
ウチのブログって、ギターを標榜してる割にはギタリストらしいネタが少ないじゃん・・と言うことにハタと気が付きました・・遅いよって?(笑)
という訳で、今日は、ギタリストMichael Landau(マイケル・ランドウ)が'90年に発表した「Tales From The Bulge(テールズ・フロム・ザ・バルジ)」です。
ランドーさんはこのブログでも度々登場しており、皆さんも周知されてる名人なんですが、改めてバイオをたどってみましょう。
'58年6月1日ロス生まれで、現在48歳ですね・・実はもっと往ってると思ってました。(笑)仲良しのルークとは学生時代からのつきあいのようです。
20歳になった頃からプロとして活動をはじめ、ボズ・スキャッグスのバックをつとめたあたりから注目されだしたようですね。
スタジオミュージシャン5人によるバンド、マクサスに参加し「Maxus('81)」の仕事ぶりで有名になり、デヴィッド・フォスターあたりの知遇を得たこともあり次々にビッグなミュージシャンのバックに起用され、現在ライヴだけではなくスタジオの仕事でも1級の地位にのし上がりました。

そんな彼のこの作品・・競演者もおもしろいです・・ウエイン・ショーター、ヴィニー・カリウタ、ジミー・ジョンソン、デヴィッド・ガーフィールド、スティーヴ・タヴァロニらの他、後日バンドメイトとなるカルロス・ヴェガや実弟のテッド・ランドウらが参加してます。
この作品は永らく幻の部類だったようですが、'01年にCDで再発されてます。
ほんでもって、一昨年デジパック(紙ジャケ?)で再発されてて、ボートラが1曲追加されてます・・今回は'01年盤でボートラ無しで行きます。
LP盤とはグラフィックが変わっているようですね。

【Original LP Jacket】
1.I'm Buzzed
Michael Landau(g,d-prog) Jimmy Johnson(b) Carlos Vega(d) Louis Conte(per)
クリア系から歪み系までいろんな音を重ねながら、まるで呪文のようにアルペジオが続きます。
すごくスペーシーな空間をジミーのフラッシーなベースランが時折割り込んで来ます。
荒々しいGソロが、晴天に吹き抜ける一陣の突風のよう。
2.Judy
M.L.(g,prog) Wayne Shoter(s-sax) David Garfield(keys) J.Johnson(fretless-b) C.Vega(d) Lenny Castro(per)
ロードムーヴィーのワンシーンのような雰囲気の曲・・晴れた砂漠の道をゆったりドライヴ、傍らにはうつろな表情の彼女が・・みたいな。
ショーターのソプラノサックスの物憂げな音色が、クリアーなギターにからみつくようです。
この曲ではバリトン・ギターも使ってるようですね・・ジミーのベースラインとたまにクロスしているのがおもしろいな。
ヴェガ&カストロの鳴り物も程良くメキシカンなテイストを醸し出しています。

【LtoR:W.Shorter,D.Garfield】
3.Chynna
M.L.(g)
ランドーさんのソロギター・・フワフワ感がいいですね。
バックなしのヴォリュームペダル、ディレイ、リヴァーヴ&オーヴァードライヴ・・って感じでしょうか。
色づけが独特で格好いいですね。
4.Johnny Swing
M.L.(g) Steve Tavaglione(s-sax) J.Johnson(b) Vince Colaiuta(d)
ツインピークスというドラマがありましたよね・・何となくそんなイメージの曲でしょうか。
もちろんあのテーマのようなトレモロの効いたスローな感じではなく、曲想としてですがね・・ちょっと不思議系です。
ランドーさんはトーンの切り替えがものすごく巧妙というか神業のようで、聴くもののツボを容赦なく突いてきます・・たまりませんね。
タヴのソプラノに絡むギターがまるでEWIみたい・・ヴィニーも静かに暴れて、ジミーも好きなことやってるし、すごいことになってます。
一押しです!

【LtoR:J.Johnson,V.Colaiuta】
5.Big Bulge
M.L.(g,d-prog) S.Tavaglione(ewi,t-sax) John Pierce(b) V.Colaiuta(d) L.Castro(per)
ランドーさん、ギターが唸ってます・・でもストレートでないのが彼らしいというか・・ハードなんですがね。
すごく溜めて溜めて吐き出すような感じ・・クリアトーンのバッキングが全てを上手く中和してるのかな。
ヴィニーのドラムは打ち込みをミックスしてるかも。

【LtoR:S.Tavaglione,L.Castro】
6.Roodis Tones
M.L.(g) D.Garfield(keys) J.Johnson(b) C.Vega(d) L.Castro(per)
この曲も砂漠の熱い風という雰囲気ですね・・乾いた感じがどこまでも続くような・・。
7.Eater
M.L.(g) C.Vega(d) Ted Landau(b)
ギタートリオでハードに一発!
ミドルテンポで腰に乗っけながら、グルーヴィーに攻めてます。
聴き方によっては、ちょっとジェフ・ベックぽいかも・・かなりアウト気味ですが。

【LtoR:T.Landau,C.Vega】
8.I Don't Care
M.L.(g) Larry Klimas(t-sax) D.Garfield(keys) J.Johnson(b) V.Colaiuta(d) L.Castro(per)
スローなワルツでメランコリックに・・と、思いきや、6/8に切り替えて明るいサビメロ・・凝ってますね。
ガーフィールドあたりのアイデアかもしれないですね・・言うまでもなくリズム隊はジミー&ヴィニーです。
何となく一番洗練されたコマシ系の曲かも・・これはイイ!(笑)
9.My Bulbous Meathead
M.L.(g) Steve Lukather(g,key-b) D.Garfield(keys) J.Pierce(b) John Keane(d)
ルークとの競演です。
この時期くぐもった音色が好みだったルークですが、ブライトトーンのランドーさんとあえて対比させてるのか・・聴き取りにくいような気もしますが。
それぞれソロとバックをきっちりチェンジして演ってるので、バトルを期待していた私は肩すかしを喰らった気分です。
バックも期待できる人選でないのがまた残念です。

【S.Lukather】
10.I'm Hating
M.L.(g) J.Johnson(b) C.Vega(d) S.Lukather(voices) Ted Landau(voices) Dan The Man(voices)
・・おまけですね・・無い方がよかったと思うけど・・。
'93年リリースのBurning Waterとしての1stの邦盤ライナーで、北井康仁さんがこの作品にふれ、結構辛口の批評をされていました。
・・器用さが裏目に出てエゴやオリジナリティが感じられない・・ヤツならこんなもんじゃないはず!・・てな感じで。
確かに私もそんな感じはしました・・でも、ソングライティングのセンスより彼のギターをもっと良く聴いて欲しかったとも思います。
自分でもまだ方向性が出しづらいなか、これだけのトーンを自在に使い分け、最近ベイクドポテトでやってるようなライヴでも見せてるテイストが、既にこの頃に確立されてるんですから。
今回客演しているルークの1stソロ作「Lukather('89)」というのがあって、ランドーさんの客演を聴くことができます・・今回はそのお返しのようですネ。
【1/14一部訂正】
・・これはまた後日ということで。(笑)
という訳で、今日は、ギタリストMichael Landau(マイケル・ランドウ)が'90年に発表した「Tales From The Bulge(テールズ・フロム・ザ・バルジ)」です。
ランドーさんはこのブログでも度々登場しており、皆さんも周知されてる名人なんですが、改めてバイオをたどってみましょう。
'58年6月1日ロス生まれで、現在48歳ですね・・実はもっと往ってると思ってました。(笑)仲良しのルークとは学生時代からのつきあいのようです。
20歳になった頃からプロとして活動をはじめ、ボズ・スキャッグスのバックをつとめたあたりから注目されだしたようですね。
スタジオミュージシャン5人によるバンド、マクサスに参加し「Maxus('81)」の仕事ぶりで有名になり、デヴィッド・フォスターあたりの知遇を得たこともあり次々にビッグなミュージシャンのバックに起用され、現在ライヴだけではなくスタジオの仕事でも1級の地位にのし上がりました。

そんな彼のこの作品・・競演者もおもしろいです・・ウエイン・ショーター、ヴィニー・カリウタ、ジミー・ジョンソン、デヴィッド・ガーフィールド、スティーヴ・タヴァロニらの他、後日バンドメイトとなるカルロス・ヴェガや実弟のテッド・ランドウらが参加してます。
この作品は永らく幻の部類だったようですが、'01年にCDで再発されてます。
ほんでもって、一昨年デジパック(紙ジャケ?)で再発されてて、ボートラが1曲追加されてます・・今回は'01年盤でボートラ無しで行きます。
LP盤とはグラフィックが変わっているようですね。

【Original LP Jacket】
1.I'm Buzzed
Michael Landau(g,d-prog) Jimmy Johnson(b) Carlos Vega(d) Louis Conte(per)
クリア系から歪み系までいろんな音を重ねながら、まるで呪文のようにアルペジオが続きます。
すごくスペーシーな空間をジミーのフラッシーなベースランが時折割り込んで来ます。
荒々しいGソロが、晴天に吹き抜ける一陣の突風のよう。
2.Judy
M.L.(g,prog) Wayne Shoter(s-sax) David Garfield(keys) J.Johnson(fretless-b) C.Vega(d) Lenny Castro(per)
ロードムーヴィーのワンシーンのような雰囲気の曲・・晴れた砂漠の道をゆったりドライヴ、傍らにはうつろな表情の彼女が・・みたいな。
ショーターのソプラノサックスの物憂げな音色が、クリアーなギターにからみつくようです。
この曲ではバリトン・ギターも使ってるようですね・・ジミーのベースラインとたまにクロスしているのがおもしろいな。
ヴェガ&カストロの鳴り物も程良くメキシカンなテイストを醸し出しています。

【LtoR:W.Shorter,D.Garfield】
3.Chynna
M.L.(g)
ランドーさんのソロギター・・フワフワ感がいいですね。
バックなしのヴォリュームペダル、ディレイ、リヴァーヴ&オーヴァードライヴ・・って感じでしょうか。
色づけが独特で格好いいですね。
4.Johnny Swing
M.L.(g) Steve Tavaglione(s-sax) J.Johnson(b) Vince Colaiuta(d)
ツインピークスというドラマがありましたよね・・何となくそんなイメージの曲でしょうか。
もちろんあのテーマのようなトレモロの効いたスローな感じではなく、曲想としてですがね・・ちょっと不思議系です。
ランドーさんはトーンの切り替えがものすごく巧妙というか神業のようで、聴くもののツボを容赦なく突いてきます・・たまりませんね。
タヴのソプラノに絡むギターがまるでEWIみたい・・ヴィニーも静かに暴れて、ジミーも好きなことやってるし、すごいことになってます。
一押しです!

【LtoR:J.Johnson,V.Colaiuta】
5.Big Bulge
M.L.(g,d-prog) S.Tavaglione(ewi,t-sax) John Pierce(b) V.Colaiuta(d) L.Castro(per)
ランドーさん、ギターが唸ってます・・でもストレートでないのが彼らしいというか・・ハードなんですがね。
すごく溜めて溜めて吐き出すような感じ・・クリアトーンのバッキングが全てを上手く中和してるのかな。
ヴィニーのドラムは打ち込みをミックスしてるかも。

【LtoR:S.Tavaglione,L.Castro】
6.Roodis Tones
M.L.(g) D.Garfield(keys) J.Johnson(b) C.Vega(d) L.Castro(per)
この曲も砂漠の熱い風という雰囲気ですね・・乾いた感じがどこまでも続くような・・。
7.Eater
M.L.(g) C.Vega(d) Ted Landau(b)
ギタートリオでハードに一発!
ミドルテンポで腰に乗っけながら、グルーヴィーに攻めてます。
聴き方によっては、ちょっとジェフ・ベックぽいかも・・かなりアウト気味ですが。

【LtoR:T.Landau,C.Vega】
8.I Don't Care
M.L.(g) Larry Klimas(t-sax) D.Garfield(keys) J.Johnson(b) V.Colaiuta(d) L.Castro(per)
スローなワルツでメランコリックに・・と、思いきや、6/8に切り替えて明るいサビメロ・・凝ってますね。
ガーフィールドあたりのアイデアかもしれないですね・・言うまでもなくリズム隊はジミー&ヴィニーです。
何となく一番洗練されたコマシ系の曲かも・・これはイイ!(笑)
9.My Bulbous Meathead
M.L.(g) Steve Lukather(g,key-b) D.Garfield(keys) J.Pierce(b) John Keane(d)
ルークとの競演です。
この時期くぐもった音色が好みだったルークですが、ブライトトーンのランドーさんとあえて対比させてるのか・・聴き取りにくいような気もしますが。
それぞれソロとバックをきっちりチェンジして演ってるので、バトルを期待していた私は肩すかしを喰らった気分です。
バックも期待できる人選でないのがまた残念です。

【S.Lukather】
10.I'm Hating
M.L.(g) J.Johnson(b) C.Vega(d) S.Lukather(voices) Ted Landau(voices) Dan The Man(voices)
・・おまけですね・・無い方がよかったと思うけど・・。
'93年リリースのBurning Waterとしての1stの邦盤ライナーで、北井康仁さんがこの作品にふれ、結構辛口の批評をされていました。
・・器用さが裏目に出てエゴやオリジナリティが感じられない・・ヤツならこんなもんじゃないはず!・・てな感じで。
確かに私もそんな感じはしました・・でも、ソングライティングのセンスより彼のギターをもっと良く聴いて欲しかったとも思います。
自分でもまだ方向性が出しづらいなか、これだけのトーンを自在に使い分け、最近ベイクドポテトでやってるようなライヴでも見せてるテイストが、既にこの頃に確立されてるんですから。
今回客演しているルークの1stソロ作「Lukather('89)」というのがあって、ランドーさんの客演を聴くことができます・・今回はそのお返しのようですネ。
【1/14一部訂正】
・・これはまた後日ということで。(笑)
おっと!是が出てきましたか・・遂に。しかも、再発されていたのですか・・・知りませんでした(汗)。
私もこのアルバム好きなのですが、実はカセット音源をCD-Rにしたと言うお粗末さ(笑)よって、曲の詳細を知らなかったのですが、今回、お陰様でよく理解できました。是をライナーに使わせて頂きます。
CDも買おうと思います。
ぜひ購入お願いします・・ボートラが気になってたりしてるんで。(汗)
ソロ一発目にしてはいい出来だと思うんですがネ。
やっぱりヴェガは亡くなってたんですね。
参考にしたサイトにそれらしい表示があったので気になってたところです。
教えて頂き感謝します・・残念ですね。