Andrea Marcelliは、イタリア人で元々クラシックの畑でクラリネットを専攻しながらJazzの作曲法を学び、Peter Erskine(d)等に師事していた変わり者です。
ヨーロッパでしばらく活動後、'89年にアメリカに渡り、'90年1月‘Silent Will’にてソロデヴュー・・この作品にはWayne Shorter(sax)やAllan Holdsworth(g)らが参加したことで話題を呼びました。
・・これ聞いてみたいんですが、いまだに手に入りません。(涙)
そして、今日の1枚‘Oneness’は'92年4月にリリースされた彼のソロ第2弾です。
リリース当時とジャケットが変ってるようですが、中身は同じみたいですね。
参加ミュージシャンは、Mike Mainieri(vib)、Ralph Towner(g)、Allan Holdsworth(g)、Chuck Loeb(g)、Gary Thomas(sax,fl)、Bendik(sax)、Mitchel Forman(pf)、ケイ赤城(pf,synth)、Marc Johnson(b)、Jimmy Johnson(b)、Gary Willis(b)といったメンツです。
・・渋いラインナップですね。(笑)あとパーカッションでSidinho Moreira、Laudir De Oliveira、Frank Colonなんて名前もあります。
この中で、‘Bendik’って方には全くなじみが無いのですが、ノルウエー人のBendik Hofsethじゃないかなと思います・・テナー&ソプラノサックスの使い手で結構いい感じですね。
ピアノでは晩年のマイルスバンドに招かれたケイ赤城、そして、アコースティックベースではMarc Johnson・・最晩年のBill Evans(pf)を奮い立たせた名手らの参加が泣かせます。
今回Allan Holdsworth先生は2曲に参加してますが、その他シンセのプログラムも手伝っており、意外に重要な存在であったようです。
Andreaとはどういう関係なのか分かりませんが、Jimmy JohnsonやGary Willis繋がりといったとこでしょうかね。
#1.Again:
さわやかな二日酔いの朝?みたいな・・ちょっとボーっとした感じ?(笑)。
ウエザーみたいな雰囲気も感じられる、良く練られたカッコいい曲です・・Bendikのイケイケサックスがなかなか・・。
圧巻はMike Mainieriのバイブソロかな・・空気が一変するのが面白いです。
その他、Chuck Loeb(g)、ケイ赤城(pf)、Gary Willis(b)というラインナップ。
#2.Oneness:
アマゾンの夜明けみたいな・・メセニーみたいでいい感じ。
前半はRalph Townerの12弦アコギソロ、後半はリズムを変えてMitch Formanのピアノソロ・・バイヨンって感じでしょうか。
なるほど、ベースはMarc Johnsonですか・・独特のグルーブを感じます。
#3.Just Now:
マイルス?みたいなソプラノサックスのロングトーンによる出だしが印象的・・Bendikです。
パーカッションが厚くフリーな雰囲気で、かなりマイルス・・晩年の感じ・・を意識してるようです。
Jimmy Johnson(e-b)がまたすごいことをさらっとやってます・・バッキングの名手ですね。
他は、Mike Mainieri(vib)、Chuck Loeb(g)、Mitch Forman(pf)らとパーカッションです。
#4.The Dance Of The Soul:
Andrea自身のクラリネット&ドラムによるフリーインプロ・・パーカッション3名も加わってます。
元々クラシックのクラリネットを専攻していただけあって、フリーでありながら現代音楽風のエッセンスが感じられます。
後半、アフロビートに移行しつつ風のようにメロディーが流れて行きます。
#5.Song For You:
メセニーとチックコリアの共演ってイメージ?(笑)
Chuck Loeb(g)&Jimmy Johnson(b)とのトリオですが、Andreaはドラム以外、クラリネット&シンセ、パーカッションまで何役もこなし、分厚い音を構築してます。
妙にさわやかないい曲だと思います。
#6.Moon:
Allan Holdsworth先生の哀愁漂うギターソロから始まるしっとりとしたバラード。
Marc Johnson(b)、ケイ赤城(pf)らとにカルテットで、先生はバリトンギターでかなりゆったりと弾いてます。
・・短いながら、とても美しい曲です。
#7.Alone:
全部Andreaが一人でやってます・・パーカッシブなシークエンサーとストリングスに乗りながら、クラリネットで・・。
#8.Clouds:
ゆったりしたリズムの曲・・2部構成です。
1st PartはMitch forman(pf)とのクラリネットによるデュエット。
2nd PartはRalph Towner(g)&Jimmy Johnson(b)が加わり、12弦のアコギ主体・・クラリネットの音がタイトルどおり流れる雲のようです。
#9.The Dance Of The Soul#3:
Marc Johnson(aco-b)&Bendik(t-sax)らとのトリオで、幾分がっちりと創った印象があるけど・・#2は没ですか?
・・Marcのソロが秀逸です。
#10.I'm Here:
ケイ赤城(pf,synth)が加わってるからという訳ではないと思いますが、Gary Thomas(t-sax)Bendik(s-sax)らのブローがマイルスっぽく感じます。
時にはショーターに変わってウエザーみたいな展開になったり・・ケイ赤城って上手いですね・・日本人離れしてます。
#11.You Have To Wait:
最後は再びAllan Holdsworth先生(g)が加わりGary Willis(b)とのトリオで締めくくり。
Andreaのクラリネットソロと先生のギターソロでは全然空気が変わっちゃいます・・曲としては少々まとまりがないかも・・Zonesじゃないんですからね。
全体的に、フュージョンとかロック・インストゥルメンタルなどというより、モダンジャズに限りなく近い部類じゃないかなと思います。
音楽的素養がしっかりしたドラマーはB級などといって決して侮れる存在ではありませんね。
・・ミュージシャンとして今後も注目したい一人です。
ヨーロッパでしばらく活動後、'89年にアメリカに渡り、'90年1月‘Silent Will’にてソロデヴュー・・この作品にはWayne Shorter(sax)やAllan Holdsworth(g)らが参加したことで話題を呼びました。
・・これ聞いてみたいんですが、いまだに手に入りません。(涙)
そして、今日の1枚‘Oneness’は'92年4月にリリースされた彼のソロ第2弾です。
リリース当時とジャケットが変ってるようですが、中身は同じみたいですね。
参加ミュージシャンは、Mike Mainieri(vib)、Ralph Towner(g)、Allan Holdsworth(g)、Chuck Loeb(g)、Gary Thomas(sax,fl)、Bendik(sax)、Mitchel Forman(pf)、ケイ赤城(pf,synth)、Marc Johnson(b)、Jimmy Johnson(b)、Gary Willis(b)といったメンツです。
・・渋いラインナップですね。(笑)あとパーカッションでSidinho Moreira、Laudir De Oliveira、Frank Colonなんて名前もあります。
この中で、‘Bendik’って方には全くなじみが無いのですが、ノルウエー人のBendik Hofsethじゃないかなと思います・・テナー&ソプラノサックスの使い手で結構いい感じですね。
ピアノでは晩年のマイルスバンドに招かれたケイ赤城、そして、アコースティックベースではMarc Johnson・・最晩年のBill Evans(pf)を奮い立たせた名手らの参加が泣かせます。
今回Allan Holdsworth先生は2曲に参加してますが、その他シンセのプログラムも手伝っており、意外に重要な存在であったようです。
Andreaとはどういう関係なのか分かりませんが、Jimmy JohnsonやGary Willis繋がりといったとこでしょうかね。
#1.Again:
さわやかな二日酔いの朝?みたいな・・ちょっとボーっとした感じ?(笑)。
ウエザーみたいな雰囲気も感じられる、良く練られたカッコいい曲です・・Bendikのイケイケサックスがなかなか・・。
圧巻はMike Mainieriのバイブソロかな・・空気が一変するのが面白いです。
その他、Chuck Loeb(g)、ケイ赤城(pf)、Gary Willis(b)というラインナップ。
#2.Oneness:
アマゾンの夜明けみたいな・・メセニーみたいでいい感じ。
前半はRalph Townerの12弦アコギソロ、後半はリズムを変えてMitch Formanのピアノソロ・・バイヨンって感じでしょうか。
なるほど、ベースはMarc Johnsonですか・・独特のグルーブを感じます。
#3.Just Now:
マイルス?みたいなソプラノサックスのロングトーンによる出だしが印象的・・Bendikです。
パーカッションが厚くフリーな雰囲気で、かなりマイルス・・晩年の感じ・・を意識してるようです。
Jimmy Johnson(e-b)がまたすごいことをさらっとやってます・・バッキングの名手ですね。
他は、Mike Mainieri(vib)、Chuck Loeb(g)、Mitch Forman(pf)らとパーカッションです。
#4.The Dance Of The Soul:
Andrea自身のクラリネット&ドラムによるフリーインプロ・・パーカッション3名も加わってます。
元々クラシックのクラリネットを専攻していただけあって、フリーでありながら現代音楽風のエッセンスが感じられます。
後半、アフロビートに移行しつつ風のようにメロディーが流れて行きます。
#5.Song For You:
メセニーとチックコリアの共演ってイメージ?(笑)
Chuck Loeb(g)&Jimmy Johnson(b)とのトリオですが、Andreaはドラム以外、クラリネット&シンセ、パーカッションまで何役もこなし、分厚い音を構築してます。
妙にさわやかないい曲だと思います。
#6.Moon:
Allan Holdsworth先生の哀愁漂うギターソロから始まるしっとりとしたバラード。
Marc Johnson(b)、ケイ赤城(pf)らとにカルテットで、先生はバリトンギターでかなりゆったりと弾いてます。
・・短いながら、とても美しい曲です。
#7.Alone:
全部Andreaが一人でやってます・・パーカッシブなシークエンサーとストリングスに乗りながら、クラリネットで・・。
#8.Clouds:
ゆったりしたリズムの曲・・2部構成です。
1st PartはMitch forman(pf)とのクラリネットによるデュエット。
2nd PartはRalph Towner(g)&Jimmy Johnson(b)が加わり、12弦のアコギ主体・・クラリネットの音がタイトルどおり流れる雲のようです。
#9.The Dance Of The Soul#3:
Marc Johnson(aco-b)&Bendik(t-sax)らとのトリオで、幾分がっちりと創った印象があるけど・・#2は没ですか?
・・Marcのソロが秀逸です。
#10.I'm Here:
ケイ赤城(pf,synth)が加わってるからという訳ではないと思いますが、Gary Thomas(t-sax)Bendik(s-sax)らのブローがマイルスっぽく感じます。
時にはショーターに変わってウエザーみたいな展開になったり・・ケイ赤城って上手いですね・・日本人離れしてます。
#11.You Have To Wait:
最後は再びAllan Holdsworth先生(g)が加わりGary Willis(b)とのトリオで締めくくり。
Andreaのクラリネットソロと先生のギターソロでは全然空気が変わっちゃいます・・曲としては少々まとまりがないかも・・Zonesじゃないんですからね。
全体的に、フュージョンとかロック・インストゥルメンタルなどというより、モダンジャズに限りなく近い部類じゃないかなと思います。
音楽的素養がしっかりしたドラマーはB級などといって決して侮れる存在ではありませんね。
・・ミュージシャンとして今後も注目したい一人です。
ボブ・バーグとマイク・スターン、ウェイン・ショーターなんかも参加してますから・・。
あとBendikはマイニエリのステップス・アヘッドに参加していたSAX奏者です。ブレッカーの後釜として招き入れたのです。
Silent Willも良い作品ですネ。
私としては、なかなか甲乙つけがたいです。(笑)
3rdも聴いてみたいのですが、なかなか順番が回ってきません。
Bendikの件、なるほどSteps Ahead関係でしたか。
貴重な情報ありがとうございます。