樹木希林主演、河瀬直美監督の映画『あん』を観る。
人生の最終章で、元ハンセン病患者のおばあさんが、絶望の中生きているどらやき屋さんの店主とあって、繰り広げられる人間ドラマです。ハンセン病をテーマにしているのですが、それぞれの「人」「人生」を垣間見れる「今」の人の交わりが描かれます。
ハンセン病患者の隔離政策は、それはそれは不条理で、見ていて腹が立ちます。これが日本でこれまでに行われたことだ、というのが信じられません。
そのような非道な隔離政策の犠牲者になったおばあさんが、犠牲者として自分を憐れむのではなく、どら焼き屋の店主や女子中学生のことを真剣に考えて、二人を励ます点に、本当に感動します。
どら焼きの「あん」を通じて、お互いを尊重し合う、どら焼き屋の主人とおばあさん。どんなに過酷な状態でも、相手を尊敬する、尊重する人間のすばらしさを感じました。
ストーリー、主役の樹木希林さんの演技もすごいですが、桜の映像、風や葉の音、ドラマを囲む風景が素晴らしいです。
いろいろ考えさせられる映画でした。
******
『殯(もがり)の森』などの河瀬直美が樹木希林を主演に迎え、元ハンセン病患者の老女が尊厳を失わず生きようとする姿を丁寧に紡ぐ人間ドラマ。樹木が演じるおいしい粒あんを作る謎多き女性と、どら焼き店の店主や店を訪れる女子中学生の人間模様が描かれる。原作は、詩人や作家、ミュージシャンとして活動するドリアン助川。映像作品で常に観客を魅了する樹木の円熟した演技に期待が高まる。(シネマトゥデイ)
人生の最終章で、元ハンセン病患者のおばあさんが、絶望の中生きているどらやき屋さんの店主とあって、繰り広げられる人間ドラマです。ハンセン病をテーマにしているのですが、それぞれの「人」「人生」を垣間見れる「今」の人の交わりが描かれます。
ハンセン病患者の隔離政策は、それはそれは不条理で、見ていて腹が立ちます。これが日本でこれまでに行われたことだ、というのが信じられません。
そのような非道な隔離政策の犠牲者になったおばあさんが、犠牲者として自分を憐れむのではなく、どら焼き屋の店主や女子中学生のことを真剣に考えて、二人を励ます点に、本当に感動します。
どら焼きの「あん」を通じて、お互いを尊重し合う、どら焼き屋の主人とおばあさん。どんなに過酷な状態でも、相手を尊敬する、尊重する人間のすばらしさを感じました。
ストーリー、主役の樹木希林さんの演技もすごいですが、桜の映像、風や葉の音、ドラマを囲む風景が素晴らしいです。
いろいろ考えさせられる映画でした。
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『殯(もがり)の森』などの河瀬直美が樹木希林を主演に迎え、元ハンセン病患者の老女が尊厳を失わず生きようとする姿を丁寧に紡ぐ人間ドラマ。樹木が演じるおいしい粒あんを作る謎多き女性と、どら焼き店の店主や店を訪れる女子中学生の人間模様が描かれる。原作は、詩人や作家、ミュージシャンとして活動するドリアン助川。映像作品で常に観客を魅了する樹木の円熟した演技に期待が高まる。(シネマトゥデイ)
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