福本 章
『 二 都 物 語 』
~・ プロヴァンスからヴェネツィアまで ・~
「青の世界展」
5月7日~5月30日 日仏会館(渋谷区恵比寿)
「ヴェネツィアの光展」
5月24日~6月22日 イタリア文化会館(千代田区九段南)
私の大好きな絵描き『福本章さん』の展覧会が、上記日程、上記会場で『二都物語』とのタイトルで開催されます。
日本特有の汚い画壇を嫌い、制作の拠点を海外に求めた作家は多くいますが、福本さんもその一人。強靭な体力の持ち主でしたが欲しくも一昨年亡くなられましたが、その色気はまだまだ画風に未到着と言われる位若々しく、78歳で亡くなった事が今も信じられない程の作品が残されました。
構図、色彩は既に多くの芸大及び絵描き後輩達が追随し、各地の展覧会で真似作品に近いものを見ますが、まだまだ一般日本人には知られていない福本さんです。
フランス、イタリアでは既にFukumoto's Blueと呼ばれるほどの人気を博していますが、今回、作品のテーマとして良く取り上げた「プロヴァンス」「ヴェネツィア」をタイトルに、日仏会館、イタリア文化会館の協力で展覧会です。
福本さんは、後輩達に「フェルメールは良いよ」と言い、日本のフェルメール人気に火をつけた人です。が、本人は、フェルメールとは全く正反対の福本絵画を残しました。今後、日本人としては藤田嗣治同様に評価される作品と、私は信じています。
多くの画家達がヨーロッパに渡り、印象派の真似で終わってしまっているのとは大違い。彼は独自の画風を作り上げました。それ故、シビアな眼力を持つ、ヨーロッパの人々に受け入れられたのです。
音楽、文学以上に厳しい絵の評価。福本さんの作品は30年、50年、100年後の日本人にとって誇りとなるでしょう。
今回の展覧会が福本さんの総てではありませんが、絵の醍醐味を味わえると思います。
5月、6月は福本さんの好きだった季節。作品も光とマッチして素晴らしい展覧会になると思います。会場へは外国の方々も多く来場されると思います。皆さんには是非、ご覧になる事をお薦めします。
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・ 2013.04.30.
Yoh-M.
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