本日、失礼と言うより知らない人が来ました。
「富士山の絵を見たい。」と何回も電話を呉れたので、当方の画廊担当者は所有作品を新しい額縁に入れ替え丁寧に対応準備していました。
絵と云うのは、万民に受ける作品は無い。と考えるのが常識なのですが、本日来た人は、何でも自分のイメージ作品が揃う。と思っている総務畑の会社人間でして、「買う立場」が強いと思っている人でした。
更に、富士山の絵は難しいのです。
容姿抜群のモデルを描くより難しい題材なのです。勿論、ここの処は描く立場でなければ分かりずらいと思います。が、「富士に名画なし」の謂われ通り、絵描きの嫌う題材が富士山なのです。
そんな作品を集める大変さは・・まあ知らないから許しましょう。
当方気分を害したのは彼の態度です。電話、来店当初は『会社から任されて来た』と言っていたのが、イメージ(本人自身が分からない)が湧かないから『上司』に判断を委ねる。写真を撮らせてください。と、こちらが許可しないうちパチパチと・・
彼の予算内で紹介できる作品は限られており、且つ『20号』位の作品希望・・額縁だけで予算オーバー。
彼の会社は地方ではかなり知られた会社。偶然にも友人が役員をしている会社でした。
世の中、分からないものです。彼は、買う立場だけを強調して来たようですが、こちらは売る事より買う方が大変な仕事。更に、彼の上司とは簡単に話が着く立場。
知らない事は・・我が身に戻ります。本日の話・・友人に貸しが出来ました。