この盤は、聞く前にはちょっと甘くみてました。
先日の‘Truth In Shredding’でのSteve Tavaglione(タバロニと読むそうです)のパットしないソロがあまりにもガッカリだったせいでしょうか。
あの盤は10年程前に入手し、当時1回聞いただけで‘全然ダメじゃん!’と思って以後聞く気がしませんでした。
今回、さほど期待せずに入手したのがよかったのかな・・今なら海外通販で新品が買えます・・興味ある方はAmazon.com(USA)へゴーです。
今回ポイントは2つあって、まずTavが使ってる‘EWI’という楽器について。
昔‘リリコン’と覚え、単なるE.Saxかなと思ってた楽器のことですが、‘ウインドシンセ’というジャンルで結構種類もあり、その‘リリコン’も商品名の一つだったことが分かりました。
EWIは日本の旧オーディオメーカーAKAIが出してる商品で現在EWI-40000sのみが出回ってるようです。
笛型のシンセ・・実はSynthaxeと同じような発想の楽器だったんですね。
そして、アレンジの秀逸さです。
キーボードで全面参加してるDavid Garfieldという方は良く知りませんが、まさに百戦錬磨のコマシとちゃうか?って思うくらいエッチなツボを心得たアレンジができる人です。
これリリース当時聞いてたら、絶対使ってましたね・・っていってもコマす度胸もなかったかもね。(涙)
そして、この盤のメンツはすごいです。
基本的にTav(EWI,sax)とVinnie Colaiuta(d)、David Garfield(keys)が全曲でコアとなり、曲によりゲストがシャッフルで参加してます。
ギターではMichael Landau、Michael O'Neil、Kevin ChokanそしてAllan Holdsworth先生・・1曲のみですが。
ベースではJohn PenaとJimmy Johnson、パーカッションでLenny CastroとMichael Fisher、その他ホーン関係でWalt Fowler、ピアノでJohn Beasleyといったところです。
#1.Kenya Dig It:
いきなりアフロです。でもすごく洗練されたアレンジで、アフリカのリゾートみたいなイメージかな。
メロディのサビがちょっとチャイニーズなのがポイントでしょうか。
#2.Catalina:
良く聞けばスカなんですがボッサのようでもあり・・何ていうリズムかな・・Pat Methenyな感じでもあるし・・。
でもカリビアンやツートンな雰囲気は全く、あくまでL.A.な・・オシャレな雰囲気なのがすごい・・思わず口説けそうな雰囲気です。
Metheny風のハーモニカみたいな音はTavのEWIのようですね・・聞いてると、だんだんAntonio Carlos Jobimが聴きたくなってきます。
#3.Sue-she:
ブルースですけど、すごくノーブルです。アレンジが冴えてます・・Michael O'Neilの手馴れた感じのギターソロが秀逸です。
#4.Black Cadillac:
Michael Landauが大暴れ・・ちょっとダークだけどキラキラオシャレなエッセンスが満載・・キーボードのスペーシーなアレンジが効いてます。
個人的には一押しなんですが、この盤の趣旨にはちょっと合ってないかもね・・Landauがかっこよすぎます。
Tavはディストーション気味の変なエフェクトかけてEWIでバトってるんですが、正直ここまで上手いとは思ってなかったです。
EWIってなんでも出来そう・・便利な楽器かも。
#5.The Burning:
珍しくVinnieの曲です・・ポリリズムです。
9/4のアフロか?と思えば途中幾度も訳分からんリズムの嵐が挿入されるという、いかにもリズムフェチの作品ですね・・カッコいいけど狙いすぎ!
#6.Uncle Oil:
ベースのJohn Penaの曲で、ベースキーボードやドラムの打ち込みとこの曲のみプロデュースも手がけてます。
ファンキーなノリのペチペチベースはありがちかもしれませんが、Vinnieの生ドラムと共に打ち込みの音とシンクロして、うねるような気持ちいいグルーブを生み出してます。
この辺がアレンジの妙というやつでしょうか。
#7.Rapture:
The Seventh Songじゃないけど、しっとりとしたAlto Saxによるバラード・・口説くにはもってこいのムードですね。
この曲はギターレスなのでJimmy JohnsonのMelody Bass(ってクレジットされてるし)の裏メロが効いてますね。
#8.Blue Tav:
4ビートでちょっとひねったブルース。
Jimmy Johnsonのアップライトみたいなベースラインに乗って、サンプリングされたスキャットでのソロがおもしろい・・これはEWIで演ったのかな。
Michael O'Neilのギターソロも渋くて上手いですね。
#9.Tsunami:
待ってました・・Holdsworth先生登場!
結構アップテンポなシャッフルに乗って、いきなり先生がハードにギターソロをぶちかましてくれます。
Jimmy Johnson(b)、Vinnie Colaiuta(d)、Michael Landau(rhy.g)ってなバックのメンツですから、これだけでも一聴の価値があると思います。
先生は2バース目からSynthaxeに持ち替え、何でかな?と思えばTavのEWIとバトルですわ・・Tavもなかなかやるじゃん!かっこいいです。
#10.The Burning(reprise):
EWIのハープソロのような音色が、ちょっとStevie Wonderみたいで美しいですね・・Tavをちょっと見直しました。
というわけで、今回はやられました。
つい1ヶ月ほど前に手に入れたばかりなんですが、この数日ヘビーローテーションな1枚です。
Steve Tavaglione・・恐るべし!
先日の‘Truth In Shredding’でのSteve Tavaglione(タバロニと読むそうです)のパットしないソロがあまりにもガッカリだったせいでしょうか。
あの盤は10年程前に入手し、当時1回聞いただけで‘全然ダメじゃん!’と思って以後聞く気がしませんでした。
今回、さほど期待せずに入手したのがよかったのかな・・今なら海外通販で新品が買えます・・興味ある方はAmazon.com(USA)へゴーです。
今回ポイントは2つあって、まずTavが使ってる‘EWI’という楽器について。
昔‘リリコン’と覚え、単なるE.Saxかなと思ってた楽器のことですが、‘ウインドシンセ’というジャンルで結構種類もあり、その‘リリコン’も商品名の一つだったことが分かりました。
EWIは日本の旧オーディオメーカーAKAIが出してる商品で現在EWI-40000sのみが出回ってるようです。
笛型のシンセ・・実はSynthaxeと同じような発想の楽器だったんですね。
そして、アレンジの秀逸さです。
キーボードで全面参加してるDavid Garfieldという方は良く知りませんが、まさに百戦錬磨のコマシとちゃうか?って思うくらいエッチなツボを心得たアレンジができる人です。
これリリース当時聞いてたら、絶対使ってましたね・・っていってもコマす度胸もなかったかもね。(涙)
そして、この盤のメンツはすごいです。
基本的にTav(EWI,sax)とVinnie Colaiuta(d)、David Garfield(keys)が全曲でコアとなり、曲によりゲストがシャッフルで参加してます。
ギターではMichael Landau、Michael O'Neil、Kevin ChokanそしてAllan Holdsworth先生・・1曲のみですが。
ベースではJohn PenaとJimmy Johnson、パーカッションでLenny CastroとMichael Fisher、その他ホーン関係でWalt Fowler、ピアノでJohn Beasleyといったところです。
#1.Kenya Dig It:
いきなりアフロです。でもすごく洗練されたアレンジで、アフリカのリゾートみたいなイメージかな。
メロディのサビがちょっとチャイニーズなのがポイントでしょうか。
#2.Catalina:
良く聞けばスカなんですがボッサのようでもあり・・何ていうリズムかな・・Pat Methenyな感じでもあるし・・。
でもカリビアンやツートンな雰囲気は全く、あくまでL.A.な・・オシャレな雰囲気なのがすごい・・思わず口説けそうな雰囲気です。
Metheny風のハーモニカみたいな音はTavのEWIのようですね・・聞いてると、だんだんAntonio Carlos Jobimが聴きたくなってきます。
#3.Sue-she:
ブルースですけど、すごくノーブルです。アレンジが冴えてます・・Michael O'Neilの手馴れた感じのギターソロが秀逸です。
#4.Black Cadillac:
Michael Landauが大暴れ・・ちょっとダークだけどキラキラオシャレなエッセンスが満載・・キーボードのスペーシーなアレンジが効いてます。
個人的には一押しなんですが、この盤の趣旨にはちょっと合ってないかもね・・Landauがかっこよすぎます。
Tavはディストーション気味の変なエフェクトかけてEWIでバトってるんですが、正直ここまで上手いとは思ってなかったです。
EWIってなんでも出来そう・・便利な楽器かも。
#5.The Burning:
珍しくVinnieの曲です・・ポリリズムです。
9/4のアフロか?と思えば途中幾度も訳分からんリズムの嵐が挿入されるという、いかにもリズムフェチの作品ですね・・カッコいいけど狙いすぎ!
#6.Uncle Oil:
ベースのJohn Penaの曲で、ベースキーボードやドラムの打ち込みとこの曲のみプロデュースも手がけてます。
ファンキーなノリのペチペチベースはありがちかもしれませんが、Vinnieの生ドラムと共に打ち込みの音とシンクロして、うねるような気持ちいいグルーブを生み出してます。
この辺がアレンジの妙というやつでしょうか。
#7.Rapture:
The Seventh Songじゃないけど、しっとりとしたAlto Saxによるバラード・・口説くにはもってこいのムードですね。
この曲はギターレスなのでJimmy JohnsonのMelody Bass(ってクレジットされてるし)の裏メロが効いてますね。
#8.Blue Tav:
4ビートでちょっとひねったブルース。
Jimmy Johnsonのアップライトみたいなベースラインに乗って、サンプリングされたスキャットでのソロがおもしろい・・これはEWIで演ったのかな。
Michael O'Neilのギターソロも渋くて上手いですね。
#9.Tsunami:
待ってました・・Holdsworth先生登場!
結構アップテンポなシャッフルに乗って、いきなり先生がハードにギターソロをぶちかましてくれます。
Jimmy Johnson(b)、Vinnie Colaiuta(d)、Michael Landau(rhy.g)ってなバックのメンツですから、これだけでも一聴の価値があると思います。
先生は2バース目からSynthaxeに持ち替え、何でかな?と思えばTavのEWIとバトルですわ・・Tavもなかなかやるじゃん!かっこいいです。
#10.The Burning(reprise):
EWIのハープソロのような音色が、ちょっとStevie Wonderみたいで美しいですね・・Tavをちょっと見直しました。
というわけで、今回はやられました。
つい1ヶ月ほど前に手に入れたばかりなんですが、この数日ヘビーローテーションな1枚です。
Steve Tavaglione・・恐るべし!