれは今はどうなっているだろう。話を向けると、あれも危ない、やがては撤去されるのではないか、と心配げな話し。
その道はその道で、色々な情報があり、妙に感心させられたひとコマだった。