脳出血で無職になった親父のブログ

株式投資に腕時計が好きなオッサンのブログです。年齢を重ねスピリチュアルにも興味を持ったお蔭で人生感も変わりました。

新聞配達・・もう!やってらっれか!!

2015年05月12日 09時47分25秒 | わが半生
毎朝、早く起きては新聞配達・・母も協力して4時に起こしてくれてました。そんな、ある日・・風の強い日のこと。私は、いつものように自転車の荷台と前かごに新聞を載せ店を出ようとすると店の責任者が『今日は台風が来てるそうやし、レインコートを着ていきや。』確かに風も強く雲行きが怪しい日でした。責任者の言うことも最もと思いレインコートを着たのです。レインコートは雨には大変、良いアイテムですが通気性が全くないうえフードをかぶると視界も悪くなるのです。配達していると団地の階段を数えきれないほどの上り下りもするため冬でも蒸してきて暑くなり不快指数ばかりが上がっていきます。でも雨に濡れるのも嫌なので曇天でしたがレインコートを着て薄暗い朝の道路を団地に向かって走っていると・・パラパラと降ってきました。(わ!ホンマに降ってきた!!)あわててフードをかぶり新聞にビニールをかけると雨は段々と強くなってっきました。(急いで配らないと!)正直、風の強さと雨とで焦りも出始め早く配り終えたい気持ちが異常に高ぶってきたのです。その頃は手繰りも持っておらず配布先は、しっかり記憶していたので大丈夫でしたが・・・とにかく風が強い!!団地は山を切り開き建てられてるので各棟に移動する都度、小さな坂を自転車で登らなければなりません。(ええなぁ単車は・・)他の新聞配達の人を時々、みかけお互いに近くなったときに『おはようございます。』と挨拶を交わすのですがバイクの免許を持ってる人が殆どで、そのエンジン音が羨ましくもありました。ホンダのカブ・・頑丈なバイクですよ~。坂を上るにも自転車ではなかなか、シンドイのですが、おまけに向かい風のキツサに、ほとほと体力も奪われていました。団地に棟の前に自転車を停め階段を上がっていくと・・下の方で""ガチャン""なんの音や?まさか・・・団地の上から地面を見下ろすと自転車が風で倒され載せていた新聞が風とともに舞い上がっていたのです・・もちろん、折り込みチラシも。急いで階段を走り降りていくと・・一旦、舞い上がった新聞が地面に落ち雨でぬれている路面に落ちてしまって、どうすることも出来ません。(もう・・アカン!!!やってられへん!!なんで中学1年の俺が、こんな事をせなアカンねやろ!!アホくさ!!)もう、どうなってもいい・・中学1年の私は、なんと!!無責任にも新聞も拾わず・・残っている新聞も、その団地の1階部分に置いて仕事放棄してしまいました。いつも配り終えたら店には戻らず自宅に直帰していたので、その日も何くわぬ顔で自宅に帰り学校へと行ったのです。両親にも、この事は話さず・・そして翌日の朝、サンケイ新聞の店へ・・『おはようございます!!』なんの悪びれたこともなく、いつものように出勤すると『もう来んでええ!!昨日までの給料は払ってやる。もう帰れ!』1通の封筒を渡され店の責任者は私の肩を抑えの外に出したのです・・もちろん私も、そうされる事をしていたので黙っていました。今、思うと本当に申し訳ないことをしたと、なぜ・・放置して帰ったのか・・正直に状況を伝えて店に戻り謝ることをしなかったのか・・店の責任者も怒りは半端ではなかったはず・・たぶん多くのお客様から苦情も言われ家に謝りに行ったことでしょう。その怒りを私には一切、ぶつけず・・給料までくれた・・今でも、その責任者の顔は忘れません。無責任な私を。このことは暫く忘れていました。ほんの最近まで。もし私が反対の立場だったら・・怒りをぶつけ給料も支払いしなかったであろうと思います。もう42年も前の出来事ですが、私の無責任な行動でサンケイ新聞の責任者はもちろん、新聞を待っているお客様に対し多大なご迷惑をかけたことは本当に申し訳なく、謝罪1つしなかった自分自身の愚かさを後悔しています。そんな私は・・懲りずに自転車欲しさもあって次は朝日新聞の新聞少年となったのでした。
コメント
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