芸術の秋・
今日は「プルシャン・ブルー」について;
この日本的色彩感覚で説明すると、「群青色」が一番近い色をしています。
古今東西の絵描きが好んで使った色ですが、皆さん意外と知らない事実が・・
プルシャン・ブルーという市販絵の具チューブは、緑青系と炭墨にクローム、鉄分等の金属を混ぜて加工される訳です。が、その顔料との相性が少しばかり・・私には悪い。
(安価な色ではあるのですが)
大変好きな色なのですが、後日(10年以上経って)大切な作品に剥離ないしカビ、割れが起き易いのです。どうも理由は合成絵の具に含まれる膠と墨が原因のようです。
プルシャン・ブルーを主に使用した代表的な絵描きはクールベ、ブラマンクです。彼等の作品では多くに小さな割れとか見られるのは多分、プルシャン顔料の影響が強いからでしょうか。
私の初期はこの問題に気が付かず、10年程経って顔色を変えた訳です。このひび割れ具合については随分と密かに研究しました。ですから、この文章は貴重なはずです。謂わば秘密事項です。
で、現在、プルシャン色を出す為には他の色(カドミウム系)を混合して作り出していますが、時々混合割合を忘れてしまう事も・・こんなで、私の使う基本色、といっても市販の絵の具では12色。一枚の絵では6色位を自然と使っています。
この自分なりのプルシャン色を作る事から、グリーンは総てプルシャンと黄色系配合からです。
私の作画には欠かせない「プルシャン・ブルー」の話でした。
ちなみに・・有名作家の教則本・・平気でウソを書いています。当然ですが・・