キリスト者の慰め

無宗教主義の著者が、人生の苦しみに直面し、キリストによって慰めをえる記録

我と彼

2007-05-30 03:02:26 | 人生の慰め
我は、自分のことに精一杯で他人のことを顧みず、

他人が自分を知ってくれないと日々嘆く人間。

むしろ他人の失敗と弱点を指摘し、

それが無理ならば心の中でほくそえむ人間。


「父よ。彼らをお赦しください。
彼らは、何をしているのか自分でわからないのです」(ルカ伝23-34)


しかし彼は、他人のために自分の生命を投げ出し、

十字架の死に至るまで他人を救わんとした人間。

むしろ他人の罪をただ一人背負い、

自分を殺す者のために罪の赦しを乞うた人間。



我は、少々成功すれば神に恵まれていると悦に入り、

少々失敗すれば神に試練を受けていると自己満足する人間。

そして聖書の教説を学んでは「俺こそ真理を知った」と自惚れ、

神をこの手に掌握したと錯覚する人間。


「わが神、わが神。
どうしてわたしをお見捨てになったのですか」(マルコ伝15-34)


しかし彼は、民衆には誤解され、弟子にも逃げられ、

己の事業が失敗に終わっても、決して神を恨まなかった人間。

そして十字架の死に至るまで神に従い、

神に捨てられたと嘆くほどに、神に従順であった人間。



この世に、我ほど、信じられないものはない。

この世に、彼ほど、信ずるべきものはない。



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