D9の響き

Guitarを肴につらつらと・・

Alive('14)/ Hiromi - the trio project

2014-05-24 10:52:20 | keyboardist&percussionist
我が敬愛する上原ひろみさんの”The Trio Project”としての新作がリリースされました。
題して"Alive"。

"Voice"、"Move"、"Alive"と、人の生活とか行動に関するタイトルで一貫されてますが、これはすなはち彼女自身のアンソロジーと診るべきかもですね。

personnel:
上原ひろみ(pf)
Anthony Jackson(contrabass-g)
Simon Phillips(d)

'11年より通算3作目という事で、The Trioとして毎年1枚のペースで作品を出し続けている事になりましょうか。
このトリオでのチームワークも既に円熟味の域まで感じられるほど、そのフィット感の高さに驚かされます。
ビッグネームのふたりと対等以上に対峙し、仕掛け、煽りながら、時にはユーモアをも交えながら、完全に手綱を曳いて"付いて来なさい!"と云わんばかりのひろみさんの熱いプレイは、留まるところがありませんね。
その仲間たちのプレイも、今回は、にやけ顔より結構真剣に取り組まざるを得ない切羽詰まり感が強くイメージさせられる音じゃないかと。

このジャストなタイム感は異常ですぜ。

tracks:
1.Alive
2.Wanderer
3.Dreamer
4.Seeker
5.Player
6.Warrior
7.Firefly
8.Spirit
9.Life Goes On


あ、意味がないのでインプレなしね。
・・通しで聴かないと意味ないす。(笑)


ところで先日、TVで某方との対談を拝見しましたが、その折に自身の音楽に対する想いを熱く語っておられました。

最低限の音楽レベルをクリアするテクニックや準備ってのがまずベースにあって、自分たちが目指すのはそれ以上の伸びしろである事。
つまり、即興における"ケミストリー"であって、"音に導かれて生み出される新たな音楽"に出会う事が何よりの快感である、と。
これは一緒に演ってるメンバー全員の想いでもあって、その想いを共有できるハイレベルな環境に身を置いて、周りから何を言われても自分の信念をしつこく貫く事が何より肝心だよと、敬愛する先人達から教わった、とも。
また、たとえ80代になっても進化し続ける音楽家を目指したい、とも。

もうこれは、努力や執念を超越した"生きざま"として、あまりに眩しすぎる発言でしたね。


今年後半のTheTrio全国ツアーが楽しみです。


上原ひろみ -『ALIVE』コメント映像


Hiromi The Trio Project performing "Alive" (live in the studio)


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