るんるんぴあの♪

ピアノレスナーERIKO。のつれづれ日記
大阪市都島区友渕町のピアノ教室です

信頼関係(長文)

2009-03-12 | レッスン
先週の話
保育園年中さんのNちゃん。
お母さんのお迎え時間の都合でレッスン時間が夜7時に変わった。
保育園ではお昼寝がなくなって、一番疲れて眠たくなる時間。
わんわん大泣きでやってきた。
それでも
「眠たいぐらいで休ませてはよろしくありませんので連れてまいりました。
でもレッスンにならなければそれでも構いませんので、連れて帰ります」
と、お母様も必死です。
有難うございます!
まずは連れてきてくださったことに感謝。
お母様のお役目、ご苦労様です!
ここからは私の仕事。
出来るだけNちゃんの魂とぶつかって向き合って何とかします!頑張るわ!

何を言っても耳に入らず、目をつむって泣いている
眠り泣きの状態。
お母様には「大丈夫ですから」と一旦離れていただいて
ワンワン泣いているのをひざに抱き、ピアノの前へ。
「今日は先生がお歌を歌うから聴いていてね~」
とピアノを弾き、耳元で優しく歌う。
泣いている子供をあやしている状態です。

おっ?でもちょっと泣き声が小さくなったぞ
ピアノランド1の本を絵本のように見せて
「今度は何歌おうかな~、Nちゃんも聞いていてね」
データを掛けて身体をトントンしながら、Nちゃんの知ってる曲を順番に。
「聴いていてね、先生歌うから」泣きながらも合間に聴いている様子。
「次はどれにしようかな?これにしようか?」
小さくこっくりとうなづく
反応が出てきたよ。もうだいじょうぶ。

4曲くらいリクエストに答えて歌っていくうちに、
だんだん目が覚めて音楽モードが動いてきました。

こういうときはがんがん歌うのではなくて
耳の傍で心に届け!と歌うのです。
Nちゃん、しっかりと受け止めてくれました。

「ねぇこの曲ってNちゃんピアノでも弾けるよね。
一度弾いてみる?」
ときくとまたこっくりとうなずく。
ひざからおろして椅子に独りで座りました。
そしてデータに合わせて、ちゃんと弾いてくれました!
Nちゃん復活

それからは先週の宿題をもう一度やって、
新しい課題も少し増やして、
最初の10分間ロスタイムはありましたが、
なんと予定通りのレッスンになりました

「とても頑張りましたよ!
レッスンに来れた事、きちんとできた事を褒めてあげてくださいね。」
とお母様にお返ししました。
お母様は大泣き状態で来たのに、正気に戻ってレッスンできた事に
ただただ驚いておられました。
そして、「少し位眠たくても頑張って連れてきます!」
とおっしゃいました。
そうですよ!一応は連れてきてくださいね。
行きたくない時は休んでもいいというのが癖になっても困りますし。。
その中でできる事があるかもしれないのです。

まぁ爆睡しているのを起こしてまでは結構ですから
そういう時はもう諦めて寝かしてくださいね

              

ここまでは先週の話。
そして昨日、またNちゃんのレッスンでした。
今日はご機嫌で快調に入ってきましたよ。
靴を脱ぐのももどかしく、部屋の中を覗き込んでいたのを先生は見逃さなかったよ!
歌を歌う声もいつもよりもしっかり出して、
まっすぐ目を見て、私のいう事を全開で受け止めようという態度がありありと。。。

先週の大泣きをあやして復活するレッスンは
お互いに貴重な時間でした。
Nちゃんと私、ひとつ絆が強まった気がします