絵、大好き・Yoh-Mのブログ

ジャズ聴きながら絵を描くYoh-Mが、自身の頭の整理の為に書くブログです。

A・ワイエスの死

2009年01月17日 | 絵と額縁
15日、ワイエスの画集を見直したばかり。
16日に亡くなられたようですね。


家族にも知られず密かに描き続けた『ヘルガ』シリーズの水彩をこの目で見たのは30年も前でしょうか。ショックでした。

清水にはワイエスのスポンサー、デュポンと三井の合弁会社工場があるので、毎年、ワイエスカレンダーを頂いていました。
彼の油彩技術は私の師である、市川正三先生と似ており、私自身避けていた方法です。
彼等が壁になっている為か、私は市川先生の師、須田国太郎の影響の方を強く引いています。
隔世遺伝ではないが面白い事です。

ワイエス、市川正三。お二人とも水彩に関しては天才でした。
水彩画に本当の実力が表れます。



*市川正三。

油彩画協会、三軌会創立者。
須田国太郎に師事し、安井賞2席。
この安井賞選考委員会で、1席になったのは東京芸大卒の藤田吉香氏。
裏で政治家の力が大きく動いた。と、新聞でも報道され日本画壇の東京芸大主義封建制度が大きく取り上げられ騒がれた時の主役が・・市川正三。

案の定、当時の藤田吉香氏の作品価格はF6号で約800万。
信じられない馬鹿騒ぎでした。
それ以来、市川正三は中央画壇、画商、評論家を全く信用せず静岡にて活躍しました。
鴨居玲氏とは特別な仲で、彼等の考え方、酒の飲み方はYoh-Mにも影響を与えました。
64歳ごろ亡くなられてから早10数年経ちます。



*鴨居玲。

洋画家。二紀会主要会員。
宮本三郎に師事。安井賞、昭和会賞等受賞。
下着デザイナー・鴨井洋子の弟。
明るく楽しく非常にダンディな男の代名詞。海外女性に一番モテタ男であるが、作風は非常に内面追求型で最終的に総てが自画像となった絵描きさんです。
玲さんは56又は57歳の若さで自ら現世をオサラバしました。


*須田国太郎、宮本三郎。
共に美術教科書に名前が出ています。

宮本三郎の孫は私と同姓同名。よく間違われています。



ワイエスの死から飛んだ文章になってしまいました(m_m)



以上  Yoh-M。でした。

Artista

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