おまけの時間

仕事に追われて過ぎゆく日々の“しおり”として。

あれから1年、これから試される

2012年03月11日 00時43分22秒 | 出来事
マスコミやネットで伝わってくる報告でも、

自分で見聞きする光景でも、被災地の現状は未だに厳しい。

被害の状況はそれぞれ、復興の進み具合もそれぞれ。

嬉しいことに復興に向けて順調に歩み始めている人たちがいて、

一方で仮設住宅では先の見えない不安だけを抱え、孤独に生きている人もいる。

何にせよ、国の支援の立ち上がりが、スピードが遅いことがあまりにも痛い。

そして、瓦礫の受け入れ拒否と、東電原発事故の放射能問題が足を引っ張っている。

放射能の問題は単純に“風評被害”とは言えないのかもしれない。

事故後の東京電力や政府の対応への不信、

さらに科学的にも放射能がどのレベルなら影響ないと言えるのかよくわからない、

そんな思いから疑念にとらわれてしまう人もいるのだろう。

でも、あまりにも無知な思い込みや思考の停止からくるイジメや差別、受け入れ拒否、

そういう部分には、怒りしかわいてこない。


震災の発生から1年。

3・11という日付のもつ意味は大きい。

亡くなった方を追悼し、苦境にあえぐ人たちに手を差し伸べ、記憶と教訓を後世に残す。

今日この日に、それを再認識することは非常に意味があると思う。


ただ、この2012年の3月11日は、

これまでの月命日や半年、大みそかと同じく、暦の節目でしかない。

それでも、こういう区切りで記憶にタグ付けがされてしまうだろう。

そしていつでも引き出してこれるような錯覚をもって過去の引き出しにしまわれる。

でも、まさか次に引き出されるのは2013年の3月11日?

いや、そんなことはさすがにない…と言い切れる。

でも、5年、10年経ったら?

そうなることが怖い。

この3・11以降こそ、忘れない努力と互助精神が試されはじめます。

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