サンケイ新聞のお店には同級生もいて心強かったのですが・・とにかく朝の早起きが辛かったですね。早朝4時 母に起こされジャージに着替え・・夏場~秋は、まだいいのですが、冬・・特に雨の日が最悪です。私の住んでいた団地hさ山の上、新聞店は坂を下った一番下・・自転車で坂道を降りるときの風の冷たさといえば本当に堪えました。毎日100数十件の配達を団地を中心に配布するのです。最初は【手ぐり】と言う配達先の帳面を持って1件1件団地の棟と号室、表札の氏名を確認して配るのです・・また家によってはサンケイスポーツやら英字新聞と合わせて配布するところもありますので間違えると大変。時々、配布もれ・・して翌朝、新聞店の責任者から『●棟のAさん・・新聞、入ってないって電話あったで!今日は必ず入れてや!!』ということも恥ずかしながらシバシバ・・5階建ての団地がたくさん建ち並ぶところを担当してましたが勿論、エレベーターなどありません。夕刊は1階の集合ポストで良いのですが朝刊は各部屋の扉の郵便受けに投函しなければなりません。慣れない最初のうちは、とにかく体力と気力の勝負です。雨天はレインコートを着て配布します。新聞は今のように1枚ずつビニールでは包装されておらず、自転車の後ろと前に新聞を載せて、その上からビニールで保護しますが、結構・・新聞も濡れてしまって(こんなんでも・・ええにゃろうか?)と思ってしまうことも・・私は金曜から日曜日が一番、いやでした。なぜなら折り込みチラシが半端なく、それがかさばって自転車に乗せると、それはそれは大変。月曜日なら後ろの荷台にそうですね40センチ~50センチくらいの高さで済むのですが日曜ともなると倍くらいになって重く、団地の坂を上がっていくんです。それで雨の日・・なんかは疲れだけでなく辛くなってくるんですね。わずか13歳の私です。心、折れます。(自転車のためや!!)なぜ頑張れたか?夏の終わりから始めたのですが初めての給料が今でも覚えていますが【13800円】でした。13歳の私には大金です。両親に報告すると『お前が働いたお金や。好きにしたらええ。』私は自転車のため4万円の貯金目標を持っていたので早速、近所にあった当時【大阪銀行】へ通帳を作りにいって貯金をしました。この初めての通帳を一人で作りに行った時・・私は三文判でなくなぜか訂正印を持参し銀行の窓口へ行ったのを覚えています。その時の窓口のお姉さんから笑顔で『この印鑑じゃ作れないのよ・・お母さんに聞いて、もう一度、来てくれる?』と言われて出直したことがあります・・恥ずかしかったなぁ。話はそれましたが・・実は・・秋の終わり頃、私は、とんでもないことをしてしまい・・サンケイ新聞をクビになったのです・・