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脳出血で無職になった親父のブログ

株式投資に腕時計が好きなオッサンのブログです。年齢を重ねスピリチュアルにも興味を持ったお蔭で人生感も変わりました。

いざ!オーディション

2015年05月28日 10時08分43秒 | わが半生
毎日放送に到着すると大勢のオーディション参加の人で賑わっていました。たいていは私たちより年齢も高く持っている楽器を見てもいいものばかり・・国産でも ヤマキとかスズキ・・私たちが持っているギターとは大違い。まずはヘッドを見て(お!ギブソンかぁ!)とか・・局内の廊下や階段で最終の練習で仕上げをしている人たちが殆どです。友人はヤマハのハードケースからギターを出すのですが・・ビニールケースでギターを持ち歩いている人は周囲を見ても誰もおらず・・私ぐらいなものでした。(は・・恥ずかしい!)ビニールケースだと見栄えだけでなく、時々、どこかに当たるたびに中のギターが気になるもんです。たとえ12000円のギターであっても新聞配達で稼いだお金で買ったものですからね。私たち3人も廊下の空きスペースで練習を行いました・・周囲の人たちの練習風景・・そして聞こえてくる歌とギターの音・・(う・・うまい!!)到底、中学生が太刀打ちできる相手ではありません。そんな私に気づいた友人が『お前、本気でラジオに出るつもりでオーデション来たンか?そんなん無理に決まってるやろ。あんな、参加することに意義があるねん。度胸もつくやろ?ほんで自分の実力も見えるやん。それに・・それにやで・・』友人は少しニヤッとしながらギターを抱えるように前かがみになって『ヤンタンステッカーとボールペンが貰えるねん。どこも売ってへん。ステッカーをギターケースに貼るッ!!これや!!』友人の言うことに妙に納得しながらも練習し、いよいよ私たちの出番となったのです。オーディション場所はラジオが公開放送される会場。(ここで毎週土曜日に放送される場所なんや・・)当時、夜10時から放送され桂 三枝さん(現・桂 文枝)が司会をしてる場所です。会場の前方に少し低い舞台があり、マイクが用意されていました。舞台に立ち前方には数名の審査員が座っています。もう緊張だけしかありません。ギター初心者で、やっとFのコードで音が出せるようになった私です・・私がジャカジャカとストローク。友人がアルペジオとアドリブ・・『はい!じゃあ始めて下さい!!』審査員から声がかかりました。もう無心にギターを弾いて下手な歌で【結婚しようよ】を演奏しました。声は上ずる、コードは何とか弾けたものの私が走ってしまいテンポも狂ったり・・もう無茶苦茶でおまΣ(゜Д゜)ほんの数分ですが、とっても長く感じて、やっと終わったあとホッとする間もなく私たちは審査員に呼ばれました。『君ら・・無謀な参加やな。度胸は認めたるワ。今度、来るとき・・もうチョット腕、磨いておいでや♪』笑顔で励まされつつも本当は、ようこんな腕と歌で来たな!出直して来いッ!!ってなもんでしょうね。会場を後にして参加の景品であるヤンタンステッカーとボールペンを貰い、まだ雨の降るなか千里丘駅へと向かったのでした。帰りの雨は、さらに冷たく、漸く春の季節がこようとする頃でしたが肌寒さは冬のように感じていました。40年以上も前の出来事ですが今では本当に良い想い出となっています。ヤンタンステッカーは、その後、購入したハードケースに貼ってクラスメイトに自慢してました。そんな私も、フォークギターから次はエレキギターに興味を持ったのですが、またまた事件が・・・