関智一(せきともかず)氏は特撮ファン注目の声優さんである。Gガン
ダム(1994年)の主役・ドモンのような少し乱暴そうだが根は優しい青
年役がイメージされるが、スネ夫やプリキュアの妖精など可愛いキャラ
も演じ、更にはショッカー首領の声も納谷氏のそっくりの太い作り声で
引き継いでしまう凄い芸域である。なんと納谷氏本人と勘違いして「納
谷さん亡くなった筈では?」という人もいた。最近のウルトラでの光の
国を舞台にした新作ストーリーでは、ウルトラ兄弟の声を人間体の男優
に頼むのをやめたようで、関氏はウルトラマンA(エース)の声を納谷
氏風の声で引き継いでいる。1972年の放映時のエース本人の声は納谷氏
が演じていたのを意識したのだろう。関氏はナイーブな少年・青年役も
演じており、筆者の知り合いには声優さんに詳しくない人(女性)もい
て「アニメのキカイダー(2000年)の声優さんは演技が下手」という関
氏のジローの世渡り下手な役作りを誤解した人もいた(関氏はライダー
の映画でもゲストのキカイダーの声を担当)。なんと特撮では、石ノ森
氏の遺作のボイスラッガー(1999年)以外にも、自らオリジナルヒーロ
ーの「コスモX」のパイロット版を作りテレビ化を目指し奔走する。そ
のパイロット版はアニメ雑誌の付録CD-ROM(90年代はまだ付録DV-
Dはない)に収録されており筆者の宝物だ。「日曜日の朝ではなく夕方6
時以後希望」という無茶な希望は通らなかったものの、その熱意はオリジ
ナルビデオとして2001年に結実。ナイスバディ?の女優の売り込みや大衆
に支持されるためコメディ仕立ての内容にされ、リバイスの先取りで銭湯
のせがれに設定変更させられたが努力はいつか報われる事(もあるかも)
を教わった。ウルトラマンとの最初の関わりは意外に遅くメビウスとウル
トラ兄弟の共演映画(2006年)でのガヤと呼ばれる一般民衆役のエキスト
ラの声?とな。それ以前に平成のセブンで敵宇宙人を声だけでなく人間体
を含めて2002年に出演しているが、平成のセブンはウルトラ兄弟の設定は
なかった事にしているので、ウルトラマンとは別作品なのだ。今回、関氏
は科特隊を意識して青いブレザーにバッジを付けるなどヤル気満々。考察
間違いに備え設定をよく知るエキスパートが御意見番として裏方に控えて
いたようだ。質問メールも受け付けていたので「ウルトラマンはトイレに
行きますか?」とか「タイの会社とのトラブルはどうなりました?」と生
配信で聞かれても困る事を削除する役目も御意見番の仕事だったようだが
「ウルトラマンが2万歳で若者なら光の国の人達の平均寿命はいくつ?」
という答えられない疑問を呈したのは関氏本人であった(汗)。セブンの
息子のゼロも1万歳越えらしいが、セブンが最初に地球に来た頃は明らか
に独身で、アンヌに抱きつかれても「すまない光の国に妻子がいるんだ」
とは言ってないのでゼロは数十歳でないと説明がつかない。突っ込みが半
端なく楽しく面白かったがここまで突っ込んでいいのという蛮行…いや番
組であった。
~PS~
困ったさんの話は不愉快な記事なので本日2本立て!
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