

今日は映画を見に行ったので、その話題にしようと思っていたのですが、
それ以上にナイス


映画を見るため、イオン高知に行ってたのですが、時間があったので、
本屋に立ち寄りました。
そこで、今月創刊の新しいタウン誌(たぶん「belo city」って名前?)
を発見し、興味深く観察(立ち読み)

同じ平台のすみっこに小さくて薄い冊子の山が…。
その名も、「簡易土佐弁辞典」

そして、タイトルより大きな字で、こう書いています。
「これがたまるかやちもない」


早速、手にとって中身をチェック




なにがスゴイって、ふつうの辞典みたいに、意味だけでなくちゃんと
単語(土佐弁)の発音・イントネーションも表示されてるのです

あと、四万十川のある中村市(今年4月から、市町村合併により四万十市に名称変更)
とか、あのへんの地区を「幡多地区」と呼んでて、そこで使われる言葉は
土佐弁よりやわらかい感じで、「幡多弁」と呼ばれてます。
その、幡多弁のときのイントネーションもちゃんと載ってるのです

解説のページもなかなか充実していて、「土佐弁の時制」という項目では、
「雨が降っている」場面を、土佐弁の細かい時制の表現で言い分けることが
できる、ということを書いています。
つまり、現在形の「降る」を変格活用させていくと、
「降る」(現在基本形)

「降りつつある」(現在進行形)

「降った結果がある」(現在完了形)

「降りつつあった」(過去進行形)

「降った結果があった」(過去完了形)

つまり、高知県人はこの語尾の微妙な変化で、今、人やモノなどが
どのような状態になるのかがわかるという訳ですな

この話は、高校のときに古文の先生も言ってたなぁ~。懐かしい…

最初、見た感じのチープさ(失礼



と思って、そのままバッグに入れようと思ったんだけど、
「もしかして」と思って裏面を見たら、「税込価格500円」の記載が

あらら~~、販売物だったのねん、失礼しました~~

でもこのお手ごろな値段で買わないとソンでしょ

もれなく購入して帰りました

ほんじゃ最後に、小さいころTVCM

のCMに標準語訳をつけてみたいと思います。
(私の耳に聞こえたままの表現なので、もしかすると若干の違いがあるかも)
土佐弁
ナレーション:てんくろうの泰作さんが、夫婦喧嘩をはじめまして。
泰作さん:

奥さん:

泰作さん:

奥さん:

標準語(対訳)
ナレーション:口先上手な(腹黒な)泰作さんが、夫婦喧嘩をはじめたのですが。
泰作さん:

奥さん:

泰作さん:

奥さん:

今日まで「てんくろう」って土佐弁を知らなかったのですが、この本の中に
意味が載ってて、うれしかったのでわざわざ訳してみました。
小さいころはこのCMよく見たのに、最近ぜんぜん見ない…。
久しぶりに見てみたいなぁ~

ちなみに、「泰作さん」は、クッキー生地の間に餡が挟まっている、中村銘菓
ですが、とってもおいしいです


この間、Yahoo!ニュースで見たのですが、都会の女子高生に方言が人気らしいですね

土佐弁って、すっごく奥深くておもしろいと、最近改めて感心しているのですが、
土佐弁もブームになるといいのにな~

ちなみにこの本は、県下のいくつかの書店で購入できますが、郵送も可能のようです。
この本を紹介しているホームページを発見しましたので、興味のある方は
クリックしてご確認ください。本の中身も見れますよ

PS「これがたまるかやちもない」の意味は、「これがとんでもなくくだらない」です
(やちもない、も、この本で覚えました

帰ったら買おう。。
しかも、泰作さんのCMの「てんくろう」って「腹黒」って意味だったのね。。。
だめだ。。驚きが隠しきれない。。
小さい頃は意味もわからずまねしてましたが、土佐弁を駆使したすばらしいCMだったのね、泰作さん。
ちなみに、いかだ羊羹のCMソングについても調べてほしいな。
「ほんにうれしい~」の後がなに言ってるかわからないから。
・・・土佐弁とは関係なく、ヒアリングの問題かもしれないけどさ。。
4年前にネットで見つけた、その名も「土佐弁コンバータ 龍馬くん」。
http://www.roy.hi-ho.ne.jp/ken_jun/yosakoi_ryoma.html
土佐弁訳してくれます。
Let's try!
「良い味、香り」です。
数年前、中村出身の人が、歓送迎会の時に
感謝の意を込めてこの歌を熱唱していました。
フルコーラスで「いかだ羊羹」の歌を聞いて、
かなりの衝撃
そう、今回の「てんくろう」が「腹黒」という
意味だとわかった時と同じくらいに…