問題作が又一つリリースされてます。
あ、出てから、もう既に結構な期間を経過しておりますがね。
スーパードラマーのVirgil Donatiの新作“In This Life”がそれ。
個人名義では、“Stretch”('95)、“Just Add Water”('97)に続く、超久々の3rdソロ作となりましょうか。
本人によれば“今までソロ名義で色々演ったけど、これがホンマの意味での公式1stソロですわ！”と言わしめた自信作との事。
この方の場合、名義はどうであれ、曲を書けばその特徴的な音楽性が周りを侵食し、何を聴いても“Planet X”的みたいな音になってしまうので、さながらVirusの様で治療薬のない感染病のような様相を呈してしまい、ソロか否かてのは全く無意味かもしれません。
で、この作品・・完璧に“Planet X”的を超越した、とんでもない出来となっております。
まず“全然乗れない”（笑）という点でかなり凄いです。
一緒にこれらの音楽を実現させた面子らも大変だったと思いますが、このような特異な音楽を如何にして書いた・・いや書けたのか、Virgilのライティング・センスには末恐ろしいものを感じますね。
単純にプログレッシヴという名称では形容できない複雑極まりない音楽じゃないでしょうか。
・・聴くにはかなりの根気と忍耐が必要ですぜ。
personnel:
Virgil Donati(d,kb,orchestration)
Alex Machacek(g on#5,6)
Brett Garses(g on#3)
Marco Sfogli(g on#1,2,3,4,8,9,10)
Simon Hosford(g on#7,10)
Irwin Thomas(g on#1,4)
Rafael Moreira(g on#7)
Tom Kennedy(b on#7)
Anthony Crowford(b on#6,9)
Doug Shreeve(b on#1,3,4,5,8,10)
Evan Marien(b on#2)
Alex Argento(kb on#1,3,4,8,9,10)
Jeff Babko(kb on#7)
Ruslan Sirota(kb on#2)
Dennis Hamm(kb on#3)
Artyom Manukyan(cello on#5)
Paul Sherman(oboe,eng-horn on#6)
本作で個人的に一番興味を惹かれたのは、Alex Machacekの客演てのは、ウチを覘いてくれてる方なら解っていただけるかと。
ま、2曲のみですがね。
その辺からも想像できるかとは思いますが、本作の曲調は、若干そんな方向に向いている感が結構ございますな。
ここもと何かとHoldsworth先生に接近を試みてるDonati氏も、Planet Xで過去何曲か手合わせを済ませ、先生のツアー等で大いに薫陶を受けた為か、全篇においてそんな空気が漂ってる感じがします。
Anthony Crowfordのフラッシーなプレイも光ってますしね。
ただ、リズムが難解すぎる点で、相殺されてる部分も大きいのではないかと。
あと、個人的に最近お気に入りのMarco Sfogliがほとんどの曲に絡んでる、てのも高ポイントですねェ。
・・しかも隠れHoldsworthianだったとはね。#1のソロでもいきなりですわ。
それに、その関係者のAlex Argentoも絡み捲くりで、本作ではMixとMasteringも担当した模様。
何より、ライティングやアレンジ以外にキーボードまで手を出してるDonatiのミュージシャンとしてのマルチぶりが非常に光ってますよね。
tracks:
1.Rhythm Zero
2.Eleven
3.In This Life
4.Red Air
5.Paradise Lost
6.The Fall Of Dreams
7.Iceland
8.Trinity
9.Voice Of Reason
10.The Empire
では、インプレをちょこっと。
一押しは、やはり#5“Paradise Lost”かな。
シンフォニックでヘヴィーなのが心地よいですね。
Machacekのソロが白眉です。
そして#7“Iceland”もなかなか。
Rafael Moreiraって方のＧソロが非常に気色良い音で実にエモーショナルですねェ。
技とか関係なしに“魅せる”音使いで、とても好感を感じました。
Marco Sfogliのソロに関しては、ラスト#10“The Empire”が一押しですね。
全体的になかなか手強すぎて掴み所が限られちゃいますね。
ま、そんな感じ。
あと、ミニドキュって事でこんな映像がありましたんで貼っておきます。
こいつを観れば一目瞭然でしょう。
Virgil Donati 'In This Life' Mini Doc
あと、“Red Air”のＰＶと、“Voice Of Reason”のセッションなんかもあったりします。
Virgil Donati - In This Life - Red Air
Voice Of Reason Session Video
・・なんせ、疲れます。
あ、出てから、もう既に結構な期間を経過しておりますがね。
スーパードラマーのVirgil Donatiの新作“In This Life”がそれ。
個人名義では、“Stretch”('95)、“Just Add Water”('97)に続く、超久々の3rdソロ作となりましょうか。
本人によれば“今までソロ名義で色々演ったけど、これがホンマの意味での公式1stソロですわ！”と言わしめた自信作との事。
この方の場合、名義はどうであれ、曲を書けばその特徴的な音楽性が周りを侵食し、何を聴いても“Planet X”的みたいな音になってしまうので、さながらVirusの様で治療薬のない感染病のような様相を呈してしまい、ソロか否かてのは全く無意味かもしれません。
で、この作品・・完璧に“Planet X”的を超越した、とんでもない出来となっております。
まず“全然乗れない”（笑）という点でかなり凄いです。
一緒にこれらの音楽を実現させた面子らも大変だったと思いますが、このような特異な音楽を如何にして書いた・・いや書けたのか、Virgilのライティング・センスには末恐ろしいものを感じますね。
単純にプログレッシヴという名称では形容できない複雑極まりない音楽じゃないでしょうか。
・・聴くにはかなりの根気と忍耐が必要ですぜ。
personnel:
Virgil Donati(d,kb,orchestration)
Alex Machacek(g on#5,6)
Brett Garses(g on#3)
Marco Sfogli(g on#1,2,3,4,8,9,10)
Simon Hosford(g on#7,10)
Irwin Thomas(g on#1,4)
Rafael Moreira(g on#7)
Tom Kennedy(b on#7)
Anthony Crowford(b on#6,9)
Doug Shreeve(b on#1,3,4,5,8,10)
Evan Marien(b on#2)
Alex Argento(kb on#1,3,4,8,9,10)
Jeff Babko(kb on#7)
Ruslan Sirota(kb on#2)
Dennis Hamm(kb on#3)
Artyom Manukyan(cello on#5)
Paul Sherman(oboe,eng-horn on#6)
本作で個人的に一番興味を惹かれたのは、Alex Machacekの客演てのは、ウチを覘いてくれてる方なら解っていただけるかと。
ま、2曲のみですがね。
その辺からも想像できるかとは思いますが、本作の曲調は、若干そんな方向に向いている感が結構ございますな。
ここもと何かとHoldsworth先生に接近を試みてるDonati氏も、Planet Xで過去何曲か手合わせを済ませ、先生のツアー等で大いに薫陶を受けた為か、全篇においてそんな空気が漂ってる感じがします。
Anthony Crowfordのフラッシーなプレイも光ってますしね。
ただ、リズムが難解すぎる点で、相殺されてる部分も大きいのではないかと。
あと、個人的に最近お気に入りのMarco Sfogliがほとんどの曲に絡んでる、てのも高ポイントですねェ。
・・しかも隠れHoldsworthianだったとはね。#1のソロでもいきなりですわ。
それに、その関係者のAlex Argentoも絡み捲くりで、本作ではMixとMasteringも担当した模様。
何より、ライティングやアレンジ以外にキーボードまで手を出してるDonatiのミュージシャンとしてのマルチぶりが非常に光ってますよね。
tracks:
1.Rhythm Zero
2.Eleven
3.In This Life
4.Red Air
5.Paradise Lost
6.The Fall Of Dreams
7.Iceland
8.Trinity
9.Voice Of Reason
10.The Empire
では、インプレをちょこっと。
一押しは、やはり#5“Paradise Lost”かな。
シンフォニックでヘヴィーなのが心地よいですね。
Machacekのソロが白眉です。
そして#7“Iceland”もなかなか。
Rafael Moreiraって方のＧソロが非常に気色良い音で実にエモーショナルですねェ。
技とか関係なしに“魅せる”音使いで、とても好感を感じました。
Marco Sfogliのソロに関しては、ラスト#10“The Empire”が一押しですね。
全体的になかなか手強すぎて掴み所が限られちゃいますね。
ま、そんな感じ。
あと、ミニドキュって事でこんな映像がありましたんで貼っておきます。
こいつを観れば一目瞭然でしょう。
Virgil Donati 'In This Life' Mini Doc
あと、“Red Air”のＰＶと、“Voice Of Reason”のセッションなんかもあったりします。
Virgil Donati - In This Life - Red Air
Voice Of Reason Session Video
・・なんせ、疲れます。
