開業医の妻のたわごと

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@人間万事塞翁が馬

カフェショップのジジイ in 大阪

2008年09月25日 16時46分45秒 | Weblog
先日、大阪で夫と

セルフサービスの某カフェショップへ寄った時、

12人掛けぐらいの大きなテーブル席しか空いてなかったので、

ふたりでそこへ座った。


数分後、隣りの席に大きな紙袋を持って、

杖をついているヨタリカケの小汚い80歳ぐらいのジイサマが座った。


ジイサマは紙袋から色んな物を取り出した。


買ったばかりの文庫本2冊、

(近くの大きな本屋さんの袋から取り出したから新品だろう)

大きな虫眼鏡、

オレンジ色の指サックふたつ。

次にお財布。


しばらくして、店の若いネーチャンが彼のところへコーヒーを運んできた。

(アレ?セルフではなかったか?この店)


すると、ジイサマは

黒い小銭入れサイズの財布のお金を机の上にばらまいた。

千円札3枚とあと小銭が数個机の上に広がった。


◆女子店員:300円になります。

●ジイサマ:(ニカニカしながら)どれとどれや?

◆女子店員:有り難うございます。では、この100円玉3個いただきます。

●ジイサマ:しゃーないな。とってけ~!

と言いながら、ジイサマはとっても嬉しそうだった。


女子店員が去った後、

そのジイサマは右手の人差し指と親指に、指サックをていねいにつけ、

買ってきた本を開いて、虫眼鏡を本にあて、真剣に静かに本を読み始めた。


指をなめなめ、本の頁をめくるのではなく、

指サックをちゃんと用意しているなんてカッコイイ!


ジイサマのその一連の行動になぜか私の心が和んだ。

ジジイのくせに本を買ってカフェで読むなんて、オ・シャ・レ。


お金の計算ができないふりをしながら、

若いネーチャンに、

ちょっとちょっかいを出している仕草が

何だかほほえましい。


独居老人が多い昨今、都会の街の真ん中で、

そんな風に人生を楽しんでいるジジイが居る。


そのジイサマの年齢に達するまでには、まだまだなのに、

最近は都会や人混みがキライになっている私。


都会ででも、

ひとりぼっちでも、

彼のようにいきいきと過ごせたらいいな。

(彼がひとり暮らしかどうかは定かではないが)


声をかけなかったが、その好々爺(こうこうや)から、

ちょっぴり生きる勇気をもらった。


声をかけて、

★珈琲で乾杯★したらヨカッタな・・・。(*^_^*)
コメント (2)
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