ラパロスコピストの夢

大阪梅田で子宮内膜症と闘うラパロスコピストのblog
子宮内膜症、子宮筋腫に対する腹腔鏡下手術はどこまで進歩できるか?

はじめにお読みください

健保連大阪中央病院に勤務するラパロスコピスト(腹腔鏡術者)のブログです。婦人科腹腔鏡下手術、子宮内膜症、慢性骨盤痛等の治療を専門としています。

このブログでは腹腔鏡下手術、子宮内膜症、子宮筋腫に関する基本的な事柄については解説していません。まず、下記のウェブサイトをご覧になることをお勧めします。
日本子宮内膜症協会
子宮筋腫・内膜症体験者の会 たんぽぽ

手術を希望される方はこちらをご覧ください。

医療相談、ご質問にはお答えしませんのでご了承ください。

おすすめの本はこちら?ブックス・ラパロスコピスト

O社の腹腔鏡システム

2006-01-31 | 腹腔鏡
私の病院ではO社の腹腔鏡システムを使っている。
本当はK社のが欲しかったのだが、入札でO社のが落札されてしまったのだ。
たとえ公立病院だとしても、術者の目となるシステムが入札で決まってしまうというのは皮肉だ。

残念ながらO社のシステムは好きにはなれない。
胸部、消化器外科ではフレキシブルのスコープは人気があるようだが・・・
婦人科手術には向いていないと思う。

まず、ハレーションが極端に出てしまう。
とくに子宮筋腫核出などでは画面がギラギラして細かなところが全然わからない。
次に、被写界深度が浅くフォーカスが合いにくい。
ピンぼけの画面で手術を続けるのは疲れる。
はっきりいって明るいだけの画面でごまかしているのではないか?

K社のほうがその点では優秀だと思う。画面も精細で立体感を感じる。
外科医の中には画面が暗いという人もいるらしいが、
たぶんO社のギラギラの画面に慣らされているのだろう。
婦人科手術をするのならK社をお勧めします。

O社の方、もし反論がありましたらお越しください。
どれだけお宅のシステムがダメか教えてさし上げます。
何なら婦人科用に新しいシステムを開発してみますか?
それなら協力を惜しみませんよ。
コメント
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