ソロツーリストの旅ログ

あるいはライダーへのアンチテーゼ

振り返ってみるとオートバイがいちばん好きだった

落ち葉を舞い上げて

2010年10月18日 | R1150RT (2001) あお号

朝6時の空は、ヒツジ雲。

ソワソワする気持ちに急かされながら、冷たい空気を切り裂いて高速道路を北上する。

木曽御岳か飛騨のせせらぎ街道か、

紅葉の進み具合を、沿道の景色に尋ねながら、気分に任せて進んだ。

意外なことに、クルマはまだ少ない。

東海環状道「富加関IC」で県道に下り、津保川に沿って走る。

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すでに稲刈りを終えた田んぼはどこも「ひこばえ」で青々としている。

それを目見するだけで、冬がもうすぐそこまで来ていることを思わせる。

国道41号線との合流点で、今日1回目の休憩をとった。

空はイワシ雲に変わっていた。

それも南側半分で、北側は怖いくらいの青空だ。

飛騨金山から「国道256号線で郡上八幡」というルートを見送って、そのまま41を進む。

下呂の先、「飛騨萩原から国道257号線」をパスすれば、自ずと御岳ということになる。

        〇

「紅葉」とひとくくりにするけど、

文字通りの「紅」だけでなく、葉の色付きは「黄葉」「褐葉」など広葉樹の枯れ色によって様々だ。

楓の真っ赤に色付くさまは、印象が強く、まさしく「もみじ」の代表格だけど

自然の雑木林や森では、むしろ黄色や褐色に色付くものの方が圧倒的に多い。

雑木の森が枯れいく様は、ひとの心を優しく癒す。

楓の紅葉は圧倒的だけど人工的な感も否めず、自然のもつ風情には到底勝てない。

人工的なせせらぎ街道よりも今日は木曽御岳の懐に抱かれよう。

ボクは国道41号を飛騨小坂まで走って、県道441号線鈴蘭スカイラインへ向かった。

        〇

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鈴蘭スカイラインはボクの想像どおり、素晴らしい秋の色に染まっていた。

走っていると、無数の枯れ葉がひらひらと落ちて次々とヘルメットのシールドにあたった。

あお号(R1150RT)は静かな森の中を、カサカサと落ち葉を踏んで進む。

バックミラーを見やると、あお号に踏まれた落ち葉が舞い上がっていた・・・・・・

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御岳山も乗鞍岳も、ウソのような秋の空に、穏やかにそびえる。

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開田高原へ降りて、旧木曽街道の地蔵峠を越えた。

峠のお地蔵さまのやさしい笑み。

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ひんやりとした空気が気持ち良くて、何度も深呼吸を繰り返した。

ちょうど誰もいなかったので、お地蔵さまの傍らでコーヒーを淹れる。

お地蔵さまとの会話が弾んだ秋の午後だったよ。

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