縁側でちょっと一杯 in 別府

東京から別府に移住してきました。
のんびり温泉に浸かり、美味しい魚で一杯。
夢に見た生活を楽しんでいます。

廣瀬さんのお店

2006-05-10 23:57:00 | おいしいもの食べ隊
 今日は食べ物ではなく飲み物の話。飲み物といえば僕の場合、やっぱりお酒、バーの話である。銀座8丁目、中央通りから三菱UFJの横を築地方向に進み、1本目の道を右に入ったところにある『 FAL 』というお店の話だ。

 この店は凄い。

 何が凄いのかというと、まずその1、お酒の種類と量。後ろの棚に所狭しと並べられた瓶はスコッチ、アイリッシュ、バーボン、マールティニークのラム(以上、よく飲むものを書いて見ました)から、ブランデー、リキュールの類まで、その本数が凄い。掘り出し物があるとすぐ買ってしまうと言い、珍しいお酒も多い。また瓶が沢山あるのに、どの瓶もきれいで埃一つない(ように見える。店は暗いので真偽は定かではないが)のも凄い。
 その2、バーテンダー、廣瀬さんのお酒に関する知識。プロだから当然といえば当然だが、それは半端ではない。海外旅行で珍しいお酒があったと話をすると、大抵ご存知で、さらにその地方の珍しいお酒の話を教えてくれる。
 その3、廣瀬さんの記憶力。僕がFALに通うようになって7年になるが、行った回数はそう多くない。ひどいときは3ヶ月振りとか、半年振りとかもざらだ。にもかかわらず、彼は僕の顔と名前をきちんと覚えていて、おまけに、こちらが忘れている、前回飲んだものや話したことまで覚えていることがある。
 その4、廣瀬さんの距離の取り方。FALには妻と行くのが多いが、僕一人でも行く。そのときの間合いというか、話掛けてくるタイミングが絶妙だ。一人で物思いにふけ静かに飲みたいときもあれば、何か話掛けて欲しいときもある。彼にはそうした気持ちが手に取るようにわかるのだろうか。

 つまり、一言でいえば、本物のバーである。内装に凝った見せ掛けだけのバーや、おざなりにお酒を揃えたバーも多いが、それは飲み屋であって、本来のバーではない。

 そして最後に、その5、FALの値段。これが極めてリーズナブルというか、これでいいの? というくらい安い。とても銀座とは思えない。
 本当はFALが満員になって入れなくなると困るので人にあまり教えたくないのだが、それ以上に、この値段ゆえ、FALが潰れてしまうことの方が心配だ。皆さん、僕がFALに行こうとしているとき以外、こぞってFALに飲みに行ってください。ただ僕が行くときは何か印を、そう、窓から“黄色いハンカチ”でも出しておくので、そのときだけはご容赦を。

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