岡崎直司の岡目八目

歩キ目デス・ウォッチャー岡崎が、足の向くまま気の向くまま、日々のつれづれをつづります。

花見はこれから。

2006-04-01 11:55:00 | 季節感
4月3日の花見の予定が急遽変更。
さてこの季節、一度もやらないのは味気ないが。別口に紛れ込むことにしよう。

愛媛県宇和地方の桜は三分咲き、菜の花満開。菜の花の花見もいいかもネ。
先日、伊予灘に面した夕焼け小焼けラインを走ったら、あのあたりは目下菜の花、桜の花街道。
松山だと道後公園や、堀之内、松山城などがにぎわいそうだが、個人的スポットというのも、聞けば色々あるそうな。そういうそれぞれがお気に入りの取って置きの場所は、美味しい素敵なお店と同じで、教えたくもアリ教えたくもナシ。

昔の花見は、公園の染井吉野の桜を愛でるんではなくて、山に分け入り、一本の山桜の下で行ってたらしい。山桜と言えば、この時期、佐田岬半島の桜が結構岡目八目にはお気に入り。華やかではあっても、公園のどこか人工美のような桜より、余程自然な味わい深い色の濃淡。翠の中にポッポッと多様な桜の変化が楽しめる。好みにもよるが、色が単一で沢山あるよりも、様々な種類の風情が楽しめ、四季の移ろいとしては申し分ない。
旧伊方町から旧瀬戸町へ抜けるR197・メロディライン沿いをドライブすると、山の斜面の所々が明るくなっている。



ここにも半島の春。

2006-04-01 10:19:40 | 季節感
昨日は伊方町に。チョイの間の町歩き。

湊浦の裏通りでフト出逢った季節の贈り物。風は冷たかったが、石積みの片隅に人知れずそっと咲いていた。早速、レンズを向けてごあいさつ。スミレとユキノシタのコラボ、春のハーモニー。

まゆあかり。

2006-04-01 00:52:52 | 建見楽学
先日のこと、旧保内町川之石にある日進館にお邪魔した。

見学やらガイドでいつもお世話になるのだが、この日はNHK松山文化センターのウォッチング講座でした。
いつどなたをお連れしても、ここの建物の臨場感にはある種の感動がある。歴史的に日進館と呼ばれるが、現在の正式な名は愛媛蚕種(さんしゅ)株式会社。“蚕種”とは蚕の種、スナワチお蚕さんの卵である。基本としては、それを養蚕農家に出荷する企業。創業は明治17年、当年とって122歳の長寿会社。
先日アップした金庫の熊平製作所も凄いが、西日本唯一の現役蚕種会社として、その意味ではこちらはもっと凄い。

そんなだから、建物は国の登録有形文化財になっていて、県下では民間施設として初の選定であった。

さて、そんな空間の中で、ポッと柔らかな明かりのついたものが置かれてあった。写真の“まゆあかり”。繭(まゆ)がつむぐ生糸を利用して作られた照明器具。なかなか悪くない。
この他にも、繭を使ったクラフトとして、花やブローチなどの小物類も置かれていて、故郷の小土産に手ごろである。身近な所に、こうした歴史文化遺産が息づき、今も経営努力をされていることに、尊いものを感じて誇りに思う。
昔と違って、繭は今では医薬品などにも使われたりするらしい。訪れる度に発見があり、心が豊かになる。
(問い合わせ連絡先 TEL0894-36-1028)