脳出血で無職になった親父のブログ

株式投資に腕時計が好きなオッサンのブログです。年齢を重ねスピリチュアルにも興味を持ったお蔭で人生感も変わりました。

心の叫び『わかってほしい心』過去の出来事と妻の苦悩 閉鎖病棟

2014年09月24日 09時29分43秒 | 拒食症との戦い
警察署に来たとき既に夜の10時を回っていました。婦警が執拗に『病院へ行った方が・・』扉の向こうでは変わらず長女の叫び声が耳に突き刺さるように飛び込んできます。『お嬢さんの精神状態は申し訳ありませんが普通とは言えません。警察としても・・』そう民事不介入・・個々の病気にはつきあっていられないのでしょう。表情は明らかに早く連れて署から出てほしいと露骨にあらわれており妻も私も・・病院への決断は正直、鈍っていました。『お母さん・・お嬢さんは川に飛び込もうとしたのですよ・・』妻は黙ったまま俯いていたが、目線を私に向け何かを促そうとしていました。(病院・・か・・)そう解釈し『病院へ行きます。』それだけ言うのが、やっとでした。婦警の顔を見ると、ホッとした表情で『病院へは署から連絡しますね。場所は署の車で誘導しますから・・』心なしか声にも”ホッ”した感があり(なんとも・・わかりやすい・・厄介払い?)そう思ってしまいました。長女は警察官と共に警察署のミニバンに乗り私達3人は誘導され病院へ・・ふと時計を見ると11時を回っていました。(もう、こんな時間かぁ)署を出て幹線道路に入るものの時間も遅いせいか道を走る車は少ない。やがて幹線道路から山の方角へと進路を取り更に暗い道路を照らしながらついて行くと、ポツンと1軒のコンビニが見えた。辺りが暗いせいか異常に明るく、その存在を感じ取らせた。コンビニの路地で信号が赤に変わり警察のミニバンは停止。ウインカーが右方向に点滅した。(こんなとこ右に入る道あったんや。)路地を入ると車1台がやっとの道・・街灯も少なく周辺は暗い・・側面に木々が立ち道路は雑草が目立っていた。そんな道を数百メートル走ると前方に白い建物が見えた。『あれ?病院?』助手席に座っていた妻が『病院って感じに見えないけど?』後部座席で携帯を触っていた次女も『学校みたい・・』そう・・とても病院というイメージはないのです。警察署のミニバンが駐車場に停車・・私達は少し離れた場所に停車しました。フロントガラスに見えたのは腕をかかえられたジャージ姿の長女・・顔は項垂れ下を向いてました。もう叫び疲れたのか車内で婦警に何か言われたのか大人しく病院の門へと向かっています。私達も車から降り病院の建物の前に行き、改めて建物を見上げると、そこは普通の病院でなく精神病院でした。何となく冷たい空気が漂い次女の言う通り学校のような印象です。ガラス扉を開けると右側に受付がありました。既に警察から連絡を受けていたせいか中年の女性事務員が受付の小窓を開けて『うかがっていますので・・どうぞ、こちらへ。』廊下入口で長女と婦警のほか2名の警察官が待機してましたが『後は病院の指示に従ってください。私達は、これで失礼します。』・・『このたびは大変、ご迷惑をおかけし申し訳ございませんでした。』妻と二人で警察の方へお詫びを言い事務員の言われる場所へ行こうとするのですが長女は廊下のソファで座ったまま立ち上がろうとしません。『行こうか?』私は長女に声をかけましたが『嫌や!ここ閉鎖病棟ちゃうん?ウチを押し込めるつもりなんか?それでも親か?』すると事務員は慣れてるせいか『ここで座っててええよ。お父さんとお母さんは、あちらの・・診察室って書いてる部屋へ行ってくれますか?先生も来ますし、お嬢さんは私が見ています。』事務員の好意に甘え私達夫婦と次女が診察室に入りました。その部屋は、これまでの病院の診察室とは全く印象の異なる雰囲気で古い建物のせいも、あるのでしょうが木を基調とした内装で医師の机、その周辺にはパソコンもなく昭和のレトロ感覚で椅子も木の椅子で座部はビロードを思わせる何とも時代がタイムスリップした感覚でした。『古ッ~』次女が思わず声に出しましたが本当に古く昭和の匂いがプンプンです。数分後、白衣を着た30代の男性医師が来ました。『お待たせいたしました。』なぜか緊張したのを今でも覚えています。
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