それはいつもの峠道。
暑い暑い日だったよ。
すでに相当登りつめ、峠まであとコーナーを三つと云うところ。
タイトなコーナーへアウトいっぱいから、いつもどおりの進入。
銀ジィ(R100RS)のオンザレールコーナリングにラインはひとつ。
コーナーの出口へと向かう視線の先、
いままさにボクがトレースしようとしているライン上に「すでにつぶされた蛇」が!
!!!!!!!!!!!
ーーーーーコトンッ・・・・・・
〇
踏んだ・・・
ごめんよ・・・でも、無理だって、あそこは。
それで走る気力喪失。
先週紹介した木陰の休憩場所でタソガレる。
木陰の涼しい風に吹かれながら
ぼんやりと、走り去るオートバイたちを眺める。
今日は自転車集団の方が多いや。
彼らこそ暑いのに好きだねー
遠くまで行こうと思って出掛けてきたのだけれど、
今日は気分が乗らないなー。
かーえろ、ということで、もと来た道を早々と戻ることに。
〇
国道をはずれ急な下りの峠を下りて
「千両町」と書いて「ぜまんじょう」と読む、小さな集落に寄る。
勾配が緩やかになって流れる小川が土砂を落として出来たわずかな平地の村。
千両町は静かな山村の集落だ。
北側の山裾には家々が建ち並び、道路が走り、
南側の山裾にはこの平地を作った小川がサラサラと流れる。
その間の僅かな平地に田んぼが開かれ、南側の山には植林がされている。
静かな山村の集落に真夏の太陽がさんさんと降りそそぎ
みずみずしく育つイネはそろそろ花を咲かせるころだ。
すでに赤トンボの群れが水田の上を飛び回っていた。
大暑を過ぎて、来週の週末はもう「立秋」だ。
猛烈に暑い今年の夏も、確実に終息へと向かっている。
こんな夏らしい夏は、久しぶりだったね。
うれしいじゃないか、暑い夏。
今年はずいぶん日焼けしたよ。