話題のホープを聴いてみました。
Oz Noy(オズ・ノイ)・・'72年4月25日イスラエルのテルアビブ近郊にて生まれ育ったギタリストで、現在NY在住の35歳。
本国では結構早い時期に名声を得るまでになり、24歳で更なるステップ・アップを図るためNYに移住。
すぐに頭角を現し、数々のセッションをこなしながらジャズ関連のビッグ・ネームらの知遇を得、'03年1st“Oz Live!”のリリースが好評を博し、今回初のスタジオ作品発表となったようです。
NYではMike Stern(マイク・スターン:g)に師事していたこともあり、今回ゲストで1曲にそのマイクが参加してます。
最近、雑誌等でよくオズの名前を目にし、あちこちで好評なので、邦版が出たこともあり早速聴いてみました。
出鼻を挫くようで申し訳ないですが、これは好き嫌いがハッキリ分かれるスタイルじゃないかな・・と、正直思います。
全然ダメな人もいれば、私のようにハマればとことん付いて行きます・・みたいな。(笑)
私は、かなり変態度の高さを期待しすぎていたせいかも知れませんが、少々肩透かしを食らった感じもしましたネ。
・・最初、すっごくストレートに聴こえたんです、ホント。
彼は、ソロでガンガンいくタイプではなく、ましてフュージンスキーみたいにウネウネ・ネチネチ変なラインを好むタイプでもありません。
実にグルーヴィーなコード・カッティングやポリ・ノートといってよいのか・・単なるシングルノートではなくハーモナイズされたラインが、そこらじゅうに散らばってる感じといえば良いのでしょうか。
・・多分、この辺が彼の一番の持ち味なんでしょうネ・・音使いなどがギター弾きには凄く勉強になりますよ。
ライナーでは、エフェクターの使い方が凄いとありました。
フェンダーアンプのトレモロみたいな揺らいだ音が基本なのかな・・クリーン系からドライヴ系まで、確かに芸が細かい音使いなのも大きな持ち味でしょうネ。
んなことより、グルーヴ感が凄い・・というか、凄すぎます!
1.Chillin'
Oz(g) Anton Fig(d) Keith Carlock(d) Will Lee(b) James Genus(aco-b) George Whitty(organ)
ごらんのように、ツインリズムか?と思われるラインナップですが、実は2組のリズム隊で録りPCで切り貼りしてるとのこと。
ただ、基本的にこの4人ともバンドのレギュラーメンバーで、普段のライヴでは一緒に演ってるそうです。
・・語るより、まずご覧下さい。
MySpaceでこの曲(ヴァージョン違いですが)他の演奏が観れます・・一番上のThe Bitter End の分がこの曲・・カッコいいでしょ。
2.Sit Tight
Oz(g) Anton Fig(d) Will Lee(b) George Whitty(organ)
仕掛けだらけの逸品・・普通じゃないですね、確かに。
アントン(d)はよく見かける名前なんですが、正直あまり印象が無かったのです・・'78年のAce Frehley(エース・フレーリー/ex.Kiss)のソロにウイル(b)と共に参加してたのが唯一の記憶かも。
しっかーし、上手い!スネアのチューニングは意識的にかキースと同じ高目になってますが、ドンピシャで深いのが印象的です。
【Anton Fig】
3.Ha!
Oz(g) Anton Fig(d) Keith Carlock(d) Will Lee(b) Shai Bahar(synth)
何度も聴いてると、次第に気持ちよくなって来る(笑)ケッタイな感じがいいですね・・あ、変態かも。
故James Brown(ジェームス・ブラウン)が歌唱中よく発してた“ハッ!”って感じのブレスをタイトルにしたそうです。
ちなみに、シンセのシャイーはNY在住のイスラエル時代からの友達ですって。
4.Say What?!
Oz(g) Anton Fig(d) Keith Carlock(d) Will Lee(b,vox) George Whitty(organ)
スピーディなカッティングとオクトファズを使ってると思われるザラついたサウンドが印象的・・ワウなんかも上手いですね。
サウンドは特徴的ですが、構成などは実にストレートなフュージョンナンバーなのが面白い曲です。
ウイルのツボを得たベースも効いてますネ。
【Will Lee】
5.What Love Is
Oz(g,g-loop) Anton Fig(d) Keith Carlock(d) Will Lee(b) James Genus(aco-b) George Whitty(synth,wurlitzer)
これは実に美しいバラードです。
ずっとバックでループしてる逆回しっぽいサウンドが効いてますね。
ちょっと演歌入ってたり・・ヤンキーのハートを鷲摑みって感じでしょうか?(笑)
あと、キーボードのジョージ・ウィッティはBrecker Bros.(ブレッカー・ブラザーズ)などで活躍されてた結構著名な方だそうです。
6.Hey You
Oz(g) Keith Carlock(d) James Genus(b) George Whitty(rhodes)
ちょっとしたミックス時のトラブル隠しのため、アナログレコード再生時のノイズを入れて構成したという逸品・・一押しですね。
丁度歩くスピードに合います・・通勤時に気持ちよく歩けそうだな。(笑)
キース・カーロック(d)といえば、Steely Danの“Everything Must Go('03)”での好演が記憶に新しいですね。
フェイゲンもベタ褒めしてましたとおり、パワフルで手数が多いグルーヴィーなナイスドラマーです。
【Keith Carlock】
7.Downside Up
Oz(g) Anton Fig(d) Keith Carlock(d) James Genus(b) Mike Stern(g)
マイク・スターン(g)が唯一ゲストでギター弾いてる曲・・ハードロック調の元気な曲です・・ストレートじゃないけど。
おそらく、一発目の、か細いナチュラルトーンでのソロがマイクなんでしょうね。
・・二発目は明らかにオズですが、途中からバトルになったり、二人の違いがよく分からないくらいシンクロしてますネ。
オズは、ディストーションが嫌いなのでRCブースターというドライヴ系のペダルを使ってるそうです・・ギターが太い太い!
【Mike Stern】
8.Blue Monk
Oz(g) Anton Fig(d) James Genus(aco-b)
トリオでブルージーにセロニアス文句(爆)・・ジェームスのベースソロも実にいい雰囲気ですね。
Jeff Beck(ジェフ・ベック)の名が度々引き合いに出されるのは、このような短いセンテンスの繰り返しの中で色んな音色を効果的に使い、ギターを怒らせることにも長けてるあたりの印象からなんでしょうね。
【James Genus】
9.Hit Me
Oz(g) Keith Carlock(d) Will Lee(vox) James Genus(aco-b) George Whitty(organ)
R&B風のブルーズ・・次点かな・・ストレートでカッチョええ曲です。
キースの鬼のようなドラム・ソロも白眉。
“Ah~Hit Me!”・・最高です。
10.I Can't Make You Love Me
Oz(g,g-loop) Keith Carlock(d) Will Lee(b)
最後は、しっとりとバラード・・#5に負けない程美しいナチュラルトーンで攻めてます。
試し買いとは言えこの作品、聴けば聴くほど味が出てきますね・・久々の当たりかも。(笑)
・・オズの魔法使い(笑)・・飄々とした風貌がなんとなく頼りなげなんですが、今後いろんなところで注目されそうですね。
何をやらかすのか分らない、ちょっとアブナげな(笑)雰囲気もたまりません・・ハハハ。
こんなインタヴューサイトもあったりします・・よければご覧下さい。
なお、速くも3rd作を録り終えリリース準備に入りたいなぁ・・って状況とのこと。
今後の活躍に期待したい、と思います。
【5/24追記】ジャケットよく見てたら'05年のリリースでした。
・・3rdのネタが既に出来てて当然でしたね・・失礼しました。(汗)
Oz Noy(オズ・ノイ)・・'72年4月25日イスラエルのテルアビブ近郊にて生まれ育ったギタリストで、現在NY在住の35歳。
本国では結構早い時期に名声を得るまでになり、24歳で更なるステップ・アップを図るためNYに移住。
すぐに頭角を現し、数々のセッションをこなしながらジャズ関連のビッグ・ネームらの知遇を得、'03年1st“Oz Live!”のリリースが好評を博し、今回初のスタジオ作品発表となったようです。
NYではMike Stern(マイク・スターン:g)に師事していたこともあり、今回ゲストで1曲にそのマイクが参加してます。
最近、雑誌等でよくオズの名前を目にし、あちこちで好評なので、邦版が出たこともあり早速聴いてみました。
出鼻を挫くようで申し訳ないですが、これは好き嫌いがハッキリ分かれるスタイルじゃないかな・・と、正直思います。
全然ダメな人もいれば、私のようにハマればとことん付いて行きます・・みたいな。(笑)
私は、かなり変態度の高さを期待しすぎていたせいかも知れませんが、少々肩透かしを食らった感じもしましたネ。
・・最初、すっごくストレートに聴こえたんです、ホント。
彼は、ソロでガンガンいくタイプではなく、ましてフュージンスキーみたいにウネウネ・ネチネチ変なラインを好むタイプでもありません。
実にグルーヴィーなコード・カッティングやポリ・ノートといってよいのか・・単なるシングルノートではなくハーモナイズされたラインが、そこらじゅうに散らばってる感じといえば良いのでしょうか。
・・多分、この辺が彼の一番の持ち味なんでしょうネ・・音使いなどがギター弾きには凄く勉強になりますよ。
ライナーでは、エフェクターの使い方が凄いとありました。
フェンダーアンプのトレモロみたいな揺らいだ音が基本なのかな・・クリーン系からドライヴ系まで、確かに芸が細かい音使いなのも大きな持ち味でしょうネ。
んなことより、グルーヴ感が凄い・・というか、凄すぎます!
1.Chillin'
Oz(g) Anton Fig(d) Keith Carlock(d) Will Lee(b) James Genus(aco-b) George Whitty(organ)
ごらんのように、ツインリズムか?と思われるラインナップですが、実は2組のリズム隊で録りPCで切り貼りしてるとのこと。
ただ、基本的にこの4人ともバンドのレギュラーメンバーで、普段のライヴでは一緒に演ってるそうです。
・・語るより、まずご覧下さい。
MySpaceでこの曲(ヴァージョン違いですが)他の演奏が観れます・・一番上のThe Bitter End の分がこの曲・・カッコいいでしょ。
2.Sit Tight
Oz(g) Anton Fig(d) Will Lee(b) George Whitty(organ)
仕掛けだらけの逸品・・普通じゃないですね、確かに。
アントン(d)はよく見かける名前なんですが、正直あまり印象が無かったのです・・'78年のAce Frehley(エース・フレーリー/ex.Kiss)のソロにウイル(b)と共に参加してたのが唯一の記憶かも。
しっかーし、上手い!スネアのチューニングは意識的にかキースと同じ高目になってますが、ドンピシャで深いのが印象的です。
【Anton Fig】
3.Ha!
Oz(g) Anton Fig(d) Keith Carlock(d) Will Lee(b) Shai Bahar(synth)
何度も聴いてると、次第に気持ちよくなって来る(笑)ケッタイな感じがいいですね・・あ、変態かも。
故James Brown(ジェームス・ブラウン)が歌唱中よく発してた“ハッ!”って感じのブレスをタイトルにしたそうです。
ちなみに、シンセのシャイーはNY在住のイスラエル時代からの友達ですって。
4.Say What?!
Oz(g) Anton Fig(d) Keith Carlock(d) Will Lee(b,vox) George Whitty(organ)
スピーディなカッティングとオクトファズを使ってると思われるザラついたサウンドが印象的・・ワウなんかも上手いですね。
サウンドは特徴的ですが、構成などは実にストレートなフュージョンナンバーなのが面白い曲です。
ウイルのツボを得たベースも効いてますネ。
【Will Lee】
5.What Love Is
Oz(g,g-loop) Anton Fig(d) Keith Carlock(d) Will Lee(b) James Genus(aco-b) George Whitty(synth,wurlitzer)
これは実に美しいバラードです。
ずっとバックでループしてる逆回しっぽいサウンドが効いてますね。
ちょっと演歌入ってたり・・ヤンキーのハートを鷲摑みって感じでしょうか?(笑)
あと、キーボードのジョージ・ウィッティはBrecker Bros.(ブレッカー・ブラザーズ)などで活躍されてた結構著名な方だそうです。
6.Hey You
Oz(g) Keith Carlock(d) James Genus(b) George Whitty(rhodes)
ちょっとしたミックス時のトラブル隠しのため、アナログレコード再生時のノイズを入れて構成したという逸品・・一押しですね。
丁度歩くスピードに合います・・通勤時に気持ちよく歩けそうだな。(笑)
キース・カーロック(d)といえば、Steely Danの“Everything Must Go('03)”での好演が記憶に新しいですね。
フェイゲンもベタ褒めしてましたとおり、パワフルで手数が多いグルーヴィーなナイスドラマーです。
【Keith Carlock】
7.Downside Up
Oz(g) Anton Fig(d) Keith Carlock(d) James Genus(b) Mike Stern(g)
マイク・スターン(g)が唯一ゲストでギター弾いてる曲・・ハードロック調の元気な曲です・・ストレートじゃないけど。
おそらく、一発目の、か細いナチュラルトーンでのソロがマイクなんでしょうね。
・・二発目は明らかにオズですが、途中からバトルになったり、二人の違いがよく分からないくらいシンクロしてますネ。
オズは、ディストーションが嫌いなのでRCブースターというドライヴ系のペダルを使ってるそうです・・ギターが太い太い!
【Mike Stern】
8.Blue Monk
Oz(g) Anton Fig(d) James Genus(aco-b)
トリオでブルージーにセロニアス文句(爆)・・ジェームスのベースソロも実にいい雰囲気ですね。
Jeff Beck(ジェフ・ベック)の名が度々引き合いに出されるのは、このような短いセンテンスの繰り返しの中で色んな音色を効果的に使い、ギターを怒らせることにも長けてるあたりの印象からなんでしょうね。
【James Genus】
9.Hit Me
Oz(g) Keith Carlock(d) Will Lee(vox) James Genus(aco-b) George Whitty(organ)
R&B風のブルーズ・・次点かな・・ストレートでカッチョええ曲です。
キースの鬼のようなドラム・ソロも白眉。
“Ah~Hit Me!”・・最高です。
10.I Can't Make You Love Me
Oz(g,g-loop) Keith Carlock(d) Will Lee(b)
最後は、しっとりとバラード・・#5に負けない程美しいナチュラルトーンで攻めてます。
試し買いとは言えこの作品、聴けば聴くほど味が出てきますね・・久々の当たりかも。(笑)
・・オズの魔法使い(笑)・・飄々とした風貌がなんとなく頼りなげなんですが、今後いろんなところで注目されそうですね。
何をやらかすのか分らない、ちょっとアブナげな(笑)雰囲気もたまりません・・ハハハ。
こんなインタヴューサイトもあったりします・・よければご覧下さい。
なお、速くも3rd作を録り終えリリース準備に入りたいなぁ・・って状況とのこと。
今後の活躍に期待したい、と思います。
【5/24追記】ジャケットよく見てたら'05年のリリースでした。
・・3rdのネタが既に出来てて当然でしたね・・失礼しました。(汗)
桃猫さんに教えてもらって聴きまくってましたね。LIVE盤も良かったですよ~。昔の記事ですがTBさせてもらいますです!
いまいち状況が飲めてませんで、完璧に新作だと思い込んで記事書いてしまい、ちょっと恥ずかしいです。
彼、まだまだ進化しそうな逸材ですね。
ライヴも聴いてみます。(笑)
おおう、1年以上前に記事にされてたとは・・。(汗)
新人の新作・・と思い込んでた私が情けないです。
ちょっとづつ、色んな変態さんたちのエキスを吸収して大きくなったって感じもしますね。
いやいや凄い・・私も遅ればせながら追っかけてみます。(笑)