我は、自分のことに精一杯で他人のことを顧みず、
他人が自分を知ってくれないと日々嘆く人間。
むしろ他人の失敗と弱点を指摘し、
それが無理ならば心の中でほくそえむ人間。
「父よ。彼らをお赦しください。
彼らは、何をしているのか自分でわからないのです」(ルカ伝23-34)
しかし彼は、他人のために自分の生命を投げ出し、
十字架の死に至るまで他人を救わんとした人間。
むしろ他人の罪をただ一人背負い、
自分を殺す者のために罪の赦しを乞うた人間。
我は、少々成功すれば神に恵まれていると悦に入り、
少々失敗すれば神に試練を受けていると自己満足する人間。
そして聖書の教説を学んでは「俺こそ真理を知った」と自惚れ、
神をこの手に掌握したと錯覚する人間。
「わが神、わが神。
どうしてわたしをお見捨てになったのですか」(マルコ伝15-34)
しかし彼は、民衆には誤解され、弟子にも逃げられ、
己の事業が失敗に終わっても、決して神を恨まなかった人間。
そして十字架の死に至るまで神に従い、
神に捨てられたと嘆くほどに、神に従順であった人間。
この世に、我ほど、信じられないものはない。
この世に、彼ほど、信ずるべきものはない。
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他人が自分を知ってくれないと日々嘆く人間。
むしろ他人の失敗と弱点を指摘し、
それが無理ならば心の中でほくそえむ人間。
「父よ。彼らをお赦しください。
彼らは、何をしているのか自分でわからないのです」(ルカ伝23-34)
しかし彼は、他人のために自分の生命を投げ出し、
十字架の死に至るまで他人を救わんとした人間。
むしろ他人の罪をただ一人背負い、
自分を殺す者のために罪の赦しを乞うた人間。
我は、少々成功すれば神に恵まれていると悦に入り、
少々失敗すれば神に試練を受けていると自己満足する人間。
そして聖書の教説を学んでは「俺こそ真理を知った」と自惚れ、
神をこの手に掌握したと錯覚する人間。
「わが神、わが神。
どうしてわたしをお見捨てになったのですか」(マルコ伝15-34)
しかし彼は、民衆には誤解され、弟子にも逃げられ、
己の事業が失敗に終わっても、決して神を恨まなかった人間。
そして十字架の死に至るまで神に従い、
神に捨てられたと嘆くほどに、神に従順であった人間。
この世に、我ほど、信じられないものはない。
この世に、彼ほど、信ずるべきものはない。
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